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#79 組織強化
「シンプル・サボタージュ・フィールド・マニュアル」
Back Office Heroes編集部の記事を引用する。
CIAの書庫に「シンプル・サボタージュ・フィールド・マニュアル」という公式文書が保管してある。
第二次世界大戦中に活躍した米国の諜報機関OSSが作成した、諜報員向けのマニュアル。当時、敵国や占領下にある国に対して、組織活動や生産性を妨害して弱体化させるために米国が作成した。
組織を弱体化させるために、
「何事も決まったルートで行うようにし、決断を早めるための近道を認めるな」
「会議では長いスピーチを頻繁に行え。自分の言いたいポイントを説明するのに、個人的な経験や逸話をたくさん盛り込め」
「さして重要でない業務は、完璧に行うように要求せよ」
「重要な仕事がたくさんあるときに限って、会議を行え」
「会議の議事録や通信文は、些細な言葉づかいまでチェックして訂正させること」
「前回の会議で決まった事項を取り上げて、その決定の可否を議論し直せ」
「すべての規則を厳格に適用し、何事にも承認が要るようにせよ」
第二次世界大戦中に作成されたマニュアルだが、驚くほど現代の企業にも当てはまる。私が働いている学校にも当てはまる。
「さして重要でない業務は、完璧に行うように要求せよ」や「重要な仕事がたくさんあるときに限って、会議を行え」はまさにうちだわぁ〜とボヤいてしまった。見事に当てはまり、士気も落ちている。
ダメになる組織の作り方を知ったのだから、逆を実行すれば、組織はよくなる。
自分が属する組織が「シンプル・サボタージュ・フィールド・マニュアル」に該当しないかをチェックする必要はありそうだ。