恋猫と ②

恋猫と柳色新た泥鰌巣喰う

【解説】恋猫とふたり柳川鍋を食いに来た。泥鰌はすでに食い尽くされていた。恋猫はあっけらかんと泥鰌掘るは冬の季語ですわ、だから急いだのですと笑う。仲居さんは澄ましてうちの木の下に泥鰌はいません、猫柳ですからねと。いずれにせよ恋猫が泥鰌にありついたのであれば、それでいいのだ。恋猫の門出を祝して盃を傾けた。

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