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クックパッドのビジネスモデル
クックパッドとは
ユーザーの料理レシピを投稿・公開するサイトを運営しています。
会員登録を行うことで、自作のレシピを公開したり他者が考案したレシピを実用した料理を写真付きで公開できるようになります。
また、広告だけでなく、有料会員の獲得や企業へのマーケティングを収益化することで他社との差別化を図っています。
ビジネスの種類
基本的には、レシピを公開したいユーザーと利用したいユーザーを結びつける、マッチングビジネスです。
また、集まったレシピデータやユーザーの嗜好を基に食品メーカーへレシピや味付けの提案といったコンサルティング業務も行っています。
クックパッドのビジネスモデルキャンバス
顧客セグメント(CS)
クックパッドの顧客セグメントは主に「有料会員」や「企業」です。
無料会員と有料会員でできること(検索機能等)に差をつけ、有料会員登録を促しています。
企業は大きく2つに分かれます。
クックパッドのサイトに広告を掲載したい企業、そしてクックパッドが持つデータやノウハウを利用したコンサルティングを受けたい企業です。
主要活動(KA)
最も主な活動は、「レシピサイトの運営」です。
この活動がなければクックパッドとは言えませんよね。
また、企業に対してはデータやノウハウを利用したコンサルティングを実施しています。
リソース(KR)
クックパッドのリソースは、「豊富なレシピ」と「サイトの集客力」です。
これらの相乗効果により、料理サイトとして抜群の知名度と競争力を持っています。
価値提案(VP)
自分のレシピが人気になることで、ユーザーは「承認欲求が満たされ」ます。
また、料理のレシピに興味がある人ばかりが集まるため、この層には「高い広告効果」が見込めます。
顧客との関係(CR)
有料会員に対して「月額料金」を設定しています。
こういった意味では、マッチングビジネスに加えてサブスクリプションも採用しています。
また、クックパッドは「リピーター」(固定ファン)が多いという特徴もあります。
チャネル(CH)
ユーザーに対しては、「インターネット」を通じてサービスを提供しています。
広告主やコンサルティング先に関しては、「営業」活動を通じて接触しています。
パートナー(KP)
クックパッドは、豊富なレシピとそれを求めるユーザーに支えられています。
そのため、「レシピ投稿者」や「レシピを検索する人」がパートナーにあたります。
これらの人たちが満足したり、使いやすいようなシステムをつくることで、より発展していくような関係性です。
コスト構造(C$)
サービスをインターネット上で展開している関係上、「サイト開発・維持費」が必要です。
また、サービスを展開する人員に対する「人件費」も必要となってきます。
収益の流れ(R$)
有料会員からは「月額料金」が、広告主の企業からは「広告費」が、そしてコンサルティング先の企業からは「コンサルティング費」が収益源です。
これらの人たちが満足してお金を支払うことができるような仕組みを作って、維持・発展させていくことが、クックパッドの繁栄につながります。
まとめ
本日は、クックパッドのビジネスモデルについて考えました。
競争が激しいインターネットの料理レシピサイトの世界で、ずっとトップを走ってきた企業です。
投稿されているレシピが増えることでサイトを訪問する人の数が増え、そこから一定数の人が有料会員となることで収益が増える。
そして人が増えることでサイトが活性化し、さらに投稿されているレシピが増えていく・・・という自己強化ループが組み込まれています。
このビジネスモデルも、非常に参考になりますね。