見出し画像

中学2年生にプレゼンについての授業をしてきて気になったこと

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★日々の考えはSNSで発信しています。フォロー歓迎です。
Facebook ⇒  shibata.tomoko (柴田朋子)で検索できます
X ⇒ @tmshibatano
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

地元の中学校の2年生全クラス(3クラス)でプレゼン講座の依頼をいただきやってきた2日間(100分×3コマ)。疲れた(笑)。
いろんな場でキャリア教育に関わってきたが、小学生~大学生のなかでも中2は一番難しいと思っていて(当社比)、そこにまたこの謎の「プレゼン」なんてテーマだからさ、ハードル上がるわけよ。都会のシュッとした?中学じゃないし、普通の素朴な中2のみなさんなのでね。
イロイロ…色々…考えて盛り込んでみた、が、さて…

自己採点は…70点かなあ(ギリギリ合格・笑)。
でもまあ、入り口としてはやることやった!と自負してる。

話した&考えてもらったことはほぼ「プレゼンする、の、その前に」の話。ようは準備。プレゼンとか言うけどな、かっこよくしゃべるとか、面白くしゃべるとか、そーいうんじゃないぞ、の話(それはもちろん大事だけど)。

この中2のみんなは1年のときから地域のことを考える、みたいな授業があって、「まちの〇〇について」調べて授業に参加する、ってことになっていた。〇〇には、観光とか産業とか環境とか交通とか、およそ地方あるあるの課題が入るんだけど、それの一つを自分で選んで下調べして、もっとこうなるといいなっていうアイデアを考えておく…という宿題が出ていた模様。まあネットでちょちょっと調べましたよ~みたいなものが大半(それすら白紙に近い子も笑)。そりゃそうなるよね。自分ごとじゃないんだもん。

授業は
・プレゼンの基本パターンを知る
・具体的な事例で「自分ならどう言う?」を考える
・(伝えたい相手の)価値基準(ダイジなこと)を聞いて伝え返す
・課題を使ってプレゼンの枠組みを考える

…というようなことを、いくつかのワークを通して考えてもらった。
ウケたのは「うちの娘が私に携帯を買ってもらうまでのプロセス(笑)」のエピソード。みんな娘に同情して、鉄板でウケる(笑)。

で、授業ではもう、何回も同じことを言ったよね。
「それ、何を目的にして、誰に伝えるの?その人に(聞いた後)どう思ってもらいたいの?」「伝えたい相手は何をダイジにしているの?相手によって変わるよ!」

さらに、あるあるなぼんやりした提案を書いて「出来た~」って言ってる子には「…で、そのためにたとえば何をするの?どう実現するの?それ誰にとってどういいの?あなたのアイデアを具体的に書こう!」と突っ込んで「え~」って言われたりしつつ、なんとか100分(授業2コマ分)を3クラス、やりきった~!

こんな授業やってるお前はどのくらい相手(中2)に響かせることができたんだ?というブーメラン授業…いつもながら自分に矢が刺さって致死量に出血多量(苦笑)。

とはいえ、授業のはじめはぐだ~っとなってる子たちが、2コマ目の終わりがけには「じゃあ、これ(自分の案)って伝える相手って誰なんだ…?」と自問自答していたりして、ささやかな手ごたえは感じられたかな(だから70点な笑)。

ただ、この授業を通じて感じたこと、気になることが。

いつもいろんな場で授業に伺うと学校の側から「この学年は~で」とか「このクラスは~で」って説明をされたりする。で、そこには先生方の「…というわけで申し訳ない」みたいなニュアンスを感じることが多い。だいたいそこにあるのは「おとなしくて…」「あんまり意見を言わなくて…」みたいなことね。いいのに。

今回もあるクラスの担任の先生がすごくいろいろ気にされていた様子がちょっとひっかかった。授業中も熱心に生徒に声をかけて「ちゃんとやらせよう」としていたり、「今〇〇をやるんだよ」と(私の指示をやってない子たちに)指導していたりだったのだけど、まあ、確かに「もうちょっと聞けや(笑)」と思う子もいたけどね、それ私の課題だから。伝わってないとか、わかりにくいとか、そもそもやる意味わかんないとか、そうなってるってことでしょ。それに「聞いてないみたいな態度」の子がいたとしても、ま、私は別に困らない。普通に「ここはどうするの?」っていじりにいくし。邪魔しなかったら寝てても放置するし(笑)。

でも先生は終わったあとに「すみません」みたいにおっしゃるのよ。けれどさ、子どもの気持ちになったら、そもそもこの授業の意味だってあんまりよくわからず、自分たちのまちの課題をって言われてもそれ、与えられた(やらされ感のある)テーマに過ぎなくて、そりゃあそうなるよなあと思う。一部になんだかリアリティのあることを書いていた子がいて「よく考えてるね。これってもしかして自分の近所のことかな」と聞いたら嬉しそうに「はい!」って言ってて、そういうことだよなと。

担任の先生にとっては日々目につく生徒の課題がいっぱいで、目が吊り上がりそうにもなるのだろう(なってた)。けれども、その「外側から与えた課題」を今「まじめそうに取り組むこと」が、必ずしもすべての子にとってのよい学び体験になるってわけじゃないと思うのよね。みんな同じじゃなくたっていいし。タイミングはいろいろあるよ。

なんだか先生にとっての安心する反応や、よいと思える態度「じゃないもの」をなんとか改善?修正?しなきゃと思っているように見えて、そしてそんなのムリだからこそ先生の表情にゆとりがなくって心配というか、なんというか。
そもそもこういう授業ってなんのためにやるのか、みたいなことをゆっくり受け止めてる時間も消化する時間も、先生にはないんだろうなあ…と同情するよ(そしてそれは先生だけでやる必要もないと思うよ)。

私は外から行った気軽な立場ゆえに、熱心で面白い子も、全然アカンっぽい子もフラットにみられる。それで先入観なく出会えて伝えられることってきっと、外部から人が入る意味なんじゃないかなと思う。あとは先生が言いにくいこととか言えちゃうっていうのもあるよね。

そもそも授業の中で伝えたことの何か一つでも「ああ、そういえば…」っていつか思い出してもらえることがあったらラッキーだな、くらいなので。

あでも、たまに企業とかの偉い人が学校に行って「学校は全然わかってない」みたいな態度を見せるという噂もあるので、だから先生たちは気を使っちゃうのかもなー。だったらやっぱりこっち側(外部講師側)の課題じゃんねえ。ちょっと行って「先生にはわからないビジネス感覚を持って働くことのすばらしさを語り」、それを生徒が感動して勉強になりました!って言わせられると思ってるそこらの人、そういう人を呼ばないことがダイジって学校にはよくよくお伝えしておきたい(笑)。

【お仕事の問い合わせ&ご相談&お申込みは以下のフォームへ】
キャリアコンサルティング 対面orオンライン
キャリアって人生そのものです。仕事も転職も、人間関係も、その他ちょっとモヤっとすること、コミュニケーション課題や起業相談もどうぞ
16500円(60分) ※対面希望はご相談ください
◆伴走コーチング オンラインのみ
月1度×3回~で、行動を変えていくお手伝いをします。コミュニケーションの具体的な練習をしている方も、「宿題」をやるための伴走者もOKです。
8800円(45分)×3回 
その他
【3月の予約可能日】※時間帯によっては以下以外の日程も応相談

3日、5日、6日、9日、10日、11日、14日、15日、16日、18日、21日、23日、26日

いいなと思ったら応援しよう!

しばたともこ@キャリアコンサルタント
サポートを頂いたら…どうしましょう?そんな奇特な方がいたりしたら、全力でキャリア満足につながる日々の実現をお祈りします♡