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価値ある不動産、ただ買うか買わないか

昭和時代のなぞなぞで「電線に雀が3羽いました 猟師がその内の1羽を撃ちました 残りは何羽でしょう?」

「2羽っ!」

「ブブーっ 正解は0です なぜなら、びっくりして残りの2羽は逃げちゃいますから」

というくだりのものがありました

不動産鑑定評価でもこれに近い考え方をする場合があります

 例えば、賃貸マンション1棟を鑑定評価する際、現在満室の内の1室が、
①    転勤によって空室になっている場合、
②    悲しい事件が起きてしまって空室になっている場合、

この賃貸マンションの鑑定評価においては、
①の場合は残り部屋の住民は入居していることになりますが、
②ではこの事件に伴い退去者が出てしまう、更にその後の入居に関しても心理的嫌悪感(スティグマ)により厳しくなることを予測します

家賃値下げの必要性なども考えなくてはなりません

結果的に①と②の鑑定評価額に乖離が生ずることとなり、物理的には同じ不動産でありながら、心理面による差異が異なる評価額を齎すことになるのです


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