【洋画】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)
監督: スティーブン・スピルバーグ
出演: レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン、マーティン・シーン、ナタリー・バイ、エイミー・アダムスなど
上映時間: 2時間20分
以前友人から勧められた映画です。初鑑賞。
スピルバーグ、ディカプリオ、トム・ハンクスという夢のような制作陣です。ストーリーは実話ベース。
まずオープニングの作り込みがさすがでした。クライムコメディのクールでオシャレな雰囲気がバッチリ決まっています。アニメーションも色使いも素晴らしい。
話は主人公・アバグネイル(ディカプリオ)の生涯を追ったもの。
お金持ちの家に生まれ、何不自由のない暮らしをしていたのですが、父の脱税から会社が倒産し、両親は離婚し、アバグネイルは家出をします。
そこからパイロットや医者、弁護士を詐称し、小切手詐欺を繰り返します。その歳15才!凄すぎます。
個人的には同じく15才で「First Love」を作曲した宇多田ヒカルと並ぶ天才トップタイです。
ストーリー自体も楽しいですし、何よりFBI捜査官・カール(トム・ハンクス)との関係性がたまりません。堅物で仕事熱心なカールが、10代の子供を相手に逃げられまくるのがオモロイですね〜。
しかし敵でありながらも、クリスマス・イブにはどちらかが決まって電話をかけるという微笑ましい関係でもあります。
カールは離婚しているし、アバグネイルも詐欺師であるため友達がいません。二人とも孤独であるがゆえに、お互い分かち合える部分があるのでしょうね。
そしてルパン三世と銭形警部のような戦友意識と、熱血教師と生徒のような信頼関係もあります。本当にいいコンビです。エンディングにも今でもふたりは良き友達であると記述されていました!
演技でいうと、やはりトム・ハンクスに触れざるを得ません。本当に嫌な癖がない演技。どんな感情を表現するときにも、絶対にオーバーアクションになりません。トム・ハンクスの演技中には「演技している」と感じさせる瞬間がないんです。
しかも以前見た「フォレスト・ガンプ」とは全く違うキャラクターでしたし、どの役でもこのクオリティを保てるということです。マジで世界最高峰の俳優です。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンは青年天才詐欺師の物語。ディカプリオ&トム・ハンクスの好演と、スピルバーグ・ディレクションによっておもしろいストーリーに仕上がっています。
また実話ベースというのが面白さを倍増させます。