宗教というより食事の違いの難しさ
日本にいると宗教の違いはあまり意識することがないかと思います。
日本のなかでキリスト教、仏教の様々な宗派の方もいますが、そこで宗教的対立や軋轢というのは感じたことがないかと。
で海外ですが、例えばタイ人は仏教徒で中華系は道教だったりの方もいらっしゃいますが、基本は中華系のタイ人も結婚式や儀式的な部分で文化のルーツを抱えつつも、基本はタイ人と同化していっているというのが印象です。
で、インドネシアですが、こちらは現地のインドネシア人と中華系は基本的にはきっちり分かれているて、お互いに結婚するとかも非常に少ない印象です。シンガポールでも中華系、マレー系、インド系はワンシンガポールといいつつ、分かれている印象が大きいです。でその背景としてはやはり宗教が大きいのかなと思っています。
ヒンズーの方と結婚した場合には牛肉がダメ、で多くの上流階級の人がベジタリアンで肉食を避ける。お酒は基本駄目。
イスラムの方と結婚する=イスラム教に改宗しないといけない。
もちろんお祈りや断食も大変でしょうが、その場合に豚肉が食べれずお酒も飲めない。肉もハラルミートしか駄目で、イスラム圏以外だと食べられる選択肢がかなり少なくなってしまいます。
というここら辺の違いを乗り越えるのは結構厳しいのではないかと。
豚肉や牛肉じゃなく、例えばお米も魚も食べちゃ駄目とかいわれたら、そのハードルを乗り越えるのは結構しんどいだろうなと食いしん坊の僕は思ってしまうんですよね。
インドネシアからタイにきた敬虔なイスラム教徒のインドネシア人は食器も一緒のものを使いたくないからと、フルーツとパンしか口にしませんでした。
いずれにせよ、文化、宗教の違う方と食事をする際には、相手に食べれるもの、食べれないものをきっちりと確認しておく、できる限り食べられるものを提供してあげるホスピタリティーが重要です。