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#845 遅延価値割引

「アリとキリギリス」の物語は、たいてい教訓話として読まれている。しかし、これは、人間の認知機能のあり方を描き出す物語としても読める。冬に向けて食料を貯めるのではなく、夏の間ずっと遊びほうけていたキリギリスは、経済学者が言うところの「遅延価値割引」の落とし穴にはまっていた 。現在の価値を過大評価し、将来の価値を過小評価して(つまり、割り引いて考えて)いたのである。このバイアスに思考を支配されると、私たちはしばしば将来に後悔するような意思決定をしてしまう。

THE POWER OF REGRET

遅延価値割引とは、
報酬が得られるまでの待ち時間によって
報酬の主観的価値が低下すること。

目の前にチョコレートを置かれた時の嬉しさは、
1年後にチョコレートを5個あげると
言われるよりも大きいはすである。

目の前の価値は高く、
将来の価値は低く感じてしまう。

しかし、
学力や資産などは、
目の前の快楽に流されていては
自分のものになることはない。

派手さは全くないが、
成功への近道は
地道にコツコツ頑張ることだ。

今この瞬間も大事だが、
取り返しのつかない
将来だけにはしたくない。

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