昔の人の食生活に想いを馳せた話
先日、東京大学総合研究博物館の『特別展示 骨が語る人の「生と死」 日本列島一万年の記録より 』と、国立科学博物館の『和食』をはしごしてきました。
まず、京大学総合研究博物館の『特別展示 骨が語る人の「生と死」 日本列島一万年の記録より 』
タイトルの通り、先史時代~江戸時代の人骨が展示されていました。
縄文時代の頭蓋骨は、歯並びが良く健康で、年齢と共に前歯がすり減っていました。弥生時代から米などのやわらかいものを食べるようになります。そうすると、前歯がすり減らなくなり、出っ歯になってくるそうです。
鎌倉時代になると出っ歯な人骨が多くなってきますが、歯並び自体は綺麗。
江戸時代になると、歯並びがガッタガタな状態だったり、いわゆる親知らずが横に生えた頭蓋骨もあって、思わず「痛そう」とつぶやいたり。
さまざまな時代の人骨が展示してあったんですが、奈良・平安時代の人骨はありませんでした。理由はこの時代、墓地に埋葬する文化がなく、野ざらしにされていたからだそうで、共同墓地の文化ができた鎌倉時代以降からの骨は見つかりやすいんだそう。
そして鎌倉時代は戦で亡くなった人の人骨も多い。
骨に残された傷が生々しく、どうやって切られたかが想像に難くない……。
それからいつの時代も小さな子の骨があって、小さな子って骨レベルでもなんかツルンとして可愛い……んだけど、この子は子どものまま死んでしまったんだなぁ……って。
そんな風にしみじみとしながら上野に向かい、和食展に行きました。
いやぁ、行く前にお昼ご飯食べといてよかった! 空腹状態で行ったらやばかった……。
意外な食材が外来種だったのを知ったり……。
三浦大根が展示されていたり……
圧巻のマグロの模型だったり。
で、各時代ごとの食生活コーナーに行くとですね……。先ほどの『骨が語る~』で見た骸骨が脳裏に過るんですよ。あの歯で、これを食べてたんだなぁ~って。
鎌倉時代の「精進料理」。まぁ仏教とが増えていたからとはいえ、狩りもしていたから武士は肉も食べてたろうとは思うんですが……。
最期に、お気に入りの和食を書いて張り付けるコーナーがあったので、私もぺたり
久しぶりに有意義な一日だった。