エンパワーメントされた記憶が私にはない件

クラスの先生より、自身がエンパワーメントされた経験を振り返るよう問いかけがあった。

そもそもエンパワーメントとは何か?というと、現場や担当者の自主性を高め、パフォーマンス向上に繋げるために権限を与える考え方を意味する。

上司から命令されて職務を遂行するのではなく、目標を上司と共有したのちに、「何を」「どのように」の部分は部下に自由度が与えられる。
部下は自律的に思考することになるため意思決定能力や判断力を磨く機会を得ることになる。
部下の特性と整合すれば、良いパフォーマンスを導くことも可能である。
(部下が依存的な特性であったり習熟度が不十分であったり、緊急を要する案件はエンパワーメントには不向き)

このとき、上司には結果責任が課され、部下には執行責任が課されるため、完全に上司が部下から目を切ってもいいというわけではない。

むしろ然るべきゴールに到達できるよう(=上司が結果責任を負う以上、)タスク全体を通じたプロセス管理のためのホウレンソウやコーチング、動機づけなどのコミュニケーションは一層重要になると学んだ。

さて、冒頭の問い。
「あなたがエンパワーメントされた経験を振り返り評価せよ」

エンパワーメントのプロセスは以下の通り。

外部環境と全社戦略の認識
➡目的ビジョンの共有
➡部下の把握
➡アサインメント
➡コーチングと動機づけ
➡支援
➡結果(成果と人財育成)

思い出そうとしても、上記プロセスに該当するやり取りをしてもらった記憶がない。。
もちろんタスクを振られるわけなので「アサインメント」はされているのだが、前提となる前半部分を丁寧にしてもらったことを思い出せない。。
当社の育成が機能していない、ということだろうか。。

翻って、今では自分がメンバーにエンパワーメントする立場になっていることを考えると、環境認識や全社戦略とのフィット、そして目的の共有は大事にしないといけないと感じる。

これらを最初に伝えて動機づけし、プロセスの途中でしっかり伴走していかないといけない。

メンバーを自律的に動かし、思考力と行動力の成長を促すのがエンパワーメントであるため、結果責任を私自身が負う勇気を持ってエンパワーメントを実践していきたい。


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