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自分のことを色の薄いおばQと思っていたのに遺影とったら全然濃くて元の自分に戻れた件

私はちょっと自信を無くしていた

だって健康だけが取り柄みたいなものだったから

がんは、幼少期以来ぶりの、
お久しぶりというほどの自分ではどうにもならないことだった

標準治療をしたとしても、10年後生きてる確率は90%ですって言われて

100%じゃないんだっていう衝撃

10%は死ぬんだという衝撃

いや、人はいつか死ぬ

天災や交通事故で死ぬ確率も同じだからと言われたんだけど、健康な時は普段はみんな忘れて生きていける。そこが違う。


傷跡は間違いなく毎日見るところにあり、治療は続いていて、見た目が分かり易く劣化ていく。忘れようがない。毎日、頭に10%がちらつく。


いや、90%しかみなくていいでしょ。で思える人は、がんにならない人だと思うよ。笑


だからこそ、寿命はもう好きな人達にしか使いたくないと思うのだけど、いやいや、一番一緒にいる自分自身のことがあんまり好きじゃないかもっなって思ったんですよね

自分のカワイイ、カッコイイ、セクシー、美しいみたいな生命力がもうどっかに行ってしまった

自信を取り戻したいというのもまた表現が違うのだけれど、

朝はいつも土色でむくんでいて
はげていて
お腹がガスでいつもよりふくらんでいて
眉毛もまつ毛もなくなって

生きてるだけでいいんだよというのは簡単で、
頭ではそうだとわかっているし
周りの人もそういってくれている

でも、
見た目というわかり易いことがなくなったとき、そして同時に、仕事を含め、様々な社会的役割を果たせなくなったときに、自分には人としての魅力がある、生きてる価値がある、と、本当にそう思えるのか?といったほうがいいかもしれない


心、体、行い、所作、言葉遣いというようにきれいさ、美しさというのはその場所や人の数だけあるとは思う。頭ではわかっているよ。LGBTだってOKだって頭ではわかっている。
頭では。生きてるだけでいいって頭ではわかってる。


だけど、えーーーーーーこの状況で自分で自分にそれいうの難しくない??というへっぽこ具合ね。。


自分自身にOKがでない

自分が好きな自分だったらそれでいいんじゃないという

しごく当たり前のことができなくなったんですよ。

美しくなりたい
美しくなったほうがいい
美しくみせたい
とかでもなくて

すでに美しいということ

自分の在り方で美しいということ

を全く思えなくなったんですよ。わたしどこにいっちゃったんだという。
見た目のモデルという美しさではなくて、生命力という意味の美しさですよ。

なんか本当に前のブログにも書いたけど、自分の輪郭が薄くなってしまった感じ。

ってか、女の心を持っていて、ハゲになって本当に1ミリも悲しくない人なんているの??
開き直れる人なんているの?
ハゲになるって決めて出家するのとはまた違う。私は望んではいないし、いつまでたっても私は悲しい。


そんなころ、友達のわかちゃんからすんごいプロカメラマンとイベントやるけとどう?と言われて、、、

死ぬほど恥ずかしいんだけど、無意味かもしれないけど、どうせ死ぬんだしとおもって、遺影をお願いしてみようと思ったわけです。紹介のためのプロフィール写真とは全然違う。もう今のままの自分は色の薄い何かだと思っているから、写真なんて怖すぎるんだけど、芸能人をやっている人なんだから、何か、こう、薄いなら薄いなりで、違うものをうつしてくれるかもしれないなという淡い期待

あみは青い服。奥がカメラマンの彦坂さん

「こうこうこういう理由でガチで遺影をお願いしたいんです。今日は今の私を撮って欲しくてきました。だからレタッチはしないで欲しいです。夫に買ってもらった指輪と、ネックレス。おばあちゃんの形見の指輪と、母にもらった指輪と夫にもらった婚約指輪をリメイクしたピアスを付けてきました。今の私を構成しているすべてです。そして、抗がん剤で顔も手もむくんでいるし、たるんでいるし、手は12年間の公園で染みだらけだし、右手の甲は点滴で針の穴だらけだけど、それは私ががんばった証だなと思えています。胸が無いのも今の私だし、手荒れも私だから、ジェルネイルもしてきませんでした。だからそれを全部撮って欲しいんです。」とお願いしました。


で、その写真がこれ↓
あみです。


ほんと天才。ほんとにすごい。
わたし、濃くて生命力めっちゃありました 笑


今の自分を撮ってもらうという覚悟をして
今の自分を撮ってもらって

メイクとカメラマンの腕のすごさもあるんだけど、いや、それしかないんだけど笑
それが想像をはるかに超えていて

わたし、全然薄い妖怪じゃなかったじゃんという。


ああ「美しくいきる」と決めて過ごしてもいいかもしれないなと
何か
ふっと
言い聞かせるのでも
過剰に捉えるのでもなく、思えた。

たった30分。

今の自分を好きになるということができたということの破壊力。


これに尽きるんじゃないかというほどのことでした。それがあれば、他のことをどれだけでもやっていけるんじゃないかという確信。

自分が自分の味方になったらすでに、在るだけで2倍

忘れていた自分らしさが思い出せた

自分自身のために美しさや個性をまた磨いていいのだなという許可

誰かのためにきれいになる必要はないからとそのままで過ごす人もいるけれど、本当はただ、自分の為にきれいでいたいと思っている人に対して、人のためにしているよね??男性のためだよね??という目線を向けている人もいるなとも思う。

人の本心なんてわからない

そして自分が自分の心をわかっていたらいいと思う。

わたしはすでに美しかった

私が私に本当にそう思えた日

当日帰ってきてから少し泣いたし
もう数日経っているのに、あの日のタガが外れた感動はまだ思い出される。

他の写真もすごくて
また後日届くらしいので、また。

そしてこの写真とるまでにもうほんと爆笑しかなかったので、爆笑版スピンオフ記事もお届けしたい。

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内緒で芸能人の写真見せてもらうの図 笑

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