#21 100点でヘコむ
東大生は「試験で100点取るとヘコむ」納得の理由
西岡壱誠さんの記事です。
100点満点が取れたら、普通は喜ぶと思います。
「やった!100点だった!」
ところが、なんと東大生は逆なのです。
満点でうれしくないわけではないけれど、落ち込んでしまったり、
複雑な気持ちになってしまったりするのだそうです。
「ああ、このテストを受けても意味がなかったんだ」と、時間を無駄にしたことを嘆くらしいです。
模試や試験というのは、自分のできないところを知るための手段です。ということは、1問も間違わなかった満点のテストでは、ただの1つも弱点を発見できていないということであり、試験時間に費やした時間が無駄になったということにしかならないのです。
極論で言ってしまえば、100点満点の試験結果より、0点の試験結果のほうが東大生は喜ぶのです。
「次」のことを考えるのであれば、むしろ0点であれば、100点分の伸びしろがあるということであり、その分の「弱点」が発見できたことになりますから、いいことづくめなのです。
私は学生時代にこんな考えを持ったことがない。点数に感情が揺さぶられるだけであった。
「やった80点!」「マジかぁ~60点」
そこに20点、40点の伸びしろがあるとは考えもしなかった。
ネガティブにみえる出来事も、ポジティブにとらえられる。この思考習慣こそが、東大生の強さなのだと思う。
明るいからポジティブなのではなく、
負けず嫌いだからポジティブ。
自分の伸びしろに期待できる。
決して他人との比較ではなく、自分と向き合う姿勢。
問題が問題なのではなく、問題をどうとらえるかが問題。