日本一おにぎり選手権
もういつのことだか、僕が小学校低学年くらいのときの話です。
テレビで「日本一旨いおにぎりを決めよう!」という企画をやっていました。全国からおにぎりの腕に自信のあるお母さんたちが集まり、トーナメント形式で日本一を決めるということでした。
そのうちの1人のお母さんが作ったおにぎりがすごく印象的でした。
とにかく具沢山なんです。
地元の名産や旨い食材をとにかく詰め込んでました。審査員だった太田光も一口噛むごとに現れる新しい具材にとても驚いてました。
一方、対戦相手のお母さんのおにぎりは具材はおかか、しそとかだけ(だった気がする)。とてもシンプルで無駄のない整ったおにぎりでした。
その対戦の結果、勝ったのはシンプルなおにぎりを作ったお母さんだったんです。
おそらく前者のお母さんのほうがお金はかかってるし、豪華でした。
でも、美味しいとか美しいってそういうことでは無いんだな、と子どもながらに思ったのを覚えています。
なんでも詰め込めば良いってもんじゃないですね。
詰め込むのは「遠足のおやつ」くらいが良いでしょうか。