【イラン旅行記】シーラーズ&ペルセポリス(1&2日目)
シーラーズに来ております。今日は朝一でシーラーズ近郊にある世界遺産「ペルセポリス」に向かいます。タクシーで約1時間の道のりで1,500,000リアル(385円)。安すぎ。余談ですがSnappで呼んだドライバーがゲイで、太ももを触られました。めっちゃ怖かったです。これからは絶対に後部座席に座ります(笑)
8時半にペルセポリス到着。Googleマップでは9時オープンになっていますが、実際は8時から開いています。入場料は3,500,000リヤル(870円)とちょいお高め。敷地内に入るとまずは大階段から。
大階段を登り切ると、古代遺跡の姿が目の前に現れます。
ペルセポリスは紀元前6世紀に古代オリエントを統一したアケメネス朝時代の遺跡で、ダレイオス一世の時代に作られた宮殿群です。当時帝国の属国が朝貢のためにペルセポリスまで足を運んでいたそうです。
まず初めに見えるのが「クセルクセス門」。ダレイオス一世の息子の名前を冠した門で、もとは高さ16m以上で土壁もあったという。さすがに約2,000年以上前のことなので、現存するのは僅かな部分のみ。
門の正面には牛の形の守り神が。解説によると羽が生えた牛に人間の顔がついたもの。顔部分は後にイランを征服するイスラームの手によって破壊されています。偶像崇拝を固く感じているが故にです。これはインドでもよく見られる現象です。柱は現存している部分だけでもかなりの大きさで迫力があります。
ここを抜けると未完成の通路を通り玉座殿が見えてきます。こちらも現存しているのはごく僅かの部分だけで、もともとはこの広間に100本の柱があったそうです。
そしてペルセポリス最大の見どころである「アパダナ」。玉座殿側の階段にレリーフが綺麗に残っています。これは帝国の各属国が朝貢にやってくる姿を彫ったものです。東はインドから西はエジプト、ギリシャまで広大な帝国だったんだなぁ。
他にもいくつか宮殿などがあります。全部で2時間ほど見て回りました。しかし夏場のペルセポリスは暑すぎます。気温40℃超。朝一に来たのでまだマシでしたが、昼以降はたまったもんじゃないでしょう。
ペルセポリスを見終わり、近くにあるもう一つの遺跡「ナグシェ・ロスタム」に向かいます。タクシーで約10分ほど。Snappも割とすぐに見つかります。こちらは入場料2,500,000リヤル(520円)。
ここはペルセポリスの建設に着手したダレイオス一世を初めとする、アケメネス朝時代の4人の王の墓と、サーサーン朝時代のレリーフが彫られています。石窟寺院などはインドで見たことがありますが、石窟の墓は初めて見ました。
デカい。ここに眠る4人の王の権威の大きさが表れています。レリーフもサーサーン朝時代の王の偉大さがよく表れています。
ゾロアスター教のシンボル「プラヴァシ」も!アケメネス朝&サーサーン朝時代には国教に定められていたんですね。
「ナグシェ・ロスタム」を全て見終わると時刻は12時。ちょっと腹が減ってきました。早速Snappを呼んでシーラーズに戻り昼食へ。
約40分かけてシーラーズに戻り、ローカルなケバブ屋で昼食をとることに。チキンケバブを注文。
大判なチキンケバブに大量5枚のナン。相変わらずイラン料理は量がバグっています。しかしこれが美味いんだなぁ〜。焼きたてのケバブはマジで外れないんだよなー。ライムを絞りながらナンをバクバク食べていき、最初は多いと思ったナンも結局ほぼ食べ切りました。
ケバブを食べ終わりデザートへ!実はシーラーズの1番の料理の目玉はここだったり。シーラーズで知らないものはいないアイスクリームの名店「Baba Bastani」へ。バニラアイスを注文。
これは美味そう!初雪の如く真っ白なバニラアイスにピスタチオがトッピングされています。早速一口...美味いっ!!アイスはトルコアイス風の粘りっ気のあるタイプ。なおかつシャキッとしていて美味い。コーンの中までもしっかり詰まっていて、ボリュームもバッチリ。このクオリティ、この大きさで250,000とそこらのソフトクリームと同価格。これは地元民に人気が出るわけだ。
アイスを食べ終わり、Vakir Mosque近辺を散策。バザールやモスクや城砦などシーラーズの見どころはここに集結しています。しかし殆どの施設は入場料2,500,000リヤル(620円)。つい最近まで1,000,000リヤル(270円)だったのですが、どこもかしこも値上げしている様子。お財布も寂しくなってきたので、この辺は外から眺めるだけに留めることに。
散策を終えホテルに戻りゆっくり休み1日を終えます。
そして翌日。本日は20時半の飛行機でムンバイに戻るので、それまでにサクッとシーラーズを観光。
朝7時に起床し、8時オープンの「Nasir ol Mulk Mosque」へ向かいます。ここは通称ピンクモスクと呼ばれるシーラーズで人気のモスクです。特にステンドグラス越しに朝日が差し込む光景が非常に綺麗だと評判です。その景色が見れるのは朝限定。
8時前に到着すると既に10数人が門の前で待っています。外国人観光客、イラン人女性が主です。全員ステンドグラス越しの写真狙いです。オープンと同時にみんなゲートに駆け込みます。
僕がモスクに入場すると既にみんなステンドグラス前に陣取っています。なるほど確かに幻想的だ。
しかし何でしょう、少し物足りなさを感じます。せっかくの綺麗なモスクなのに、ただのインスタ映えスポットに成り下がっているというか。男にとってはあまり面白くないスポットなのかも。
それにモスクの神秘さよりも、女性陣の自分の美しい写真が撮りたいという自己顕示欲が雰囲気を支配している感じがちょっとキツい...こんなこと言ってるから29年間も彼女がいないんです(笑)
この空間から颯爽と逃げ出し、外のモスクを鑑賞。伝統的な青基調のペルシャ模様に薔薇が咲き乱れるイメージが加えられた、シーラーズ独自の建築模様です。
敷地は大きくなく見どころは以上。30分もいませんでした。ここは完全にステンドグラスのスポット専用の場所なんだなと。これで2,500,000リヤル(620円)はちとキツい。
9時にはホテルに戻り紅茶を飲みながらニュースを見ます。そしてスーパー&バザールでお土産を購入して飛行機に乗ってインドに帰るのでした。