アポ5:赤ちゃんをおっちゃんと呼んでみるのはどうか。
「行ってくるねー♪」
妻のいつもよりはずんだ声。
「いってらっしゃーい」
息子の手を持ちながらバイバイしながら送り出す。
そう、今日は木曜日。
息子にとっては僕を独占できる日であり、
僕にとっては息子とのアポデーだ。
僕からするといつもなら朝から晩までアポがあるので、
「人気者を独り占めできるなんて幸せだなー♪」
なんて冗談を言いながら息子に話しかけてみるが、
息子はきゃっきゃと声を出しながら天井を見つめては、手足をばたばたさせていて、返答が返ってくるはずもない。
そう正真正銘、生後3ヶ月目の赤ちゃんなのだ。
この赤ちゃんと一日一緒にいて気付いたことがある。
そう、学生時代に働いていた居酒屋のアルバイトそのものだ!
ということだった。
居酒屋のテーブルには呼び出しスイッチがあるのは周知のことと思うが、
赤ちゃんは、僕から言わせると、このスイッチを連打してくるお客さんと一緒なのだ。
ピンポーン「兄ちゃーん!お酒まだ〜?」→「はいー!ただいま!!」
ピンポーン「料理まだこないんだけどー!」→「申し訳ございませーん!すぐお持ちします!」
ピンポーン「この魚の名前何?」→「えっと、さわら、、です!!」
・・・
みたいな感じで、とにかく間髪おかずに連打してくる!
しかも、酔っぱらいとよく似ていて、こっちの状況は一切関係ないのだ。
「兄ちゃん酒!」と全力で叫んでいるおじさんを一度は目にしたことがあると思うが、
おっさんの顔を「赤ちゃん」に、
お酒を「ミルク」に、
時間帯を「朝」に、置き換えてみてほしい。
そう、驚くほど、「一緒」なのだ。
しかも、まだ髪が生えそろってないところまで似ている・・・
だから、僕は赤ちゃんのことは、おっさんと呼んでもいいのではとすら思い始めてきた。
ただ、「さん」をつけるほど偉くないから、せめて「ちゃん」にして、
「おっちゃん」ならちょうどよいのではないか。
「赤ちゃん」というのはやめて、いっそのこと、生まれたときから「おっちゃん」と呼んでみるのはどうか。
「柴木さんとこの おっちゃんかわいいですねー♪抱っこしていいですか?」
「おっちゃん大きくなりましたねー!立てるようになったんですね!」
「おっちゃん本舗で色々揃いますよ!」
肉体労働の子育ても、呼び名を変えるだけで愉快にこなせそうだ。笑
ということで、いつも、おっちゃんの世話をしてくれてる妻には感謝である。ここで改めてお礼を言いたい。
ありがとう!
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