【インド映画】Gadar: Ek Prem Katha(2001)
監督:アニル・シャルマ
主演:サニー・デオル、アミーシャ・パテル、アムリーシュ・プリーなど
上映時間:3時間
タイトルを和訳すると「暴動:一つの恋物語」てな感じ。
今インドで「Gadar 2」が公開されていて、今晩見に行く予定なのですが、一作目の方のこちらをまだ見ていなかったので行く前に家で鑑賞(暇すぎ)。
舞台は1947年、インド&パキスタンの分離独立直後のラホール(パキスタン)&アムリトサル(インド)。
この2都市は独立前はパンジャブという一つの地域だったのですが、分離独立決定後に二つの国に分かれることに。
インドとパキスタンが分離独立した理由は宗教間の対立によるもの。インドはヒンドゥー教が国民の約8割を占め、パキスタンはイスラム教を国家宗教としている。つまりインドはヒンドゥー教の国で、パキスタンはイスラム教の国。
なのでインドにいるイスラム教徒はパキスタンに移動し、パキスタンにいるヒンドゥー教徒はインドに移動する。その主な舞台となっていたのがラホールとアムリトサルなのです。
アムリトサルから一家そろってラホールに移動しようとするムスリム教徒のなかで、一人電車に乗れなかった娘・サキーナ(アミーシャ・パテル)をアムリトサル在住のインド人男性・タラ(サニー・デオル)が助け、恋に落ちていく物語。
タラはシク教徒(ターバンを巻いている人たちの宗教。アムリトサルに総本山の寺院があり、その地域の多数を占める)で、インド側の人間。サキーナはムスリムでパキスタン側。要はめっちゃ禁断の愛です。
主役のサニー・デオルはアクション俳優。
ただみなさんの想像するようなカッコいいアクション俳優ではなく、ゴツゴツした肉弾戦を得意とする男くさ~いアクション俳優。。新日本プロレスの石井智宏みたいな感じです(プロレス知らない人すみません)。
今回もゴリゴリその魅力を発揮していました。あと恋愛にピュアなのも似合いますね!サキーナのことが好きだけど、そのそぶりを絶対に見せようとしない。シバモア・ゲンを筆頭にした童貞たちは、さぞその不器用さに共感することでしょう。
そしてこの映画の肝となるのはやはりアムリーシュ・プリー!
悪役をやらせたら、世界規模でも彼の右に出るものはいないと思います。なんとあの巨匠スピルバーグも彼の大ファンを公言しており、実際にインディ・ジョーンズ/魔宮の伝説でも彼を敵役として起用しています。
なんて怖い顔なんでしょう(笑)。説得力ありまくり。
この男を倒す・屈服させる・認めさせるシーンは間違いなくどの映画でもクライマックスになります。本当にすごい俳優です!
とてもいい映画でした。
キャスティングも良かったですが、何より脚本が素晴らしい!3時間もあるのに、ひとときも退屈な時間がありませんでした。
展開がダイナミックで、コンフリクトも大きく、次に何が起こるか常にワクワクしている状態でした。
これから見に行く続編の「Gadar2」が俄然楽しみになりました。
ただこの作品の公開からなんと22年も経っており、主演キャストは同じという。どういうストーリーになるのか全く予想がつきません。。