ほんの少し客観的に&親身に話を聞いてもらうだけで済むことはたくさんある
NHKBSのドラマ「団地のふたり」を録画して見ています。ターゲットまんまな視聴行動です笑。見たことない人にはわかりづらいのですが、幼馴染の50代の2人(小泉今日子と小林聡美)が子どもの頃から暮らす団地での、何気ない日常を描いています。何も大きな事件もなく(せいぜい認知症のおばあちゃんが行方不明騒動を起こすとかくらいで笑)、時が止まってる?ってくらいに平和です。
私は録画で見ることが多くて、録画を夕飯を作りながら見たりしています。ながら見できる平和なドラマを見るのは久しぶりですねえ(最近は「虎に翼」とか、「燕は戻ってこない」とか、「shrink」とか、細かいとこまで見て聞いていたくて目が離せないドラマしか見てなかったのです・笑)。
そんな平和なドラマなのですが、キョンキョンでも50代(しかもドラマ内では若手ポジ)、その親世代という想定の登場人物が山ほどいて団地という場所ならではでやたらと住民同士で何気ないおしゃべり(という名の個人情報ダダ洩れの情報交換)があるわけです。
「それは決めつけでしょ」とか「もうちょっと最後まで聞いて」とか「いきなり踏み込みすぎだろ」とか、そういうことを感じる一方で(余計なお世話・笑)、なんてことのないやりとりで多くの悩みが雲散霧消していく場面がたくさんあります。
主人公2人の同級生トークも時には「いいっぱなし」であまり応答しなかったり、「それは違うんじゃない」と冷静なツッコミが入ったり、「実は40年言ってなかったんだけど」という話が出たり、だからといってその場で何が何でも解決しようというよりは、なんとなくまあ、そこにそういう気持ちがあるんだね…と置いておくような時間が多い気がします。
ちょっと感じている不満を言ってみるだけ、で、それを「たいへんだねえ」と言ってもらうだけで、「それはよくないと思うな」と言われるだけで、軽くなったり冷静になったり「そうかなあ…」と立ち止まったり、逆に前に進んだり、そんなことがたくさん起きていくのも、妙に懐かしく思います。
ドラマを離れても、キャリア相談という仕事をしていて日々感じるのですが、なかなか今、人とのつながりを重く感じる人が増えているからか、若い人は特に「相談は親にする」という人が多いようです。友だちは厳選しているようで、少し重い話はいう相手がいない、なんてこともあるようです。でも親は相談されたら一生懸命に「よい答え」を出してあげようとして、それがまたややこしくさせることも多いんですよね。(親に相談なんてほとんどしてこなかった私には信じられないんですけど笑)
もうちょっと気軽にお互いに愚痴や弱みや不安を出せたらな、それを聞いた側は「解決してあげよう」とせず、ゆるやかに聞けたらな、それでかなりのことは上手く流れていきそうな気がするな、なんて思うのです。
もちろんずーっと愚痴を言うのも聞かされるのも違いますよ(上手に距離を取るのもスキルかもしれないなあ)
私と長くお付き合いくださっているクライアントのみなさんは、こじれてどうしようもなくなる前に察知して「ちょっと聞いてください」とお越しになります。「まだ早いかな、って思ったんですがやっぱり今のうちに吐き出しておいた方がいいと思って」なんておっしゃる人もいます。結果として「ああ、やっぱり考えすぎてました」とか「この方向で進めてよかったんですね」とか「こんなに辛いのは当然だったんだ」とか、そんなこんなで次の一歩をご自分で決めていかれます。
こういうのも年を経るほどに難しくなっていきますから、少しでも早いうちに「上手に聞いてもらう」練習と、「ゆるやかに聞く」練習、始めたほうが多分シニアライフも楽しくなると思いますよ。
(わからない人は、とりあえずドラマを見てみるのもよいかな笑)
★日々の考えはSNSで発信しています。フォロー歓迎です。
Facebook ⇒ shibata.tomoko (柴田朋子)で検索できます
X ⇒ @tmshibatano
【お仕事の問い合わせ&ご相談&お申込みは以下のフォームへ】
◆キャリアコンサルティング 対面orオンライン
キャリアって人生そのものです。仕事も転職も、人間関係も、その他ちょっとモヤっとすること、コミュニケーション課題や起業相談もどうぞ
16500円(60分) ※対面希望はご相談ください
◆伴走コーチング オンラインのみ
月1度×3回~で、行動を変えていくお手伝いをします。コミュニケーションの具体的な練習をしている方も、「宿題」をやるための伴走者もOKです。
8800円(45分)×3回
◆その他
【10月の予約可能日】※時間帯によっては以下以外の日程も応相談
2日、5日、9日、10日、14日、15日、17日、20日、26日、27日、28日、31日