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よそはよそ、うちはうち。でもあなたは外も見て、っていうのがいいなと。

まず個人的なうちの話をします。
なんでか?
「だいたいのことは、その時出来てなくても大丈夫」って言いたいからかなあ。結果論だけど(笑)。

我が家の話はあんまり(ちゃんとした普通のおうちには)参考にならないとは思うんですけどね。

うちには31歳と27歳の娘がいて(27歳が生まれてすぐに一人親になったのでうちの子たちはお父さんを知りません)、小さいころから2人はタイプがかなり違っていました。で、今2人はそれぞれに(数年後のことはわからないけど)まあ自分で考えて自分なりの納得感を持って生きています。それについての私の関与は一切ありません。

そしてこの先も2人がどう生きていくかはよくわかりませんが、きっと自分でいいように創造していくんだろうな、という確信はあります(笑)

それぞれの小中高生時代はまったく違っていて、長女は目的意識が高くてそれを叶えるための選択肢をまっすぐ見つめて獲得してきたタイプで、次女はまったくそんなことは考えていないタイプでした。長女は中学高校(含む高校留学時代)大学と、小学校高学年の頃に思い描いたことを頭に起きながら、進路を決めてきたタイプです(そのキッカケはたまたま読んだ本)。その結果、望み通りのハイレベルの就職をして、その後今の職場に転進してかなりの結果を得ています。次女はゆらゆらぐらぐらしながら進学し、目標が定まらないまま就職し、そこから急激に「主体的に働くといいことがある」ことを知り、結果を出しながら今、3社目で本人の学歴からはむずかしい会社に着地しています(ということを別に本人が求めていたわけじゃない)。

2人を見ていて思うのは、私がしてきたことなんて本当にごくわずかだなあということです。我が家で私がこだわっていたのは、小さいころは「9時までに寝ろ」で、そのあとは、(多少の家事分担と)「自分の言葉で説明しろ」(プレゼン必須w)ということくらいで、あとは親の私も家事は適当だし、そもそもあんまり時間がなくて関われていないし(汗)。のちに2人に聞くと、祖父母の態度のいいところと悪いところも適当に吸収しつつ、それぞれ「自分の都合にあうところ」を得ていたようです。
まあしいていえば、私は私だけの影響だと偏ることへの恐れが大きくて、とにかくうちにはいろんな大人(私の知り合いやら同僚やら)が来ていたということかなと。それら大人を見て娘たちはいいとこどり(逆もありw)をしていましたっけね。つまりは、社会の中においてみようということくらいしか、出来ていないのです。

ということを踏まえて、なのですが

この頃チラ見するあっちこっちの「優れて出来ている風のおうち」のことを本気で真面目に真似しようとする人のことが気になっています。そのおうちも「出来ていることだけ」書いているってことに、真剣に読んでいるみんな気がついていないよね(笑)。

私が主張できることは多分一つで、それは「多分うちの子たちは、なんとかなるよね」って、根拠なく信じ込んだこと、かなと。「なんとかなる」の意味は「1人で生きていける」ってだけなので、さほど高い話じゃないです。一方で「え?うちの子なのにこんな出来ちゃうの?」ってきょとんとしたことがあって、それによって(子どもを)傷つけただろうなあという悔恨もありますよ、という反省もあるけどね。

世の中には子育てに関してたくさんの「あれをしろ」が溢れています。あれをしろ、の中にはもちろんガチな勉強系もあるけど、そうじゃない側にはお手伝いとか、家庭生活の中でどうにかできそう(に見える)こともあります。お勉強系だと「うちはそこまでお金もゆとりもないし」とスルーできるおうちでも、「お手伝いならなんとかなるかも」って思うからすーっと入っていくよね。もちろんそれは一つも悪いことじゃないんだけど、でもそれはやっぱり「それぞれ」なんです。
 
わたしたちが知っておくといい「当たり前」は、子育て論を語るその人は「研究者」なのか「実践者」なのか、ということ。実践はあくまでもその家の「最適」でしかないということをちゃんと考えたほうが良いということです。研究者を名乗る人は一応その立ち位置から、n=我が家、という実践では語れないことを知っています。ちゃんとエビデンスのある論にするには通るべきお作法があり、さらにそれを論文としてしかるべき手続きを超える必要があることも知っています。だから、軽々に「~したらいい」とは言いません。

そんなことを頭の片隅に置いて聞いてくれる人は本当に少ないので、多くの人は「キラキラした成果を挙げている風な一般人の実践体験」をあたかも「これしかない定理」のように受け止めます。いわば、東大に入るには●●が必要、みたいにね(苦笑)。

この法則でいえば、うちにも一人、東大卒業した娘がいるので、私も「子どもが東大に入る法則」が語れることになりますが、言うまでもなくそんなことを私は何一つエビデンスをもっては語れません(から語りません笑)。
それが自分の子どもが全員東大理科3類(激難しいけどね)に進学したからといって、語れるかというと、学問的にはそんなことは何の証明にもならないんですよ(ということを声高に言う学者はいなくて、なぜかというと「言うまでもない」からです・笑)。

東大に入学するとか、GAFA(的なナニカ強そうな企業)に就職するとか、ほんとそんなことどうでもいいことで、一番大事なことは「その子が自分の道を、自分を大切にしながら生きていけること」なんじゃないかと思うわけです。その結果として選んだ道が、中卒からの個人事業主でも、ハーバード卒のスタートアップ経営者でも、日本の有名安定企業の就職でも、ほんとそんなの単なる入り口でしかないんですよね。どこにいたって幸せって思う人もいれば、こんなの最悪って思う人もいるってことは、私たち大人は知っているはずなんですよ。

先を生きる大人に必要なことは、多分「謙虚さ」なんじゃないかなと思うのです。つまりは「私たちはこうやって生きてきたけど、この先はどうなるかわからない。だから、あなたたちが自由に生きられるように祈って応援するしかできないな。でも助けが必要なら声をかけてね」ってことかなと。
そして、自分は足りないんだってことを知って「むしろ学ぶべきは自分だ」と思って行動するってことなんじゃないかなと思うのですよ(ああ、耳が痛い…!)

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