見出し画像

<食べ比べ>発祥の地ボルドーでカヌレを食べ比べ

日本でも有名な焼き菓子、カヌレ。正式名称はカヌレ・ド・ボルドー(Cannele de Bordeaux)で、ワイン造りの盛んなボルドー地方で、ワインの澱(おり)の除去に卵白を使用していたことから、残った卵黄を使って何か作れないかという発想から生まれたと言われています。(ちなみに「カヌレ」は「溝のついた」という意味です)
さあ、せっかくボルドーに来るのであれば食べ比べよう!ということで、ニーズがあるのか甚だ不明ですが書いていこうと思います。
…とはいえ、ボルドー駅周辺で見つけられたのは2か所だけ…それ以外もボルロー地区としてサンテミリオンで頂いたカヌレも合わせて書いていきます。

La Toque Cuivrée(ボルドー=サン=ジャン駅前)

ボルドー=サン=ジャン駅の目の前にあり、朝から(たぶん地元の方が)並んでいるカヌレ屋さん。
2024年11月現在、Bouchée(一口サイズ)が0.45€、Lunch(軽食の意味で良いのか…?)が0.55€、Gros(大きいサイズ)でも0.75€とお手頃価格。

ボルドーでカヌレドボルドー!
(浮かれ気味の夫の手)
カヌレ以外にも色々売ってる
Lunchを2つ買ったら可愛い袋に入れてくれました
Lunchです

ラムはしっかり目なのですが、味の引っ掛かりがなく、純粋にとっても美味しい!ざくっとしっとりのバランスが個人的にはとても好きです。あまりバニラは効いていない印象。

Canelés BAILLARDRAN(ボルドー=サン=ジャン駅ナカ)

BAILLARDRAN

こちらはボルドー=サン=ジャン駅中、駅横と幅広く展開しているお店。
パリのサロンデュショコラで頂いた時には何か引っかかる味が強めで正直ピンと来なかったのですが、駅中のお店で購入したものはしっとりしながらも周りはかなりばりっと。ラムはひかえめ。何か引っ掛かる感はありますが、サロショより断然美味しい…!ばりっと感がお好きな方にはかなりオススメです。引っ掛かる感じはラムかもしれない。ちょっと大人なカヌレです。

右のバニラの方は噛んだ瞬間からバニラ!これは美味しい。ノーマルに比べてしっとり分多めでばりっと感控えめ。これはカヌレという名のちょっと別の食べ物かも。

Glacier des vignobles(サンテミリオン)

洗練されたデザインのお店

サンテミリオンで見つけたアイス屋さん。アイスはもちろんケーキやパンも売っていました。

よく焼きカヌレ

カヌレは周りがしっかり焦げているよく焼き系。ラムは入ってなさそうなくらい上品な味付け。中は白めで全体としてはかなり柔らかい。バニラがほのかに香るカヌレ。上品です。

Nadia Fermigier(サンテミリオン)

マカロンが有名なお店
黒白カヌレ

サンテミリオンで一番老舗のマカロン屋さん。別々のものではなく、カヌレを2つ買って、この差はなかなか。
しっかり焼けている方もパリッと感は比較的薄め。結構バニラが効いていてリッチなお味。
焼きの薄い方はパリッと感があまりなく、シンプルに焼きの違いが大きい。ついでに高さや形も微妙に違います。焼けていない方はずんぐりむっくり。こちらはこちらで生地を楽しむ感じで美味しかったのだけれど。

Moulierac Mathieu(サンテミリオン)

右端がお店(正面から撮り忘れ)
ずんぐりむっくり系カヌレ

こちらもNadia Fermigierと同様にマカロンが有名なお店。
クセのあるラムなのか少し不思議な味がする。バニラ感はあまりなく、少し粉感が気になるカヌレでした。むちっとした食感。

<番外編>Confrérie du Canelé de Bordeau(Salon du Chocolat サロンデュショコラパリ)

カヌレ同業組合
紙袋で焼き立て頂きました

1985年に出来た伝統的なカヌレを保存するために同業組合がなんとサロンデュショコラに出店!蜜蝋を塗り、銅の型で一つずつ焼かれるカヌレですが、パリパリ感ももっちり感もラムとバニラのバランスも最高に美味しかったです!

そんなボルドーでのカヌレ食べ比べ。改めて食べ比べるとそれぞれ個性があって面白かったです。個人的にはコスパ含めて「La Toque Cuivrée」が一番好きでしたが、バニラお好きな方には「BAILLARDRAN」のバニラがオススメ。ボルドーに行かれる機会がありましたら、是非食べ比べてみてください!


いいなと思ったら応援しよう!