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【洋画】ニュー・シネマ・パラダイス(1988)

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオなど
上映時間:2時間50分(完全版)

イタリア映画の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」二度目の鑑賞。

ローマ在住の中年男性・サルヴァトーレのもとに、故郷の母親から電話がきて、アルフレードが死んだと告げられた。第二次世界大戦から間もないころ、「トト」と呼ばれていたサルヴァトーレ少年は、シチリアの僻地で母と妹の三人で暮らしていた。当時村では小さな映画館が唯一の娯楽で、毎週末になると村人たちがこぞって集まっていた。トト少年は映画に夢中になり、いつしか勝手に映写室にまで入ってきた。

映画技師のアルフレードはトトを叱りつつも、彼に親近感を覚えていた。二人はいつしか一緒に映画を映すようになる。しかしある日フィルムが燃えて映画館は全焼する。トトの救助のおかげで一命を取り留めたものの、アルフレードは視力を失う。全焼した映画館はサッカーくじに当たった村人の寄付により再建され、新映画館名は「ニュー・シネマ・パラダイソ」に。トトはアルフレードに変わって映画技師として正式に働き始める。

時が経ち青年となったトトは、エレナという美少女に一目ぼれする。最初は断られたものの、トトの熱烈なアプローチの結果二人は結ばれることに。しかしトトは一年間徴兵され、帰ってきたころにはエレナとは音信不通になり、映画技師も変わっており、居場所がなくなっていた。

この映画は正直レビューなどいらないのじゃないかと。そんなことすら野暮ったく感じてしまいます。言いたいことはただ一つ、映画最高ってことだけです!

映画館で観客が熱狂し、笑い、泣き、楽しんでいる姿を見ているだけで、心から「映画っていいな」と思えます。そして何より映画館って素晴らしい!!映画館の良さは作品の素晴らしさを他の観客と共有できるところにあります!!一緒に見に来ている友達や家族や面識のない観客ですら同じ場面で笑ったり泣いたりしていると、なんか嬉しくなるものです。この作品からはそんな映画の素晴らしさがビンビン伝わってきます。

映画館の素晴らしさはインドにいるとより身に沁みます。インドでも動画配信サイトの普及は進んでいて、映画館じゃなくても映画は観れるようになっているのですが、それでも人々は映画館に映画を観に来ます。勿論いち早く作品を観るためでもあり、大画面で楽しむためでもあるのですが、一番の目的は家族や友達と一緒に感情を共有することにあるのです!!インドにいると映画人気が衰えない理由が分かりますし、映画っていいなと心から思います!そんなインドだからこそ僕は映画に出演して、みんなを楽しませたい思います。

あとはやはり時代の良さです。物がない時代は人が頼りになり、人とつながることで心が豊かになる。今は物が揃っていて便利な世の中です。でも物があることで人との交流が減り、心の豊かさはどんどん失われていく傾向にあります。道が分からない時、昔は人に聞かなければなりませんでしたが、今はグーグルマップで調べればすぐにわかります。世の中は便利にはなったけど、決して良くなっているわけじゃないんだなと思いました。

「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画の素晴らしさが詰まった映画。これからも定期的に見返したい。

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