とらつば投稿8月③

8/19
令和に急に合わせてきた、みたいな人々に「はて?」を。
正直、私が同性を好きになる人の存在にちゃんと出会ったのは平成のいつだったか、でもそれは知識として「あるんだ」と知っていたにすぎず、今の自分の持っている感覚とはかなり違っている(今は当たり前にそこにいることを具体的な友人たちの存在も含めて知っている)
けれど、
結婚後に(ほぼ)自動的に夫の姓になることへの抵抗は自分が結婚したとき(昭和63年)の私にはもうあった。リクルートはそういうとこ比較的ゆるかったので、旧姓使用で仕事ができたのは嬉しかった。でも当時の私は複雑で、やっぱり高校時代には好きな人の苗字を自分の名前に重ねてみる、みたいなことはしていた。
「お相手の苗字になって、結婚したって実感を持つ人も多い」という今日の花江ちゃんの言葉は「うん、そういうこともあったな」と思い出せる。
旧姓が珍しいので昔は「書くのめんどくさいから普通の苗字の人と結婚したい」と思ったこともあった。でも、いざそうなると「つまんない」「これって…この先私のこと(結婚前の)私とわかってもらえなくなるんじゃないの?」ってざわざわした。
別に、令和だから「同性婚」「婚姻後の氏」の話が急に認識されたわけじゃないのよ。それを「朝ドラいろいろぶちこみすぎ」とか言う民を見て、
ああ、あなたはいろいろお幸せよね。
…と思う。自分もわかってないことをたくさん言ってきた(今も)んだろうな、と、ふりかえりつつ。
いろんなことを描く朝ドラだけど、常に空気読めない寅子(そこは成長しない笑)が疑問を抱えておけずについ口にして相談しては、その「静かな池」に小石というより岩をどぼんと投げ込むことで、状況を考えられる人(含む視聴者)が増えるドラマなんだな。法律を土台にすると、そういうことになるんだなあ。そして、法律は今も日々変わっていく(変えたい人や変えたくない人もいて)けど、それ全部「私たちに」無縁ではないよな。
ところで寅ちゃん、その悩みどう考えても相談相手はよねさんじゃねーだろ(笑)
でもよねさんに話したいんだねえ。
航一をよねさんに会わせたいな。轟と時雄くんもいるときに、山田轟法律事務所で(笑)

8/20
虎に翼、あんまり使いたくない言葉だけど、あえて、
「今日は【神回】!!」
やっぱりあの事務所のスピンアウトドラマよろしくだよ…とりあえず明日にでも星家のみなさん、あそこで家族裁判を(するわけはない・笑)
あ、このあと出かけるので、ふりかえり(しつこいw)は夕方に改めて書こうぞ♪
…という予告(笑)
(本投稿)
【あんな人がいてくれたら、ではなく】
ホントになんていうかもう、今日のとらつば、いったん国会で流してもらっていいですかね?で、総裁選候補者に感想文を200文字以内でアップしてもらいたいものです。判断材料欲しいわ(←私は党員じゃないので無関係笑)。
いやあ今日の虎に翼サイコーって思って3回も見てしまったよ笑
やっぱね、
轟の言葉のチョイス、笑顔、有り様すべてに惚れるし、よねさんの「実はめっちゃ寅子のこと理解してる&大事にしてるじゃん」のツンツンもたまらんし、あの2人がバディでいてくれる事務所はどこー?教えてー?!ってなるし…とかとかあるのだが、でも思う。
「あの人は素晴らしいのに」
「あの人たちは素晴らしいのに」
そんな風に求めるのは違う、と。
朝ドラがよいのは(笑)、一人一人のプロセスをずっと見てきていること。さあみんな思い出そう、寅子とよねさんと轟のここまでの軌跡を。
(今日の冒頭に久しぶりに学生時代の寅ちゃん見たよな笑)
漢(オトコ)らしさの型にこだわり、女子部との対話を拒否していた轟。最初に言ったセリフは「笑止!」だった。
世界を全部敵に回し、恵まれてる寅子や涼子さまも、泣き虫な中山先輩も、その他女子部全員も「自分とは違う世界を生きているやつら」って拒否して、一切心を開こうとしなかったよねさん。
でも轟もよねさんも境目を突破してくる寅子のぐいぐい行動によって、徐々に壁が壊されて行った。花岡を諭す梅子さん、梅子さんを慕うヒャンちゃん、みんなの世界に入って嬉しそうな涼子さま、お互いの足りないところや見えていないところを聞き合い、空気を全く読まず、知らないことは知らないといい、遠慮なく踏み込んでいく寅ちゃんによって、作られて行った関係性の土台。
はじめのころに寅子が言った「よねさんは感じ悪いままでいて」という言葉は、確実に彼女の心を溶かして、寅子へのなんらかの信頼(もしくは思い入れ)を作っていった。だから失望も深かったんだろうけど。
でもそれも、寅ちゃんは「わかってるけどでも」諦めずにやっぱり関わり続けていくからエライ(笑)。
戦後の轟を支えたのはよねさん。
そのよねさんを支えたのは轟。
みんなぐるぐる全部がつながって、1人として最初から完成された「いいやつ」なんていない。今でもみんな欠点はある。それも「わかったうえで」「容赦なくツッコミもいれつつ」相手の話をちゃんと聞く(よねさんが寅ちゃんに姓の話をするときは、ちゃんとテーブルに移動してくるとことか、ほんと好き)。
人間関係が良い職場ってものをみんな欲しがるけど、
それを自分が作ろうとしている人は本当に少ない。
作ろうとしても「あ、ダメだ」ってなったら諦めちゃうか、「この人は違う」って思ったら壁を立てちゃう。本音を言わない。
まるで、星家族のよう。そりゃだめよね(笑)
寅子は未熟で考えが浅くて、って言えばそうだけど、言い過ぎたら謝る、気が付いたら直す、でも未熟な自分をまっすぐに見て相手と関わろうとすることは止めない。
言おうとしなかったら争いも起きない。
争いが起きないこと=人間関係がいいこと、じゃないんだよ、ってことも、みんなで考えられたらいいなあ。
・別姓のこと
・同性婚のこと
・過去にやらかした発言をどうとらえるか、ってこと
・ゆみちゃんは航一さんに何をいったのか、ってこと
そのあたりはまあ、まだまだ続くと思うのと、残り1か月くらいになると朝ドラの詰め込み状況が激しくなるので(過去の経験)、多分ここからはまばたき禁止になるな(笑)

8/21
桂場の言ったことがつまり一番大事よね
めっちゃよかったよね、桂場さん。
「おおお?お前そんな言い方すんのか?くだらんって、姓にこだわることをそんな風に?!」と一瞬思った視聴者(私)に、間髪入れず反論する反射神経抜群の寅子(見習おう)。
その直後に即座に「失言だった!」と発言を取り消して詫びた桂場。
あんたはホントにエライ。
寅子の反論も素晴らしい。
ドラマの話題としては性的マイノリティの方たちの「生きづらさ」が中心だったけれど、印象深かったのは「異性を好きな人は理由を問われないが、そうじゃない側はいつも理由を問われる」というあたり。確かにね、そうだよね。
それって、「じゃない側」にとって理解できない「相手側のこだわり」について疑問を持っているということでもある。
その昔私が職場で産休を取った第一号になったとき、世間では「なんで赤ちゃん預けて働きたいの?」って不思議がられていた。今、年頃の女性が転職をするときに(多分地方に行くとまだまだあるのは)「結婚の予定は?」「子どもが出来たらどうするの?」って聞かれたりする。同じこと同世代の男性には聞かない。今なら育休取る男性がいろいろ理由を聞かれる。
そういう「説明させられる側」は常に、あなたはちょっと変わってるよね、って立ち位置に置かれる。上手く説明できないと「だから理解されないんだよ」って諭されたりする。おかしな話だけど、助言する人はまったく悪気はない(だから頭痛い)。
自分の普通、自分のこだわり、相手の理由、相手のこだわり、みんな違う。でもつい「自分にとってどうでもいいこと」にこだわる人については「理解できない」とか、その相手の大事にしていることを無価値化してしまうことって無意識にあるよね、ということ。
昔誰かが教えてくれたんだけど、
「その人を大切に思うということは、その人が大切に思っていることも大切にするってことだ」って。相手の趣味が理解できないからって、無条件に否定するとか、くだらないとか言ってくるような人とは上手くいかないんだってことだよね。
…で、ぐるっと回って何がいいたいのかというと、
これが要するに「人権の尊重」ってことでは、って、
あの事務所の壁に書いてある憲法14条に戻っていくんだなあ…ということ。
何回も何回も確認させられるよね。すごいわ。
(航一さんは未届けの夫・妻ってカタチを選ぼうとするのかしらね…?とりあえずいちいち言葉が足りない子だなあ・笑)

8/22
理屈抜きで喜び!!嬉しい!
そして、玉ちゃんも来てくれてた!
(梅子さんのわざとらしいすっとぼけでサプライズ感はなかったけど笑)
今日はこれでいい(o^^o)

(オマケ)
ドラマの感想を読んでいると、ストーリーへの思い入れが強すぎて「…じゃないんかい!」って怒る人がいっぱいいるのだが、そういう思い入れがない私は「え?なぜその展開になると思った?」って不思議に思う。
ドラマはあなたの主張を証明してくれるものではなく、ドラマだよ。あなたの見たい世界をすべて見せてくれるものでもないよ(物理的に不可能だよw)と小さくつぶやいて、それらの感想をそっと閉じる日々(笑)
これは日常生活のトラブルとも似たとこあるなあと思う。
「なんでこうしてくれないの?」「あの人はいつもああだから」「〇〇だと思ってたのに」「あの言い方ってないよね」
そういうことを聞くたびに、
「どんな状況でしたか」「具体的にどんなやりとりがあったのですか」と確認していくと、それはね…ということがたくさんある。
ドラマでも「いま!すぐ!私の欲しいものをよこせ!」みたいな感覚の人が多いように見えて、でも、その場面だけを切り取ったらおかしなことも、流れの中でずっと見守っていくと「ああ、そう来たか。だからか」ってなっていったりする。
人の育ちもそう。
人の気持ちの変化もそう。
人の話を先入観を持たずにまっすぐ見る、最初から決めつけずに自分の判断を横に置いてゆっくり聴く…ということを鍛えている日々は思いがけず役に立つのだなあ、と思ったりしている。

8/23
【あの「判決文」に込められたものを皆で考えられたら】
今週も無事完了で、またしても来週が待ち遠しい虎に翼。そんなこと言ってるとすぐに終わっちゃうので、来週がゆっくり来てもいいぞ、とか思う朝ドラ最終ターンあるある。
ぼちぼち次の番宣風なものも流れてくるし、あー、やめてー!って思う(笑)
さて、今日。
言葉の足りないポンコツ航一も昨日は(想像以上に)ちゃんと言語化したおかげで(山田轟事務所に集まったみなさんとの相乗効果だろうな)よい同窓生たちとの出会いになったよね。嬉しいね。
でも、相変わらず自分の家族には言葉が足りなさすぎる。0レベルだよ。困った子だよ…。百合さん(義母)は「おばあちゃん」の一言で溶けたのかしらん。内縁の妻とかって状況を、あの名家で受け入れられるのかなと心配したけど、はて、そこはよかったのか。
子どもらはかなりマグマがふつふつ、だけど、まあ、寅子だけだったら正面切ってぶつかりそうだけど(それしかできないタイプ)、優未ちゃんはいい意味で強い(そんな母との歴史がある)ので、期待したい。
で、
最初に戻る。
2人の結婚を「判決」形式の祝辞という形で祝う同窓のみんな、誰が何を言うかも含めて胸アツだった。(あれは直接的には事実婚のことだけど)ようは別姓の選択について脚本に込められた思い、願い、を私は勝手に受け止めている。
お互いがお互いを搾取せず互いを大切にするという「こんなにシンプルな話なのに」それでもどうしても、今も絶対に受け止めたくない人たちのことを考えざるを得ない。
きっと今日も(見てないけど)Xの一部が荒れているのだろうな(笑)。
脚本家は確か30代の方。
ドラマは脚本家だけのものではないが、なぜか矢面に立たされがち。その様子を見ていても思う。娘たちのような人たちに、私のような世代の人間はどんな世の中を手渡せるのだろうと。
なんかもう、昭和からの宿題が多すぎてお手上げで、8月末のカツオのようだけど、そんなこと言ってる場合じゃないな。
でまだ原爆裁判は端緒に立ったとこ。見届けないとね。


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しばたともこ@キャリアコンサルタント
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