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抗がん剤の体感を言語化してみた件「抗がん剤は身体の中が焼け野原になるから頑張ってね」と主治医から言われ、火炎放射器ぐらいかなと思っていたら原子爆弾でした、、、理論はもののけ姫の巻。

あみは46才で乳がんのステージⅢの治療中です。

抗がん剤というものイメージは本当に恐怖しかありませんでした。ネットにもろくなことが書いてない。。。


主治医の伊東先生が「さて、来週からついに抗がん剤やるから。副作用でる出ないは人によるし、出ないのがいいってわけでもないから。詳しいことは抗がん剤専門薬剤師に聞いたらいいから」と言われたのでした。

「あのー抗がん剤の前になんかやっといた方がいいことありますか?

しつこいですが、温泉とか食べ物とか運動とか」


「おーーねばるねぇ 笑 何回も言うけど関係ないから。本当に体力なくなるから好きなことして好きなもの食べといて。味もわからんくなるらしいから。体が焼け野原になるらしいから頑張ってね」

・・・・どないな薬、、、もう怖いしかないやん、、、焼け野原って山火事か火炎放射器ぐらいなんやろうか。。嫌だなぁ。。。もう。。。

と思っていた。翌週の抗がん剤点滴開始5分後、、、

小さい原子爆弾でした。

なんか、山火事とか、大空襲みたいに逃げながらゆっくりボーボー燃えていく体感なのかな思っていたらそんな暇もない。一瞬で焼け焦げた体感。体になんにも命が残っていない感覚。体中が、あのがれきの写真になった感じ。熱線の破壊で瓦礫すら干上がっていく。無音。セミが一瞬で泣き止むあの感じ。自分の身体の中から楽し気な音や温度が一瞬で無くなったんですよ。毛根もそりゃ一瞬で死ぬわけだね、、、、あーコレで死ぬ人いるのわかるな。と一瞬で悟りました。これ伝わりますかね?

伝わりやすいたとえを思いついたのでそれを書いてみようと思います。


わたし、体験するまでは、抗がん剤ってナウシカだと思っていた件

村をみんなで見回って、大事なぶどうの木に胞子が付いてたら村人みんなに伝えて火炎放射器で焼き切るみたいな。胞子達も本当はきれいな土と水があれば臭気を出さないの。みたいな良い話。(ナウシカは全7巻で2巻が映画化で、7巻まで読んだらもう凄いオチでいい話ではこれっぽちもなくなったんだけど)なので、がん治療が土の問題ならワンチャン、民間療法でもいけるんじゃないかな、とゆらいでしまっていたわけなんです。

なので抗がん剤専門薬剤師のW先生にもいろいろ聞いてしまいます。
(ナウシカの話をする私もどうかと思うけど、それを受け止める先生はもっとどうかしている:尊敬の意味で)

「いま令和じゃないですか、それでもほんとにこんなつらい薬しかないんですか??」と切れ気味で何回も聞いた

「あのですね、じゃぁ僕も言わせてもらいますね」と先生も半ギレ
「もうがんが出てきちゃって活動しちゃってるんですよ。
NK細胞に負けて、もう細胞が出現してるわけです。ということは、ガンが出現する回路が体にできてしまっていて、栄養も供給できる回路が体にもうできてしまっているということなんです。
それはもうなかったことにはなりません。出現する前と後ではもう別の身体なんです。
(え、、、、原発事故と同じじゃん、、、、)

だからもう体ごと焼き切るしかないんですよ。
ナウシカしてたら、絶対見落としあるでしょ。何年かに一回は結局村を移動してるじゃないですか。がんにしたらそれは再発を意味するんですよ。
あみさんは長生き。10年後、生きていたい。そのゴールを言ってるんです。ぼくは絶対に投薬を中止にはしませんし、ぬるい薬にもしませんから。あみさんに孫がいてもう十分な年齢ならちがいますけど。
あみさんは若いんです。からだの細胞分裂をなめないでください。
現れてしまった回路は無くならないので、回路ごと焼き切る必要があるんです。そして新たな体を再生することで再発を防ぐ。

それが抗がん剤です。そしてそれを微調整して、必要な細胞まで焼き切らないために私たちがいるんです。」


な、な、な、なんと、、、、もののけ姫だった件

タタリ神にはタタリ神の言い分があり、人間には人間の言い分があり、でももうお互いの存在を許せず、ついにしし神が現れ、戦いはおさえられなくなり、しし神は死に、元の山はもう神秘ではなくなり、ただの美しい里山となることで新な生命をはくくんでいく。

自分のなかのシシ神がおらんくなるのいやだなとか自分の中のちいさなサンがちょっと悲しいんだりもしたけれど、
深い森の神秘ということで自分が故意に気づかなくしている、体に染みついているしがらみや、思い込み、頑固さ、先祖代々の生きづらさの何かみたいな沼みたいなものも一掃できると思えば悪くないかなと思ったりもしているのです。

だってもうそれらは抑えられずにタタリ神(がん)として出て来ちゃったもんね。しかも場所がおっぱいなんて、象徴的すぎる。自分の生命力(シシ神)をふりしぼって生き返るのは長い人生のうちで、わるくないのかも

結果、闇がなく風通しよくて明るくてきれいな新緑と水の里山になるわけですよ。
ほんとうの意味で体の作り直しであり、生きなおし。木が育てばまた闇も神秘も戻ってくるかもだし。

荒手のトランスフォーメーションと言えなくもない。


体感としては一撃粉砕。赤いキノコ雲。もう一生アセロラジュース飲めない。。抗がん剤って透明な赤なんですよ。。。色からしてキモイ。

ミミズ一匹生きてない熱線と死の灰。原子爆弾。。。燃えるというより、焼き切られたという感じ。1回目だろうが四回目だろうが関係なくて。一撃で、もう体全体をやられてるんだけど、念のため四回やるというヤバさw。つまり、土埃ときのこ雲で、二か月間、日も差さず、雨も降らず、灰のままになるわけです。だからこそ死滅する何か。

三回目でついに背中に死神がきたなと思いました。ひんやりとした夜のとばり。活力の火が根こそぎ消えていく冷たさ。
まだ続くという絶望感。
何かにいつも足首を掴まれていて、そのうち闇に引きズリこまれるかもしれないという体感。それぐらいの細胞の死の体感。全細胞が熱線で焼き切られ、水を飲んでも飲んでもカラカラに干上がる表土。。四回目が終わっても死神はしばらくいた気配。

死神と仲良くなるものかという一心で色々やれたきもする。。

それでも生きてるんだから人間の身体の再生力ってほんとうにすごい。

ってか、、、これ、標準治療って、、、言葉違うでしょ笑
標準っていうとなんか簡単というか、平均的なものという意味で壮絶さの匂いがしないんですけど、、、わざとなんやろか。
言葉に油断した感はある、、、


そりゃあ本能的にこの薬を回避する人たちがいても当然。

いままでの自分が大事にしていた回路もすべて一瞬で焼かれる所業。
ビフォーアフターじゃないの。リフォームじゃなくて、完全な更地にされての建て替え。

怖いし、やりたくないし、ガンじゃなくて薬で死ぬーーーって体感になるの普通。当たり前の感覚だと思う。


わたしはそれを若いし免疫力あるからってこの酷暑に普通は三週間に一回のところ、二週間に一回で、量も最大値というね。。。
鬼の所業やで。ほんで薬にカタカナの名前もついてないなんかローマ字で記号みたいなのでよけい怖い。。忘れた。もうこの一連のやりとりを記憶している私が忘れた。
防御反応でしかない。


私はいまは穏やかなパクリタキセルという薬にになったので、(今回は名前がついとる)ようやく陽がさして、下草がはえてきて植樹がはじまって水が沸きだした感じです。

でも、でも、

こども達にはおにぎりはじめ、料理がおいしくないと言われていて、

ママどうしたの?と言われ、というか、気づく子供も凄いなと思ったけれども、
作り置きのおかずもあんまり日持ちがしなくなり、、、もう本当に腸内細菌や常在菌がいなくなったんだなという体感。
沢山いたコダマ達いなくなりました。笑 今年は梅仕事も麹も味噌仕事もやめておこうと思っています。

また一から新しく常在菌をそだてていく楽しみ。どうしたら育つのかはわからないけれど。。。
ミキをやるときがついに来たのか??w

細胞の既存の回路と常在菌まで焼き焦がすことでようやく死滅する、しつこい何か。
これ本当に代替療法あるの??小康状態で共存ということでしか無理な話なんじゃないかと体感では思っています。

ちなみにパクリタキセルは

ニューロンというか、すでにある細胞同士の連結を切っていきます。
だからこその副作用も地味にまあまぁあるわけですが、、、ワンチャン生き残っていたやつがいても連結して仲間を作れないようにする薬。

それを三か月。二か月の熱線をヨレヨレで生き残ったやつがいても三か月孤独にさせて餓死寸前で、さらにその後1か月間、放射線をあてて再度焦がすという。。

もう彼らが生きてるとは思えない、追い打ち感半端ない投薬スケジュール。笑


ここまでやったらやっぱり長生きするだろうなと思うわけですよ。
あみは安心につながっています。
引っ越しも経験した私からすると体の細胞が生まれ変ることにもさほどこだわりもないというか、生きてたら勝ちじゃね??という感覚。

乗り越えられたのは、先生達との会話で目的を忘れないようにできたのと、術後の自分の回復をみてきて、自分の身体の再生力を信じれるようになったのが大きい。

これに変わる治療って本当にあるんだろうか。。。温泉もサプリも今でこそ違ったなと思うw。そしてなにより免疫力がある私はその熱線の破壊後でも、新しい細胞が日々生れているわけです~笑 

もはや鬼滅のラスボス並みの再生力。人は生きていたら何回でもやり直せるってホントだなと体感中。


ありがとう過去の私!!
だから全然痩せず、しぼんだりもしなかった件。伊東先生と看護師達にもあみさんは痩せないね~ムチムチのままだねとネタにされている。。。笑 

そしてお久しぶりのパート先文喫でも、え??本当に抗がん剤したんですか?めちゃ血色よくないですか??と言われ詐欺休暇疑惑 笑  何してたかはまた後日記事にします。

※こちらの記事は202409時点のものです
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