飲食チェーン社員の業務は実は◯◯が9割以上!
おはようございます。
しばいぬ店長と申します。
30代、飲食チェーンの店長です。
このnoteではこれから飲食店への就職を検討している方、飲食店の社員の内情を知りたい方、現在飲食店で働いていて今後の自分の方向性に迷いを持っている方に向けて、参考にして頂きたく発信しております。
本日はちょっと現実的な話です。
飲食チェーンの社員は実際にどんな業務内容を日々こなしているのかという部分についてです。
ご注意頂きたいのは『私の会社では』の話です。
飲食すべてがそうという訳ではございません。
私は学生の頃CD・DVDショップでアルバイトをしていました。
社員も店頭で接客したりレジ会計をしたりしてはいましたが、ほとんどはアルバイトに任せて社員、特に店長は事務所でもくもくと発注や書類業務やデータ管理をしていました。
6年ほど前、飲食チェーンに勤める前です。
私の業務もお店の営業半分くらいで残り半分はシフトの管理や書類業務、店舗管理を行うのだろうと思っておりました。
しかし、
違いました。
結論から申し上げると、
9.8割がお店の営業。
つまり、接客したり料理を作ったりがほぼ全て
0.2割がその他の業務です。
「えっ、そんなに書類業務とか管理業務ないの?」
と思われたかもしれません。
違うんです。
お店の営業以外の業務はちゃ〜んとたくさんあります。
要は、
売上に直結する店頭の営業以外に社員の就業時間が割り当てられていないのです。
売上に直結しない事務作業や店舗管理に社員の時間を充ててしまうと、お店の営業にはアルバイトさんを入れなきゃならない。
それは人件費増加による利益の減少を意味します。
会社としては、社員をフルで営業に使ってアルバイトさんの勤務時間を可能な限り減らし人件費を必要最低限に抑えたい、という思いがあります。
もちろん社員が多く働けば残業代が発生し逆に高くつくこともありえますが、私の働いている会社だと社員にはみなし残業時間が設けられています。
みなし残業が数十時間とあるので、その時間内まではアルバイトさんでなく固定給の社員に働かせた方が会社としては都合が良い訳です。
ではいつ書類や管理業務を行うのでしょうか。
それは、ずっとお店の営業に入っている中で、
わずかな隙間時間を頑張って作りその中で行う。
ご来店が少ない時間になんとか行う。
(ご来店が少ない時間にも営業に関してやることはあります)
ただこれはあくまで隙間時間があった場合です。
連日隙間時間がなく書類や管理業務を行えないこともあります。
その場合は、サービス残業か家に持ち帰って業務をこなします。
詳しくは省きますが、
営業時間中に書類業務等ができなかったからサービス残業をせざるを得ない、見事なシステムが私の会社にはあります。
多くの会社がそうとは限りませんが似た環境の方はいらっしゃると思います。
飲食店は人件費・食材費のコストオーバーに非常に敏感で、それが直結して店舗の成績、社員の成績として評価されます。
実際の営業内容ではなくどれだけ利益が出せたかがほぼ全てです。
ただ、これに関してはどんな仕事でも売上利益が評価において最重要視されると思うのでどの仕事に就こうが避けては通れないポイントです。
話をまとめると、店頭営業以外に多く時間を使っていると同じ売上でも利益率が減ってきてしまうので、利益にとことんこだわる会社であればあるほど「書類業務時間」「店舗管理時間」というのは基本設けられていませんよ。
というのが今回のお話でした。
一見「うわ~ブラックじゃん。。」
と思われるかもしれませんが、多くの職種でこういった勤務時間外でやらなければ追いつけないことというのはあるものです。
勤務時間内に仕事を終えられない社員の能力・効率の低さが原因かもしれませんし、ゆっくりのっそりな社員がテキパキ社員より同じ仕事量で残業代多くもらうのはおかしな話ですしね。
タイトルの話に戻ります。
飲食店においては、社員はひたすら店頭で営業を行うの9割以上、その中で書類や管理業務を頑張って終わらせるという働き方が多いですよ。
というお話でした。
私の経験だと、むちゃくちゃ効率よく動いて隙間時間を自分で発生させてその中で裏方業務を行えば時間内にできます。
のんびりペースで営業を行っていると裏方業務はできません。
家に持ち帰りコースです。
どうやったら効率よく仕事を進めて隙間時間を設けられるか、そう考えながら働くのは生産性があって良いことでもあります。
大変ですが、どの仕事でも大変じゃない仕事はないと思っています。
飲食においてはこうだよ、という知識として一つ知っておいて頂けたらなと思い今回の記事を書きました。
最後までありがとうございました。
大変お疲れ様でした。
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