【イラン旅行記】イスファハーン(2日目)
昨晩のイマーム広場の余韻に浸りながらホステルにて熟睡し、今日は朝7時に起床。気合い入りまくりです。シャワーを浴びて朝8時半から早速イマーム広場へ!昨晩とは打って変わり人はまだ少ない。静寂の中朝日が降り注ぐイマーム広場は、昨日の夜とは違う顔を見せてくれます。
気持ち良くも若干強すぎる朝陽を浴びながら(気温38℃)、広場内を散歩しつつ、モスクがオープンする9時を待ちます。
しかし9時を過ぎてもモスクは開かず。まあイランだしと思いながらしばらく待っていると、お爺ちゃんがやってきて「今日は開いてないよ」と言う。話を聞くと大統領がどーたらこーたらで急遽閉まっているとのこと。残念ですがこちらのモスクは明日の朝に再チャレンジ!
予定の再編も兼ねて一旦カフェで休憩します。イマーム広場からすぐの「Azadegan Tea House」へ。陶器で埋め尽くされている内観が凄い。眠気覚ましのアメリカーノを注文。
うん、ちゃんと美味しいです!ゆっくりコーヒーを頂きながら予定を立て直し、Kindleで改めてイスファハーンの見どころやサファヴィー朝の歴史を見直します。やっぱカフェっていいよね〜。
時刻は10時半。昼食までの時間、グランドバザールをゆっくり見て回ります。メインの商品はやはり絨毯やエナメルなど。ペルシャ文様のエナメル製品とか本当に美しいなぁと思いますが、同時に俺には合わないなぁと(笑)
そして11時半になりお待ちかねの昼ごはん!イスファハーンの郷土料理ベルヤニの有名店「Azam Beryani」。ベルヤニとはインドの炊き込みご飯のビリヤニではなく、様々なホルモンのミンチ肉をナンで包んだ料理。読んだ本によるとクセがあるので好き嫌いは分かれるとのこと。注文はもちろんベルヤニ。そしてこの店も内装が美しい。しばらく待つと料理が到着。
ミンチ肉があるところをナンで包んで一口...旨い!!思っていたほど癖がなく、昨晩のケバブ同様肉感が全面に押し出された料理。僕はめっちゃ好きです!これはバクバクいけちゃいます。所々ホルモン感が強過ぎたらハーブや玉ねぎでフレッシュネスを補給。イランはこういう新しくて美味しい料理を知れるので、ご飯を食べるのがめちゃくちゃ楽しい!最高です!!
後半はミントを中に包んでどんどん食べ進め、あっという間に完食。本当に美味しかった〜。
食べた後はしばらくウォーキングをし、こちらもイスファハーン名物のスイーツ、ギャズの有名店「Kermani Gaz」へ。こちらは単品では売っていないので、箱ごと購入。正直こんなには食べれないので、お土産としてばら撒こうかと。僕も後ほど食べてみることに。
そしてさらに歩き、古くは771年から建てられた世界遺産の「ジャーメモスク」へ。こちらは入場無料。特に靴を脱ぐことなどもなくさらっと中へ。
大迫力です。そして美しい。イランのモスクって本当に色鮮やかです。そして歴史も感じます。昼の太陽が最も高い位置にある時間帯で人も少なく、一人ゆっくり堪能しました。
そして一旦ホテルに戻り洗濯物をし、待ってる間にギャズを頂きます!
タマリスクの樹液とローズウォーターを練り混ぜたものにピスタチオを加えたお菓子。なんとも言えないミルク感にピスタチオも相まって、口の中の水分が一気に吸われます。味もかなりトリッキーで、僕は正直好きじゃありません(笑)。まあこの辺は経験としてですね!
時間は15時半。再始動です!シィオセ橋の南部に位置するアルメニア人居住区域に向かいます。まずはティータイム。今日一日はティータイムを楽しむのです。「Bahar Narenj」というカフェへ。内装はアルメニア正教の絵画が描かれており、地域色が出ています。サフランティーを注文。
シンプルに美味しいです。来客も多くなく、ゆっくりパリオリンピックのニュースなどを読みます。
ティータイム終了。いよいよアルメニア正教の「ヴァンク教会」へ向かいます。入場料は2,000,000リヤル(約520円)。ちょい高いですが、アルメニア正教の教会は初なので、ここは迷わず購入。中に入ってまずはミュージアムへ。イランと隣接するアルメニア人がサファヴィー朝の時代にこの区域に逃れてきてからの歴史などが展示されています。
軽くミュージアムを見終え、教会内へ。入り口からアルメニア正教独自の絵画が迎え入れます。中に入ると...すごい!
アルメニア正教と西洋美術とペルシャ美術が見事に融合した美しい教会。これは500円の価値充分にアリ!これまでに訪れたエジプトのコプト教会や、エチオピア正教など、正教会グループの絵画は独自の面白さがあり個人的に大好きです。見応えありまくりで、20分近くしっかり堪能しました。
大満足でヴァンク教会を後にし、早めの夕食に。もうイスファハーンで食べるべきものは食べ終えているので、ここは節約のため安いケバブで済ませます。1,100,000リヤル(約290円)。ジャンキーだが旨い。
ちゃっと腹を満たして、本日3度目のティータイム!向かうは高級ホテル「Abassi Hotel」内にあるティーガーデン。ホテルの中に入ると、係員の人が「君はここのゲストかい?」と聞いてくるので、「ティーガーデンを利用しにきました」と言い中へ入らせてもらいます。確実に服装で冷やかしであると思われた様子(笑)
ティーガーデンに行きお茶を注文しようとすると、なんとメニューにアーシュレシュテーがあるではないか!!これは食べたい、でもさっき夕食食べたし...悩んだらゴーです。アーシュレシュテーも注文しちゃいました(笑)。
先にアーシュレシュテーを頂きます。昨日テヘランで食べたものとは違い、クリーミーな仕上がり。個人的な好みとしては、昨日食べた方がさっぱりしていて好きです。でもこれも充分に美味しい!
そして食後のティータイム。400,000リヤル(100円)という値段も有り難いです。
熱々のカップの上部分を持ちながらゆっくり一口...うまっ!!!これは最高です!!!暑さ加減から茶葉の旨さから何から何までパーフェクト。これまで飲んだ紅茶の中で確実にナンバーワン!庭の落ち着いた雰囲気、美しい外装も、何もかも至福の空間すぎます!俺、幸せ〜(笑)
至福の時間はあっという間に終了。しかしこんなに美味しい紅茶は2度と頂けないと思うとどうしてもこのままじゃ去れず、おかわりを注文しに行きました(笑)。バカなのは分かっています。でも本当に最高なんです!そして2杯目の紅茶がやって来ました。
2杯目も変わらぬ美味しさです。最高の延長戦。明日イスファハーンを出る予定ですが、それすら延期して明日も来ようかと思うほど素晴らしいティータイム。これはイスファハーンに来た際には確実に訪れるべきパワースポットです!
最後はやはり夜のイマーム広場。昨日と同じく広場内をのんびり散策したり、池のほとりに腰を下ろして休憩したり、ウィンドーショッピングしたり。2日連続ですが全く飽きがきません。
ちなみにお土産で一品買ったらめっちゃ気持ち良くなりました。久しぶりに買い物によるストレス発散を経験しました。インド仕込みの鬼の値切りで200円まで値下げしましたが(笑)
ホテルに戻ったらもう22時。シャワーを浴びて本を読んで就寝。明日はイスファハーン最終日&ヤズドに移動です。