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ロールモデルって「モデル」だけど「模範」ってわけじゃないよ

「ロールモデルがいない」
その手の話は聞き飽きてる(笑)
までも、「他の人はどうやっているんだろう?」は知りたいよね。
で「それならできそう」「自分も頑張ってみる」って思うのは、理論的にもある話なので、類似する(であろう)事例を見聞きすることは意味がある。

そういうとらえ方はいいのだけれど、ときに(いや頻繁にか)「あの人みたいになれってこと?」「あの人の事例は(違い過ぎて)参考にならない」というとらえ方をされることがある。

そして「別のモデル」を探す。
これは不毛。っていうか、そんな都合のいい人はいない。
人はみんなそれぞれに価値観があり、それぞれの都合や事情もある。
職場の話なら「あの人の上司は理解があるけど、私のところは違う」ってなるし、家庭の話なら「あの人の家族は理解があるけど…(以下同じ)」ってなる。そうやって「受け入れやすいぴったりさん」を探す旅は終わらないので、やめたほうがいい。

そもそも同じモデルを見ていても、人によって着目して受け取るところは違っている。誰の何をどうとらえるか、の根っこにはその人ならではの思考のクセやら信念やら価値観やらが影響をしているので当たり前。同じドラマを見ても主人公のとらえ方が全然違ったり、受ける感想が全然違ったりするのと同じ。当たり前オブ当たり前。
その人を「ロールモデルとしてみんなの参考にしてもらいたい」と思う側(選ぶ側)にも意図があり、その違い×違い…で「へえ…そんな受け取り方?」って驚くレベルで違う笑。

ロールモデルの話を聞いたら「自分は何に対してどう思ったか」をとらえなおしてみる。抵抗があるならそれはどこか、なぜか。それはモデルの話に対してなのか、自分への何かなのか、そこにどんな信念が隠れているのか、とかとか。違う受け止め方をした人と語り合ってみるといいと思うよ。
実際に私も、そんな話を相談の場でよく聞いている。本人が無意識に「だってみんな…普通…」みたいな言葉で「本人ならではの思考」を教えてくれるよ。とっても興味深い。

ロールモデルの話を聞くときにおススメしたいのは「マネできるな」と思うことを試す材料にしたらいいんだよってこと。もっと気軽に。ロールモデルは唯一の模範じゃなく、一つの例だから。あと、始めてから違ったなと思ったら修正したり少し取り入れ方を変えたりしたっていいんだよ。

難しく考えすぎてしまう人は、100か0かみたいに構えてしまっている。
キャリアを考えるとき、特にそんな人が目立つ。
プランを立てて、それを実践し続けて、目指すゴールに行かねばならない、みたいに。
だからこんなこともよく聞かれる。
「将来有効な資格はどれですか」
「長く働ける会社に転職したいので方法教えてください」みたいに。

盤石なプランがあって、それを私が知っていて、秘伝のたれのように教えられるのか?そんなこと多分誰も出来ないと思うよ。そもそもその盤石なプランがあったとしても、それ「あなたがそれをやっていきたいのか。それが幸せなのか」は別の話だから。

キャリアは人生そのもの。
歩むあなたにとって満足感の持てる在り方を大切にしてほしいな。
(この辺りはキャリアコンサルティングで一緒に考えていきますよ)


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しばたともこ@キャリアコンサルタント
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