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突然に その2

肺気胸物語のそのぱーとつー。


なぜなのか入院

しばらくタクシーに揺られて到着したのは総合病院。大きめの病院です。
タクシーを降りた途端入口で車椅子へと乗せられ、CTやレントゲン検査など精密検査をすることに。
動けるのになぁ…なんて思いながら。
気胸であることは確定、間違いなかったので特に検査に恐怖心はありませんでしたが。
その後主治医の先生の部屋でレントゲン、CTの結果を基に色々と告げられ、急遽最初の病院にて"手術"と言われた治療をすることが判明。

点滴を打たれ、待合室に座るだけ。何をするのかとドキドキしている間、待合室のテレビが夕方のニュースを映しているのを確認。もうこんな時間だ、と。
呼び出されドラマにも出てこないような簡易的な手術室のような場所へ回された私。主治医、看護師、助手の3人組がベッドの周りを囲んでいました。
全身麻酔かと不安になり看護師に聞いたところ局所麻酔で行うとのこと。
脇腹から管を入れられ、その管を機械と繋ぐことで胸腔内に溜まった空気を抜き、肺を膨らませる治療法?施術?と説明されました。
(正式名称は胸腔ドレーン)

まな板の上に乗せられた魚のような気分。切られる痛みはなく、触れられてる感覚があるのみ。後は起き上がった時の違和感?があるぐらいで特に問題ありませんでした。
※ちなみに点滴を打たれてすぐ不思議なことに不安材料の1つだった胸焼けが治りました。良かった。

こういうこと。

気づいたら夜の19時過ぎ。病室へと移動し、その日は夕食も一切出ず何もしないまま気づいたら寝ていたのを覚えています。

入院生活

部屋は個室。普通の部屋という感じで、狭からず広からず。
8時、朝ごはん登場。給食のようなメニューでした。
食べ終わり、大学にしばらく欠席する旨のメールを送り、寝る。
その瞬間、血圧、体温、傷口(ドレーンが入った部分)チェック。
そして寝る。
起きると時刻は朝10時か昼の11時だったか。

とにかく疲れからなのか麻酔の影響だったのか眠く、少しでも寝る時間が欲しかったのにも関わらず、寝られない。
というのも部屋に入れ代わり立ち代わりで先生たちが入ってくるので。
「入院って暇」というイメージのあった私の中でその考えが崩れました。
まぁでも誰も構ってくれないよりかはマシなのかもしれない。

お昼ご飯を食べ、レントゲンを撮り、夕ご飯。就寝。
夕ご飯は18時、消灯は22時。
入院初日からちょっとはテレビは観てません。Youtubeでしのぎながら。
というのもテレビカード式システムだったのであまり使いたくないなという思いがあったのも1つ。

私がかなりバタバタしていたのもあり、入院から2日後、「レントゲンで肺が無事膨らんでいるのが確認できたらとりあえずドレーンの稼働を止める、そして翌朝の結果次第で退院が早まるかも」と告げられ。
ちなみに入院は大体2~3週間で「そんな入院できないわ」なんて思いつつ…という感じだったので早まってくれるのは有難い以外の何でもなく。

レントゲンの結果、ドレーン有では肺が膨らんでいることが確認でき、予定通りクランプテスト(ドレーンの稼働を止める)を行うことに。
こうすることでドレーン無の状態と同じにする意味合いがあったそうです。
しかし稼働を止めた瞬間に襲い掛かるのは若干の息苦しさ。えっ…何かの間違いかと。
色んな不安もありながらテレビで放送されていた夜の某お笑い番組を観つつ、翌朝のレントゲンに備えて。

朝早く行われたレントゲンの結果、肺はまた縮んでいたようでした。つまり、振り出しに戻ったということであり。
溜め息が出そうでしたがなんとか耐え、再びドレーンの稼働開始。
早ければ今週中に退院できると期待しただけあってそれなりにびっくりしました。それはそれは。
ぶっちゃけ、手術はしたいわけもなく。
気胸は特にドレーン施術の治療のみで退院した場合、かなり再発率が高いようで医者も外科手術を勧めるパターンが多いようです。
ただ私は全身麻酔下の手術の経験者でもなかったし、だからこそ慣れてもおらず。
手術ルートだけはどうにか避けて通りたい、と思いつつ過ごしていましたが…
このまま2、3週間何もしないままただ肺が膨らむのを待つだけなのか、これで肺が膨らまなければいつか手術を選択しないといけなくなる、と思えばそりゃ手術を取りますよね。
そして主治医の先生に「手術お願いします」と依頼しました。もう。

ただ…
返ってきたのは「うちでは手術できない、ごめんなさい」との返答。
近くに気胸に強い病院があるので、週明けにそこに転院してもらう、転院日と同じ週明けに手術が出来ると思う。受け入れてもらえるよう連絡を入れるとの返答が来ました。
自分で決めたこととはいえ、手術はやはり恐怖。
けれども手術しなければ退院できない。
とにかく現実逃避なのかテレビやYoutubeを観たり、音楽を聴きながら気を紛らわせて過ごしました。

それまでの間、夕食に和菓子が登場したり、屈強そうな肝っ玉母ちゃん風の方が体拭きに現れたり、色々ありましたが。
ちなみに転院の交渉は上手く行ったようですが、転院前日に急患が入ったため手術日が1日後ろ倒しになったことを告げられ。
まぁうまくいきました。

転院

月曜日、転院。
朝8時ぐらいだったか病院の専属救急車に乗せられ渋滞にハマりながらも転院先の病院に到着。
血液検査やら諸々の検査を受けた後、病室(個室)へと案内。

1つ前の病院より部屋は広く、昼食も美味しいパンが出てました。
またテレビもテレビカード要らんやったらしく、実質見放題。
転院日はあの社名変更を含む某会見が放送されていたので、ベッドに寝っ転がりながらぼーっとその会見を見聞きしていました。
と言いながらも、明日は手術日。
手術はどんなんだろうか?いつ頃退院できるのか?色々不安があり看護師さんに質問攻め状態。すみません。

とにかく分からないなら寝るしかない。
と思いながらも寝れない。
音楽聴いたりYoutubeで面白い動画やらスレまとめ系の動画を観ながら気を紛らわせる。
おやすみなさい。


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