とらつば投稿7月①
7/1
寅子が忙しいうえにさらに興味深い仕事を依頼され引き受けてくる。多分その仕事にやりがいも感じているだろうと、同じく仕事をしてきたシンママとしてよくわかる。でも、休日返上という話に、カメラが長く映す娘の背中。
心が痛む、けれど、もしこれが寅子がシングル父で、義理の姉が育てているなら感じ方は同じだろうか、と、自分に問いかける。
脚本家は社会に埋め込まれた「当たり前の違和感」を炙り出すのが本当にうまい。視聴者はハラハラしたり、憤ったり、自分のバイアスを曝け出す。
うなるわ。
7/3
わかりやすくダメ親な寅子と
世の中のために頑張ってる寅子。
そう言えば20代の頃に
会社で仕事ができて魅力的に見えて結婚すると、結果家庭では全然魅力が発揮されなくなるの、あるあるだよね、なんてことを思った。
相手は職場では相変わらずキラキラのめり込んでしごとに邁進してる。でも妻にはもう、そこは見えない。
元同僚だからどんなふうに働いているかは知ってるし、そこに惚れたのになんだか違う、ってなる。
この場合、夫になった相手にとって家庭は「手に入れたもの」で「なくならないもの」、仕事は「油断するとなくなるもの」「面白くするのも成果を得るのも自分次第」。
見える景色はガラリと変わる。
までもな!寅子!
仕事人として、あるいは誰かを導く人としても、その「84点を100点にしようとする指導」はまったく成果出ないヤツだから、ってことは知っとけや〜!ってみんな突っ込んだよね笑
寝てからヨシヨシしてても伝わらないぞ(ってそろそろ花江ちゃん言ってやって←ダメ夫を叱るように!)
7/4
今日は朝早くに出るお仕事で、
とにかく朝ドラネタバレを避けるためSNSを見ない!と心していた笑。
けどふと見てしまったやつが(反射神経抜群なので、ほんとにチラ見→全力逃亡)謎の「寅子のあれって何?」みたいなやつで、
え?うちで娘にまたなんかやらかした?と思ってさっき録画を見たら
あー、これね。
穂高先生への態度ね。
あれを大人気ないとか、子どもっぽいとかおもう人もいるだろう。
でも私は「思い切り言えてよかったね」って思った。
日本では長幼の序が重んじられているし、ましてや送別会なのだから、っていうのもよくある話。それで言えば寅子の態度は本当に大人気ない。
けど、傷ついた側が許してあげなくてはならない、なんておかしいよ。もちろんあの態度に「佐田はまったく」と思われるリスクも本人が引き受けるのだ。まあ、あんまり要領いいとは言えないけどね。
年長者でも恩人でも親でも
「あかんものはあかん」とみんなが伝え合えるのが「法の下の平等」なのだと、
見ていて居心地悪い気持ちと共に見せつけてくるよねえ。
7/5
今日はアレ、書きませんよ(なんの宣言?笑)
色々噛み締めながらも、目先の仕事に邁進します。(ドラマは)来週の家庭内争議に向けて、体力蓄えますよ(私は単なる視聴者)
7/6
【引き裂かれてしまう自分】※長文です
…深刻な話ではないです。朝ドラの件です笑
昨日「なんもいえねー」ってなってたんだけど、何も書かない分(吐き出せない分)結局ずっと考えていて←アホ、今日のまとめ放送&来週の予告を見ながら我慢できずに書いてます(出張に行く準備もしたしな←誰に言い訳?笑)
見ている自分がどこ目線で見るのか、をいちいち感じ取って考え込んでしまっています。
鬼の脚本…勘弁してくれ…(泣)
①ともに働く人として(プロジェクトメンバーとして)の自分
②信念持って仕事をやりとげたい、期待に応えたいと思う自分
③足元のことを丸投げして成果を上げていい気になってる人たち(男性及び一部名誉男性的な女性)を批判的に見る自分
④子どもの気持ちを受け止めてあげたいと思う自分
⑤いろんなことを考えるときに「寅子が母である」ことに目がくらまされていないか?とバイアスを考える自分
…
まだまだある。頭が落ち着かない。
でも心が痛くなる。
予告の中の寅子と花江ちゃんの会話が酷くて(見事で)、それは現代社会にもある課題でありすぎて、寅子ではなく星(岡田くん演じるシンパパ)はどうなんだろうと考えてしまう。
脚本が鬼(2回目)
プロジェクトXが好きじゃないんだけど、あそこに出てくる(多くは男性)人が、何もかもその場に賭けて、それゆえに成し遂げた価値というもののいくつかを、享受している自分がいる。時代が変化するとき、新しいものが生まれるとき、何かを変えようとするとき、そのことだけに捧げる人の力があってこそ、ということに(渦中にいたら)入り込むであろう自分もいる。
一方で、
遠い昔「今ここでもっと頑張るべきなのに」とわかっていながら、「半端な評価のままでいること」を選んだ自分がいる。朝8時から夕方6時まで子どもを保育園に預けて(6時なんて信じられないくらい働く時間がないと当時思っていたが)、子どもが寝るまでに3時間くらいしかない。10時間も離れているのだから、これ以上はムリだと当時の私は判断した。
けれど、
職場ではずっと悔しかったし、そう思ってしまう自分が情けなかった。
折り合い付ける、今じゃない、とにかく続ける。
…そんな風に言い聞かせたけど会社の中の半端な自分を自分で受け入れられる限界が来た。最後の一滴は当時の部長が「今年から早期退職が38歳になったけど、どうする?」と言う言葉だった。
それで公務員に転職した。
やりたいことがそこにあった、のは事実。
でも、一方で「リクルート的走り方」から降りたのももう一方の事実。
だから、危機感しかなかった。
「子どものせいでつまらない人生だった」なんて絶対に言いたくない。子どものせいにもしたくない。ここで猛ダッシュして何か結果をだしたい、とムダに焦ってた。
なんで女ばかりがこんなふうにムダに引き裂かれるのだろう、という思いは今もある。
もちろん一人親であれば父親だって同じなのかもしれないし、母よりも「子育て重視」することが許されないという点では(親の支援が得られない父親は)厳しいことは、知っている。それも男性に押し付けられるステレオタイプだ。
解決する方法はわからない。
いいたいことは「私は引き裂かれている」ということ。
そして、引き裂かれて迷う人がたくさんいるってことは、知っててほしいと思うこと。
来週の寅子と花江ちゃんの対峙は、私の中にある複数の人格同士が対峙する感じなのだろうな…と今からぞわぞわしている。
ついでに…朝ドラ受けを読んでくださるみなさま♡
来週火~木はオンタイムで見られないし夜まで見れないので、そこんとこよろしくです笑
7/7
見てない人が総集編見てあれこれ言うのは構わないが、あの脚本の機微は総集編ではわからないだろうね。ふふふ笑。神は細部に宿るのだ。
#虎に翼
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![しばたともこ@キャリアコンサルタント](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/25255641/profile_f39ba94f9d4a459e08177025f8a5ead6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)