【邦画】シン・ゴジラ(2016)
監督:庵野秀明、樋口真嗣
出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、市川実日子、平泉成、柄本明、大杉連など
上映時間:1時間59分
「シン・ゴジラ」初鑑賞しました。以前たまたまテレビのチャンネルを回していた際にこの映画が映り、いきなり「無人在来線爆弾」が出てきて笑った記憶があります。にしてもキャスト豪華!!
東京湾のアクアトンネル内で突如浸水が起こった。海中で熱源が発見されたことから政府は海底火山の噴火と見込んでいた。内閣官房副長官の矢口(長谷川博己)は、インターネット上の一般人が上げる動画などから巨大生物による事故の可能性を指摘したが、政府は一笑に付す。しかしすぐに海底から巨大な尻尾が姿を現し、巨大生物の存在が確認された。総理大臣は緊急会見にて「陸上には上がってこないから安心して」と述べるが、その直後に巨大生物は大田区・蒲田に上陸し、町を破壊しながら北上する。
巨大生物はやがて活動を停止するが、活動中の約2時間の間に大田区は壊滅状態に追いやられる。政府は巨大生物の再襲来に備えて、矢口を事務局長とした対策本部を設置する。米国からは大統領特使のカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が緊急来日し、巨大生物は太古から生き延びていた深海海洋生物が現代への適応進化を果たした「ゴジラ」と呼称される生物であることを伝え、その解析表などを日本側に提供する。
ゴジラシリーズの存在自体はもちろん知っていたものの、やっぱコンセプトがめちゃくちゃ強い。現代にゴジラがやってきて街を破壊するなんて、話として面白くなるに決まってますもんね!今作ではそこに日本政府の規則の多さや消極的姿勢からくる緊急時の対応の遅さや、米国に頭が上がらない情勢など、日本が抱える問題をうまく組み込んでいました。
特筆すべきはやはり映像。ゴジラが思っていた3倍ほどリアルでした。それが作品のリアリティを生み出しており、すぐにのめり込んでいけました。昨年末には山崎貴監督で「ゴジラ-1.0」が公開されていましたが、ゴジラシリーズは時代が進み、映像技術が進化するほどおもしろくなっていくかもしれませんね~。
ただ正直言うと僕はあまりSFが好きじゃありません。でも今作を見ていてその理由が分かりました。僕の科学の知識な圧倒的な不足が原因なんだなと。「ゴジラが生体原子炉からエネルギーを得ており、そこから生じる熱を冷却機能としている血液流で発散しているので、血液を止めればゴジラが生命維持の為に活動を停止する」という仮説が、恥ずかしながら理解できず、正直そこから置いていかれました。。
しかもみんな科学者で頭の回転が速いから、めっちゃ早口で会話が進んでいくんですよね~。このシーン自体はスピーディーでとても面白いのですが、僕の科学の基礎知識があればもっと楽しめたのに!と。SFはフィクションであるがためにリアリティ維持が肝要で、そのための科学的論理付けがキーポイントなんですが、観る側の自分が理解できる能力がないから論理が分からずリアリティを感じられないのだなと。いやは恥ずかしい。
特に原子力は日本人として知っておくべき知識だと思うので、ちゃんと勉強したいと思いました。ましてや僕の地元の福井県には原子力発電所があるので、より知っておかなければいけないと!理科は小学生のときに5点を叩き出したことがあるぐらいの苦手科目なので(笑)
そしてこの作品は映画館で観たかった!!!できればIMAXの3Dで!スマホで観るとやっぱ没入感が劣りますし、インドの回線が遅くて画質悪かった。特に序盤の映像などは大迫力だったので、大スクリーンで観たら完全に世界観にのめり込んでいただろうなーと!
役者陣は豪華絢爛で、緊急対策本部のメンバーを中心に個性的なキャラクターが揃っていて見ごたえがありました。そして石原さとみがあんなに英語を流暢にしゃべるのには驚かされました。僕も現在英語で演劇をやっているのですが、第二言語だと言葉と感情を結びつけるのがとても難しいのです。あれは相当練習したのだと思います。
「シン・ゴジラ」は当時最新の映像技術を駆使してゴジラを現代日本に登場させ、日本政府の課題などを組み込みながら、魅力的なストーリーに仕上げている映画。やっぱり映画館で観たかった!!
そして最新作の「ゴジラ-1.0」も観たい!!