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キノコの炊き込みごはんを食べる試み




ご挨拶

皆さんこんにちは。

藤助は身体が夏モードから切り換わらず、早朝お散歩の秋めいた気候で風邪を引きそうになってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?

でも、田んぼの刈り入れが始まったこの時期の空気って大好き。
動いてりゃ暖かくなるやろ!の精神で、清々しい外へ飛びだそう


霧が低い所でたなびく



夜明けの空。良くわからないが、
これがエモいという奴なのだろうか



我が物顔で繁茂する秋達



うーむ、なんか「良い」。


気温がぐっと下がり、スーパーから軒並み消え去っていた新米も棚に並び始め、こちらもそろそろ本気を出して季節の切り替わりに臨まねばならない。

絵筆やジャージを用意するより先に、まずは腹ごしらえからだ。


調理

というわけで、今回の献立はこちら

秋のキノコ定食

3種のキノコの炊き込みご飯
・米 1合
・醤油 カレースプーン1
・本だし カレースプーン1
・日本酒 カレースプーン3
・柳まつたけ 1/2パック
・野生種えのき 1/2パック
・舞茸 1/2パック
・油揚げ 1/2枚

キノコ豚汁
・しめじ 1株
・豚肉切り落とし 150g
・つきこん 1パック
・油揚げ 2枚
・ごぼう 1/3本
・炊き込みご飯で余ったキノコ 全部
・本だし おたま1杯
・醤油 おたま1/2
・味噌 おたま1/2
・お湯 具が泳ぐくらい

焼きししゃも
・ししゃも

※このキノコ豚汁、作ってる内になぜかどんどこ増えてってしまったので、忠実に再現しようとするとどえらい量になります。各自要調整。


ぐぅ、とはやるお腹をなだめつつ、まずは米を研いでいく


新米新米言うわりに、うちはまだ古米なのよね。
消費量が追いつかない…


水を軽く切ったら醤油


本だし


日本酒を入れていく



 そこに1合分になるように水を足す


調味料を全部入れたら、軽くかき混ぜて味見する。ちょうど美味しいくらい(控え目な味噌汁程度)の塩気がついていればOKだ。

若かりし日、初めて炊き込みご飯を作った時は、どのタイミングで調味料を入れれば良いのか、具材はどこまで入れていいのか、味の濃さは…とわからない事だらけであった。

味が薄すぎたりしょっぱ過ぎたり、うっかり定量の水を入れてから調味料を加えてしまい、仕上がりがベチャッとなってしまったホロ苦い思い出もある

何回も作ってみて、今のところこれが個人的にしっくり来るやり方。

味がきまったら、具を準備していこう


本日のメイン、キノコ群。


しめじ、まいたけ、エリンギやえのき等のありふれたラインナップに加え、なぜか余り見かけないキノコも取り揃えているスーパー、基本割高だけどキノコがメインの日はついつい足が向かってしまう


 香りを出すために適当に割く。
せっかくなのでなるべく大きめに。


大体1:1:1の割合になった


まとめて釜へ


たっぷりキノコで大変贅沢だ。
さらに、ここにタンパク質の旨味を投入


冷凍庫にあると便利な油揚げ


あくまでメインの具では無いので小さめに


キノコ類・鰹(動物性)・大豆(植物性)のベクトルの違う旨味成分が折り重なり、相乗効果でお互いの良さを引き立てあってくれる事だろう


ぱらり


なんとなく汁に浸してみる

あとは炊飯器くんに任せて、続いて汁物を作っていく


残りの油揚げを切っていく。
今度はしっかり味わえるように短冊で


ごぼうは長くて薄めの乱切り。
他の具が火通りいいからね


 冷蔵庫に入れっぱなしだったしめじも救済


先程の余りのキノコも適当にちぎる


…鍋に入れてみたら、思ったよりもいっぱいになってしまった。

つきこんとお肉のスペースを確保するため、大きいフライパンに移し替える


直径28センチの深めのフライパン。
焼き・炒め・茹でがこれ1つで済むので重宝してます


輸入の小間切れとはいえ、g100円はありがたい


さて、お次はつきこんの番なのだが、我ながらこんなにズボラで良いのかという洗い方。


こちらの何の変哲もないつきこん。
(きょうびあく抜きがいる方が珍しい様な…)


袋の端っこを小さく切り、水を捨てる


隙間から綺麗な水を入れる
軽くもみもみ


再び水を捨て、準備完了


律儀にザルボールを使っていた時代もあったのだが、次第にザルを洗うのが面倒くさくなり、さりとてボールだけではツルリとつきこんに逃げられ、半ば投げやりでこのスタイルに落ち着いたのであった。


お肉とつきこんもフライパンにおさめ、
とりあえず本だしを山盛り2杯ほど



ティファール君が沸かしておいてくれたお湯をそそぐ


すぐにグツグツと煮え始め、柔らかい物はあっという間に火が通ってしまった


ごぼうももう少しだね



出汁感が足りなかったので追い本だし。
けっこう入れたつもりだったけど、さすがに量がね…


10分程度で具材が煮上がったので、仕上げの調味料を入れていく


醤油
お味噌


ちゃかちゃかっと溶いて、キノコ豚汁完成!


うん。


約2.5リットルのね。


ドカ食い大家族みたいな量の豚汁とともに、ちょうどキノコごはんも炊き上がった様だ。



ふわぁ〜ぉ♥


蓋を開けると、醤油とキノコの甘く芳ばしい湯気が立ち込める。
うーん、やっぱり色んなキノコを入れて正解だ。
香りの情報量が違いすぎる


さくさくっと混ぜる


あぁ〜良いですねぇ〜!
お出汁と醤油でほんのり色がついて実に美味しそう


ここまで素晴らしく順調!

残るはししゃも
調理器具を片付けている間に焼いてしまおう。


左焼いてー


右焼いてー


お皿に盛ってー


完成〜!!


実食

見た目は地味だが、茶色いおうちごはんは美味いと相場が決まっているものだ


欲張って盛りすぎたかしら


豪快に…!いただきまーす!


ばっくりと、遠慮なく頬張る。

…!こんな!あなた!
反則級に美味すぎるって!!!

柳まつたけのカリシャキとした歯切れ、野生種えのきのぐぐっと底から押し上げるような濃い香り、そして舞茸と油揚げが味に厚みをもたせ、本当になんでこんなに旨いのか!

これがまた醤油のちょっと焦げた芳ばしさとぴったりマッチなんですわ!


美味しすぎてなんだか動悸がしてきた。
汁で一息つこう


1食の中のメリハリって大事。
キノコ豚汁のほっとする優しさに癒される


煮られても依然歯ごたえが素晴らしい柳まつたけ


君達、豚肉の脂と相性いいねぇ


もちろんごぼうの土っぽい爽やかな香りとも。


さて、キノコ三昧で舌鼓を散々打った後で恐縮だが、ホクホクアツアツのししゃももいただこう

そういえば、スーパーではシシャモ(本シシャモとは言っていない)の方を見かける機会の方が遥かに多いが、これはどうなんだろうか

調べてみた所、「シシャモ」として売られている魚にはキュウリウオやカペリン(カラフトシシャモ)などがいて、尻ビレの形や身体の丸み、ウロコや口の大きさ等で判別できるらしいが…


体が大きくて尻ビレも広いので、何かしらのオス!


小柄で尻ビレが小さく、子持ちなので何かしらのメス!


…うーん、わからん。
せめて焼く前にじっくり観察してみれば良かった。
これでは「ぐりとぐら」ドコロでは無く、もはや「ぐりかぐら」何だよなぁ

でも美味しい命には間違いないので、ありがたく頂戴しよう。

捨てる部位が無いのは3種共通、頭からバリムシャといただき、はふほふとキノコごはんと汁をすする。

今日もお腹いっぱいで幸せだ。
明日は、まだまだある豚汁と何を食べようかな

皆さんは秋の味覚では何が好きですか?
蓮根、カボチャ、茄子…季節の美味しいものをたくさん食べましょうね!

それではまた次回。


追記

そういえば、カラフトシシャモがすべからく卵持ちなのはオスカラフトシシャモに人工的に卵を注入して造っているから…という都市伝説めいた恐ろしい話を聞いたことがあるのだが、果たして…?

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