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メキシコ青年海外協力隊活動記録Vol.7~マヤ鉄道

JICA海外協力隊(環境教育)として2024.5からメキシコで活動しています。
今回はボランティア活動とは関係ありませんが、2023年12月に一部開通したユカタン半島周遊鉄道Tren Mayaに乗車したので経験を共有します。


路線

2024.09.30現在ではチアパス州パレンケからキンタナーロ州トゥルムまで開通しているようです。
10月1日の大統領交代前に、何としてもチェトゥマルまで開通するのだとか意気込んでおりましたが、ちょっと間に合わなさそうです。

2024.09.30時点の路線マップ

料金体系

乗車区間に加え、車両(特等、1等、2等車など)と乗車人のステータス(外国人、メキシコ人、地元民)によって値段が異なります。青年海外協力隊員が持つメキシコ外務省IDではメキシコ人価格で乗ることが出来ます。
私は料金体系が良く分からなかったので窓口で購入しました。
ネットでも購入できますが、スマホからの購入画面はフィッシングサイトへの広告が大きく出てきてわかりにくいので、PCから見ることをお勧めします。
https://www.trenmaya.gob.mx/

カンクン空港発の値段表

カンクン空港駅の場所

カンクン空港のTREN MAYA駅は、空港から車で15分程度のところに位置しています。

空港と駅の関係図
カンクン空港駅

空港からは無料のシャトルバスが出ていますが、本数が少なく、そしてなぜか列車の発車時刻と連携していません。

2024.09.13時点のシャトルバス時刻表

空港の協会タクシーは1,200ペソ(約9千円~1万円)程度要求されます。
Uberだと250~500ペソで移動できますが、カンクンにおいては、かねてより地元タクシー運転手らと、Uber等の配車アプリサービスとの間でトラブルが散発しており、双方のドライバーが脅迫や暴行を受ける事件などが報告されています。(在レオン領事館より)
そのためUberは空港のタクシー乗り場まで入ってこれず、Uberを使用するには自力で空港外のガソリンスタンド等まで移動する必要があります。
私が降車したMerida Teya駅は市内まで200ペソ程度で移動できました。

車両

一番高いPremierクラスしか席がなかったので、それに乗りました。
1人シートと2人シートが並んでいます。車両乗車率は40%程度なのに、1人シートで乗客は後方にまとめられました。このあたりの座席配置のサービス精神は日本から輸入してもらいたいですね。
シートは広く、コンセントが付いています。ただし、リクライニングできなかったのが残念。
そしてカンクン空港~メリダ間では軽食とドリンクが1回サービスでついていました。軽食は乗組員がオーダーを取りに来て、サンドイッチやタマレスなどいろいろ選べます。

特等(Premier)
タマレスとコーラ
1等(Especial)車両の様子


車内売店、ホットミールやスナックやドリンクが買えます。
寝台列車も導入されたそうです。
https://riviera-maya-news.com/new-long-distance-patal-maya-train-car-inaugurated/2024.html

まだまだ建設中

ロペス・オブラドール大統領が在任中に何としてもChetumalまで開通したいという意向ゆえに、日夜建設が進められています。それゆえ、開通したといっても駅までの道の整備が不十分だったり、本当に試験運転等したんだろうか?スタッフの研修とかしたんだろうか?と疑問に思うことが多々ありました。
実際に脱線事故や車両故障等が起きているようです。


また本建設の環境への影響や、建設中に見つかった遺跡はどうなるんだろう?といった興味は尽きません。
建設工事のおかげで開発が進み、遺跡が見つかるというケースもあると思います。あとは適切な保全を求めたいものです。

とはいえ、Tren Mayaプロジェクトの中では近隣の遺跡の修復もおこなわれていたり、バスに比べて途中で車両強盗の危険性の少なく、速くて綺麗な電車で旅行できる選択肢が増えるのが今から楽しみです。

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