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【インド映画】Mr. & Mrs. '55(1955)
監督:グル・ダット
主演:グル・ダット、マドゥバラー、ジョニー・ウォーカーなど
上映時間:2時間30分
邦題は「55年夫妻」
グル・ダット作品の中では数少ないコメディ映画の一つですが、前回見た「表と裏(Aar Paar)」よりもコメディ寄りでした。
お金持ちの家の娘(マドゥバラー)が遺産相続の為に、売れない漫画家(グル・ダット)との虚偽結婚を強いられるというお話。このシチュエーションがもう完全にコメディですよね。
登場人物も箱入り娘、うるさい叔母さん、メガネっ子召使い、売れない漫画家、その冴えない友達(ジョニー・ウォーカー)など素晴らしいエレメントが揃っています。
特におもしろかったのはやはりジョニー・ウォーカー!インド映画におけるコミックロールの第一人者。
演技力など面白い要素はたくさんあるのですが、やっぱ顔がおもしろい!
ブサイクで、気持ち悪くて、ザコキャラな雰囲気で。
貶しているように感じるかもしれませんが、これは最大級の賛辞です!
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普通は俳優とはあえども人間なので、こんなこと思われたくないんですよ。それも観客全員がそう思うわけで、まるで国民全員に「自分は気持ち悪いやつ」って思われるも同然なんです。
それを作品のために、観客を楽しませるために、自分の心を犠牲にする。マジでカッコイイです。これぞ役者魂、芸人魂。ジョニー・ウォーカー最高!
今回「表と裏(Aar Paar)」よりも面白さが増幅していたのは、このジョニー・ウォーカーとグル・ダットのやり取りが増えたのが大きな要因だと思います。二人のシーン、とても楽しかったです。
あとは音楽が素晴らしい!コメディチックで軽快な音楽が雰囲気を作り、間延びを防いでいたなと。音楽一つで映画の印象って変わりますよね。
僕は非常に好きな作品でした!楽しい映画!