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#859 不安の対処
東洋経済オンライン
禅が教える「ずっと不安が減らない人」の根本原因
転がせば転がすほど、悩みは重く大きくなる
枡野 俊明さんの記事を引用します。
不安というものは、雪だるまに似ています。
はじめは、手のひらにのる程度の小さな雪玉かもしれません。しかし、それを雪の上で転がしているとみるみる膨らんで、両手でも抱えられないほどの大きさになる。そこがもし坂道だったら、人間ひとりの力では、もう止めようがありません。
不安も同じです。
例えば、社長との面談を前に「どんな話をすればいいのかな。社長に失礼のないようにしないと」。あるいは、メールを送信した後に「相手が気分を害するようなことがなければいいけど」。
このぐらいの不安なら、誰にだって心あたりがあるでしょう。また、前もっていくつか話題を用意しておく、相手と直接話をして様子を見るなどの対策を事前に講じれば、それで済む話です。
ところが、考えすぎてしまう人たちは「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」と際限なく考え続けている。これが「不安を転がしている」状態です。
不安は雪だるまに似ている。
確かにその通りだ。
不安が不安を呼び、
もとの不安が何だったかも
わからなくなってしまう。
小さな不安でもこれぐらい大丈夫と
押さえ込んでしまうのは危険だ。
やがてその小さな不安も
大きな雪だるまになってしまう。
不安は心で解消するのではなく、
話す、あるいは書いて解消する。
自分の外に出すことで感情を
客観的に認知できるようにする。
何事も小さなうちに対処することだ。