<一人旅・徒歩>青ヶ島 2024.10.4~6(3日目)
2日目はこちらからどうぞ。
あおちゅう女子二人と朝5時に待ち合わせ、大凸部に朝日を見に行くことに。楽しみすぎて4時20分頃に勝手に目が覚めてしまい、ずるずる準備。今朝はあおちゅう女子の一人が「大凸部遊歩道」までレンタカーで連れて行ってくれるとのことでかなりのショートカット。これは嬉しい。
朝焼けの大凸部
雲があり、きれいなオレンジとはいきませんでしたが、温度が上がってくるにしたがって霧が出てきたり、霧が晴れたり、瞬きするたびにどんどん景色が変わっていきます。いつまででも見ていられるくらい美しく、今日帰ってしまうことが悲しくも、最後にまたこの景色に出会えたことを心から感謝して、心に深く、深く、刻み付けるように眺めます。
途中には海に虹も出てきて、まるで「また来てね」なんて言葉が聞こえてくるようです。
あおがしま屋
お世話になったあおがしま屋さんで最後の朝ごはん。青ヶ島には飲食店がないので(居酒屋さんはあります)、3食付いてくる民宿がほとんど。
3食準備するのは大変だと思うのですが、同じご飯にならないように工夫がされていて頭が下がります。
いよいよ帰りのヘリコプター
早朝の臨時便で帰るあおちゅう女子お一人を見送った後、定期便の受付開始。行きのヘリコプターで一緒だったフィンランドの方とお話ししながらヘリコプターの搭乗を待ちます。
あおちゅう女子のもう一人は翌日までの滞在の為、ヘリポートまで見送りに来てくれました。手を振ってくれる姿がギリギリまで見えるのはヘリコプターならでは、ですね。一人で来た青ヶ島なのに、こうして見送ってくださる方がいるのが本当に嬉しい。
私の後ろ髪を引かれる思いなんて知る由もなく、真上に上がったヘリコプターはあっさりと青ヶ島を後にして、一路八丈島に向かいます。
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大充実の青ヶ島での三日間。
写真と私の稚拙な文章ではこの雄大さ、感動は伝わりきらないとは思いますが、少しでも行った気分になって頂けたり、「行ってみたいな」という気持ちになって頂けたらこれ以上のことはありません。
青ヶ島は東京都です。でも内地(本州)の東京にはないものが全てある場所だと思います。
大きな空、美しい海、人の温かさ、そして豊かな自然。
内地出身者でさえ、島に来ると心の距離がぐっと近くなる、そんな気がします(実際、私が出会った神様もあおちゅう女子の皆様も内地出身の方々です)。「東京の人は冷たい」なんて言われますが、本当はそうではなく、東京にいる人が「東京」という土地に無意識に合わせているだけなのかもしれません。
青ヶ島は「死ぬまでに見るべき世界の絶景13選」にも選ばれた場所ですが、そんな絶景を日常として生活している方がいらっしゃる。その感覚はどこか不思議で、でも一方で海外の方が感動する混沌の街「東京」が私にとっては日常で「非日常って一体なんだろう?私は何か大事なことを実は普段、見落としているのではないか?」なんてことをふと考えました。
日常の中の非日常。
当たり前を当たり前だとは思わず、日常だからといって自分の感覚を鈍化させず、しっかり一日一日を味わって生きたいものですね。