もやもや・もんもん・解決できてないこと、は「面白い何か」を釣るエサになる
研修講師なぞをやって12年がたつ。
最初は感覚的に思っていたことで、この頃は確信的にやっているのが「スッキリを目指さない」ということ。
まあ、そもそもずっと何か課題があると思っている組織(個人)があるとして、研修ごとき(あえて言う)でそんなたやすく「スッキリ」するわけない。したとしたら嘘っぱちだと思う。
まあ私がお引き受けするのが長くても7時間の枠なので余計にそう思うのだが、1週間合宿でこもったからといって、ガラリと変わってスッキリするほうが怖いわ、と思う(むしろもんもんが深まるほうがいい場だと思う)。毎月何か受けて実践してまた翌月ふりかえって、というのを1年繰り返していけば(講師の力じゃなくて)本人が何かをつかみ取っていくだろうとは思う。
変わるのは本人の力。そう思っている。
だから研修とか終わったあとには「これまではこうだろうと思っていたけど、そうじゃないのかもしれないな」「あー、なんか違和感を自覚したけど、でどうすればいいのかなあ」というような「もやもや」「もんもん」が沸いてしまうのが当然のことだと思っている。
そのあたりの意味も以前は感覚的に思っていたんだが、この頃は強く思う。なぜ「もやもや・もんもん」で解決出来てない状態でよいのか、というと、その未解決の何かを抱えていると、その後の日常の中でそれは飛び切りのアンテナとなって、今まで見えていなかった「必要かもしれない情報」をキャッチするようになるから。
人って、大半の情報を「無意識にスルー」している。じゃないとパンクするから(特性で全部拾ってしまうタイプの人は、だから疲弊する)。
でも、たとえば自分がCMを見てふと「赤い車ほしいなあ」と思ったとしたら、そこからやたらと赤い車が走っていることに気が付いて「今日ってなんか、赤多くない?」ってなる。そういう経験、あるよね?
あまりにわかりやすい(←経験者が私の周りにめっちゃ多い)のは「自分が妊娠したと発覚したとたん、町でやたらと妊婦とすれ違う」という現象ね。急に増えてるわけじゃないのよ。見えちゃうようになっただけで。
つまり、
あなたが家を建てたいなと思えば家の情報が、部下の育成に悩めば「部下の気持ちがわかる本」とかが(笑)、なぜだかたくさん目に引っかかってくるということ。それは動画かもしれないし、身近な誰かの話かもしれないけれど、とにかくそれ以前には気が付いていなかったことが「え?」ってくらいに飛び込んでくる。「私の疑問って世の中でもみんな気にしているんだ!」って勘違いするくらいに(=経験者・笑)。
なぜあの人はそんないろんな本を読むのか?という人は、そんないろんな本がひっかかる「脳内の問い」を抱えているからで、しかも一つ拾うと数珠つなぎに関連情報がついてくるから、余計にいろいろ拾えちゃうようになる。
ほら、推しがいる人ならスマホを見るたび「私の推しは今、世界中に注目されてる」って思うくらいに情報が渋滞しているでしょ(笑)。
だからね、知りたいこと、困っていることがあって、誰かに教えてもらおうとすることは悪くはない。でもそれだけで全部スッキリはしなかったとして「その時間が無駄」ではないのよ。もんもんとした何かが残ったとしたら、そこから本当に自分が見つけていくプロセスが始まるのだから。ボタンを押したらすぐわかること、が最良の方法ではない。回り道に見えたとしても外から知らされることではなく「自分でわかったこと」のほうが確実にあなたのものになっていくから。
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