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自家製餃子を食べる試み




ご挨拶

皆さんこんにちは

毎日こんなに暖かいのに、あと2ヶ月で年末な事に気が付いてしまった藤助です。
誰か助けてくれ。

さて、今日は何気なくドラッグストアに寄ったら得安挽き肉(餃子に最適!!というアピール付き)と割引の餃子の皮を発見したので、ニコニコで買ってきたのだが…

次に寄ったスーパーでたっけぇキノコ
買っちゃったってワケ…


この時期になると周辺のどこのスーパーにでも出現するキノコ、「あまんだれ」
一般的には「ナラタケ」という名前で知られているが、他にも「くずれ」や「もとあし」という愛称があるらしい。


 栽培ができないので、全て天然物


裏側はこんな感じ。山の腐葉土のカケラが
くっついていて、如何にもという風体


子供の頃はじいちゃんが色んな山のキノコを採ってくるのが我が家の「秋」であった
約20年ぶりの味を楽しもう。

調理

献立はこちら

【自家製餃子】

【あんこ(中身)】
・キャベツ 400g
・塩 13g(しっとり系の塩なら16g)
・豚挽き肉 270g
・ネギ 120g

【調味料】
・ニンニク(チューブでも生でも可) 10g
・ショウガ(チューブでも生でも可) 10g
・卵 1個
・酒 20g
・醤油 24g
・砂糖 6g
・ごま油 6g

・お湯 適量

※ジューシーさを求めるのなら、ここに牛脂かラードを55gと、鶏ガラスープもしくは水80gを入れると良い。スープや水を入れた場合、あんこをしっかり冷やすと包みやすい

うちには無いので割愛したが、味の素を4g程度入れても良い

途中で味見が出来ないので、しっかり計量することを推奨する


【あまんだれと卵のふわふわスープ】

・あまんだれ 2つかみ位
・青梗菜 1/2株
・卵 2個
・鶏ガラスープの素 大さじ1
・醤油 小さじ1/2
・塩 ひとつまみ
・お湯 適量


まずは傍らでティファール君でお湯を沸かしつつ、あまんだれを洗う。

ポルチーニ茸、松茸なんかもそうだが、天然のキノコには葉っぱや土等が細々とついている。
本来ならブラシや濡れ布巾で軽く落としてやると香りや食感を損なわなくて良いのだが、所詮おうちごはんなので豪快にやってしまおう


流水で軽くゆすぐ


すぐに水が濁り、細かなゴミが


じゃばじゃばと洗ってみると、何ということでしょう


はちゃめちゃに千切れてしまった。
別名「くずれ」って、こういう事…?


しかしまだまだ洗いきれていない


 仕方ないので1つづつ綺麗にしていく


表も忘れずに。
今年は水道水が適温で大変手に優しい


けっこう崩れちゃった


思わぬトラブルがあったが、気にせず次に進む


国産だとここ最近g100円を下回る物は久しぶりである


続いて、キャベツをみじん切りにしていく。
それにはまず千切りにする必要があるのだが、皆さんのご家庭ではどうやっているだろうか?

藤助は大和男子にしては手がちいちゃいので、目標物に高さがあると保定しきれず、ごろんごろんと難儀してしまう


そこで、パーツごとに分けて


ボヨンと湾曲している所から割って
平らにしてから千切り
揃えて、わしわしとみじん切り


半分に割った状態からやってみたり、2枚づつ剥がして丸めてやってみたりと試行錯誤四苦八苦してみた結果、これが今の所やり易さとかかる時間が釣り合っているかなぁ…


そんで、400gってこんな多いの…?


想定の3倍位の量に慄きつつ、塩で揉んでいく

まんべんなくね


お湯が沸いたので、汁物の実を切ってしまおう


葉っぱは少し大きめに


鍋に熱湯、青梗菜、あまんだれ、調味料


ひと煮立ちしたら火を止めて、あとは余熱で

 
煮込まなくて良い具材だと楽チンだ。
後はほったらかしておくだけで、ひとりでに出来てくれる


その間ネギを刻む


縦にすーっと細長く、揃えてザクザク切る


ほんとはニラもちょっと入れたかったけど、
青い部分で代用とする


生姜もみじん切り


ようやく切り物が終わったので、挽き肉に味をつける工程へ進む。

その前に、前回ハンバーグでもご説明したとおり、挽き肉はまずよく練って粘りを出し、肉同士を結着させることが重要。

さらに15℃位から熱が入り始めてしまう為、ボウルに氷を当てながら作業するのが好ましい。

が、まあそこまでせんでもええやろの気持ちでそのまま押し通す。

手袋をはめてうぉぉぉお


ポロポロだった繊維がねっちょりとなった


続いて卵、調味料をどんどん投入。


終わりかけのニンニクチューブに…
分量の醤油を入れて…
しゃかしゃかして余すことなく。
ここまでやるのは基本である


おけおけ

 

肉と合わせる

 

ここで30分味を馴染ませると尚良し


水をよく絞ったキャベツ、ネギを入れて軽く合わせる


さっきから思ってたんだけど、
君ユッケみたいな匂いするね?


さて、ようやくここから包むパターン。

やる事が…やる事が多い…!


あんこは手前にちょっと寄せる。
縁は肉の水分でくっつけるので水はつけない


指で生地を手繰り寄せる様にひだを作る


えっほ、えっほ


はみ出したあんこも気にしない


飛び出た分はつまんでボウルに戻す
初めてにしては上出来では?


うーむ、さすが手先器用選手権大会日本代表。
この調子でどんどん量産していこう!


俺はやるぜ俺はやるぜ


ちと微妙?


今度はヒダが…


破れちゃった!


うーん


天狗になったのも束の間、ビギナーズラックも長くは続かぬ。
しばらく一生懸命頑張っていたが、ようやくコツを掴みかけた所で皮が無くなってしまった


50枚入りのを買ってくれば良かった


撮り様によっては壮観である


さてさて、仕込みは上々!
大量の野菜をみじん切りにし、肉を練り上げ、ひとつひとつ丁寧に包んだ貴重な餃子君たちを焼いて行こうではないか!


油を引いたフライパンに点々と並べ、
熱湯を1センチくらい入れる

ここで映えを狙って丸くくっつけて並べると、皮同士が離れなくなって大惨事になるので要注意


蓋をして強火で4分蒸し焼き


火が入って少し透明感が出てきた


ぐじゅぐじゅと煮立てる様な音から、じゅわじゅわ、ぴちぴちと水分が減るにつれ音が変わってくる


蒸し上がったので蓋を開け、油大さじ2。
水が残っているなら捨てるか、強火で蒸発させる


あぁ、素晴らしい。
待ち遠しいったらありゃしない!


もう一度蓋をして1分半、焼目をつける。まだかなー


はじっこがいい色になっている


どれ、試しにひっくり返してみよう


わーい!


あまりにも完璧すぎる見栄えに大興奮してしまった!
閉じ目とかヒダとかあんま関係無いなこれ!

前置きが長すぎたが、焼き始めてからがめちゃくちゃ早い。

平行して温めて置いたスープも仕上げるとしよう


煮立った所へ
異常な高さから溶き卵


火を止めると、自然に固まってくる


部屋に幸せの匂いが充満している。

さあ、盛り付けだ!


スープ盛ってー


餃子タワー!


醤油、お酢、七味唐辛子のタレを添えて、完成!!


実食


食べるぞー!!!


それでは、いただきまーす!


むふふ


野菜たっぷり、肉ジューシー!


カリッ、もちの芳ばしい皮から始まり、粗めに刻まれた野菜の歯ごたえと甘みと肉感!
これが焼き立て1分でいただける贅沢…!

あまんだれのスープも、ほのかな落ち葉の様な滋味深い香りが優しく柔らかい卵と渾然一体となって素晴らしい味わいだ。

たっぷりと堪能した後は、
焼かずに残しておいた餃子をスープで煮て…


これぞ本場!水餃子にして楽しんだのだった


てろりと舌に柔らかく、あんこが鶏ガラスープを吸って、これは焼きとは全く違う美味しさだ


あんこが半分以上残ったし、近い内にまた作ろう


創作と造形、2つの作る過程を味わえる自家製餃子で、普段料理で使わない脳の領域が開いた様な気がする。

時期外れだったので入れなかったが、次回のあんこには近所の河川敷に生えているニラも加えてみたい。
というか野食材云々を名乗るならそれが本式(?)では…?

己のアイデンティティにもにょりつつ、本日閉幕。

それでは皆さん、良い野食材ライフを!

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