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友人の甘い誘いにホイホイついて行ったら、CTOにさせられて「学び」について学んだ話

この記事は「マイスター・ギルド:夏のアドベントカレンダー2021」16日目の記事です。

友人の甘い誘い


〜 3年前 〜


CEO「CTO探してんねん、CTOやってみる?」

私「いや、無理やろ。能力的に。」

CEO「できるって!できそうやもん!(根拠なし)」

私「え〜?じゃあ、やってみるか〜」


- そして、3年の歳月が流れた・・・


45年間の学び

と、いうわけで、私は約3年間、株式会社マイスター・ギルドのCTOをさせていただいているわけですが、何を隠そう、今年(2021年)で45歳になります。

つまり、45年間、心身ともに成長を続け(?)てきているということになります。

45年の中で学んだことを思い返すと、義務教育では最低限の知識を学び、趣味や実務で開発言語を学び、開発プロセスを学び、プロジェクトマネジメントを学び、システム開発を通じて色々な業界について学びました。

そして、3年前にCTOという役割をさせていただくことになりました。

たしかに、システム開発に関する知識は身についているのですが、私自身は、どれくらい成長したのかという自覚もなく、何を学んだということもなく、のほほんと生きてきた、と思っています。

CTOになってからは、色々な人と交流させていただき、すごい人と会って衝撃を受け、自分の成長、学びについて考える機会が出てきました。

今回は、そのことについて書いていきたいと思います。

学び続ける

45年間生きてきても、今なお、学ぶことは多いです。
弊社は私よりも若いメンバーがほとんどですが、彼らから学ぶこともかなり多いです。
45年間学び続けても、まだまだ学ぶことがあるわけですから、これから人生の終わりまで、生涯学び続ける、ということになるでしょう。
学ぶことに終わりはない、ということですね。
「それならば、学ぶことについて真剣に考えなければいけない!」、と思い立ったわけです。

衝撃を受けた話

CTOとして約3年間働いてきた中で、いろいろな人と出会い、一緒にお仕事をさせていただきました。
その中で、若いながらも(30歳くらいの方)とてつもない能力を持っている方が数名おられて、衝撃を受けました。自分と10歳以上も離れているのに(つまり学ぶ期間が10年以上短いのに)、この人たちは、なぜこんなに知識が豊富なのか、と。
その方々を仮に「衝撃の彼ら」と呼ぶことにします。
「衝撃の彼ら」の特徴としては以下のようなものです。

・知識が多く話す内容が明確である
・回答を出すのが早い

彼らと会話する中で私なりに以下のことに気づきました。

・過去の経験から明確な学びを得ている
・学びを活かして次の行動を考えている
・学びを活かして問題を解決している

自分よりも10年以上も学びの期間が短い人に圧倒され、私は衝撃を受けたわけです。
そして、自分と「衝撃の彼ら」の違いを探り始めました。

自分の学びのスタイルを分析する

私は自分の学びのスタイルを分析し、「衝撃の彼ら」との違いを見つけることにしました。
私の学びのスタイルの特徴はこうです。

・その瞬間の興味のあるものをとにかく学ぶ
・興味があるものを学んだ結果、別のものに興味が出てきてそれも学ぶ
・広く浅く学んだものが多く知識として堆積している

これの良くないところとしては、

・学びが積み重ならないので、1つのことを学び切るのに時間がかかる
・つまり活かせるようになるまで時間がかかる
・学びの範囲が広いので知識を引き出すまでに、時間がかかる

これは、平らなところに泥を流すと、べちゃ〜っとなって、広がるイメージに似ていると思っています。

堆積

ただ、これが悪いかというとそうではなく、良い点もあると思っています。
広く浅く学んだ知識は、いずれそれぞれがつながる瞬間があって、その時、常に大きなチカラとなります。

・学びと学びがつながる瞬間があり、そのときに大きなチカラを発揮する

「衝撃の彼ら」の学びのスタイル

では、「衝撃の彼ら」の学びのスタイルを(勝手に想像して)分析してみましょう。

私が気付いた彼らの特徴はこのようなものでした。

・過去の経験から明確な学びを得ている
・学びを活かして次の行動を考えている
・学びを活かして問題を解決している

学んだ事柄が何に利用できるのか、を明確に把握していて、ここぞ、という時に、そのチカラを発揮します。

つまり、学んだ事柄に対して、明確な利用目的がある、逆に考えると、明確な目的があって、学びを得ているのではないか、と推測しました。
知識をきちんと積み重ねていって、早く利用できるように組み立てている感じ、泥が堆積するのではなく、ブロックを積み重ねたようなイメージです。

積み重ね

一言で言うと、「学び方が上手」ということになります。

「衝撃の彼ら」がどうやって学び上手になったのかは、直接聞いていませんし、どこかで教えてもらえるのか、偶然悟ったのかは不明です。

義務教育では、勉強を教えてくれますが、学び方は教えてくれず、ぜひ、こういうところは義務教育に含めておいて欲しいところです。
私自身は、45年生きてきて初めて「学び方の違い」について学んだ、ということになります。

「とりあず学ぶ」から「ちゃんと学ぶ」へ

さて、「衝撃の彼ら」の学びから得られたものを自分流にアレンジする時がきました。
いままでやってきた「とりあえず学ぶ」を「ちゃんと学ぶ」に変えていきたいと思います。
私が今後やろうとしている、具体的な方法はこれです。

・その瞬間の興味のあるものをとにかく学ぶ
 → ここは変わらない。

・学ぶ前に、自分がこれから学ぶものを認識する
 → 具体的には、ネットで「調べよう」と思った時に、メモ帳に調べるものを書いておく、という簡単なものです。

・学んだことを記録する
 → こちらも具体的には、メモ帳に書いておくだけです。

ほとんど、手間は増えていないのですが、「自分が今何を学ぼうとしているか」を認識することで積み重ねできるような工夫をしようとしているわけです。
(ちなみに、まだ効果は出ているかは、不明です。これがどうなったかは、また別の機会に・・・)

学び続ける

最初にも書きましたが、学ぶことが終わることはありません。
これからも新しい技術や、知らなかったことなど、色々なことを学ぶだろうし、共有することも、教えることも、教えられることもあるだろうと思います。
この先何を学ぶかは予想もできないですし、予想できないことを学ぶことにワクワクしています。
これが人生が続く限り続くんだ、と確信しています。
学ぶことには限界がなく、何でも学んでいけるだろうと思っています。
これは私だけではなく、誰にでも言えることだと思っています。
年齢に関係なく、誰であろうと、何であろうと学べるんだと思っています。

興味を持ったものについて、学ぶ。
仕事に必要なものについて、学ぶ。
生きるために、学ぶ。
大切な人を守るために、学ぶ。

何かを学ぼうと思ったとき、遅すぎることも、早すぎることもありません。
誰でも何でも学べば良いのです。

自分は歳をとっているから今さら・・・なんて考える必要もありません。
やろうと思ったのが今なら、それは、その人の人生の中で一番早いタイミングです。

学ぶ方法も人それぞれです。
学ぶペースも人それぞれです。

あの人は学んだことをすぐに役立てている、自分もそうならなきゃ!なんて考える必要はありません。
それは学びのスタイルが違うだけかもしれません。
重要なのは、自分はちゃんと学んでいるんだ、という確信を持つことだと思います。

さいごに

なんだか、後半は、胡散臭い自己啓発本みたいになってしまいましたが・・・。
知らないことを知る、できないことができるようになる(ひとりでダメなら何人かで)というのは素晴らしいことだと思います。

私たちマイスター・ギルドには、いろいろなメンバーがいます。
それぞれ得意なことにも、できることにも差があります。
ひとりでできないことでも、仲間が集まればできるようになるし、お互いの知識を共有することもできます。
そうやってできることをどんどん増やして行くことができれば、どんどん世の中の役に立てる組織になれるんじゃないか、と考えています。
私はマイスター・ギルドのCTOとして、マイスター・ギルドをそういう組織にしたいと思っていますし、そうなるように力を注いできたつもりです。これからもそうして行くと思います。

ここに書いたことは、私自身が「学び」について、学んだことです。
「とっくに知っている」人や「そんなこと分かっている」人もいれば、「へ〜」と学びになってくれる人もいるんじゃないかと思います。
この文章が、読んでくれた皆様の成長を少しでも助ける学びになれば、と願っております。

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