しばいずみ@不動産鑑定士

宇都宮市でフリーランスの不動産鑑定士をしています。10年以上毎月発行してきたオリジナル…

しばいずみ@不動産鑑定士

宇都宮市でフリーランスの不動産鑑定士をしています。10年以上毎月発行してきたオリジナルフリーペーパーの、お役立ち不動産ネタ、短編鑑定小説、日常のエッセイ等々を織り交ぜてアップしてます。毎週木曜日アップを目標に継続していきたいと思います。

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最近の記事

死ぬかと思った

写真を見て下さい 我が家の車の前側のナンバープレートです 8月24日(土)宇都宮地方気象台が統計を取り始めた1930年以降歴代2位の大雨に曲げられてしまいました 道路は冠水、川の中を走っているようで、最速で動くワイパーがはじいているのは空からの雨でなく、地面からの波でした エンジンが止まらないか、ブレーキは大丈夫か、浸水してこないか、手は震えっ放しでなんとかギリギリでハンドルを握っていました ナンバープレートは下からの水圧に持ち上げられました いざとなるといつも通

    • 悲しい不動産鑑定士

      不動産を鑑定評価する際に「現地調査」が必要となります 御依頼下さったクライアント様が一緒に調査に立ち会われる場合が多いのですが、時には御都合により単身で外部から調査することもあります この現地調査でのあれこれが今回の「悲しい不動産鑑定士」なのです 外部からの調査ですので無論、御迷惑にならないよう遠くから撮影したり、おとなしく短時間で必要事項を確認するのですが、道路の幅員(道はば)や土地の間口を測ったりするときは、接近せざるを得ません 現地調査での我々の悲しくも笑えるエ

      • ハラスメントと教育? 令和と昭和?

        昭和が終わる頃から平成半ばの若かった時期、ゼネコンに勤めていました 石川県の山奥のトンネルの現場に従事しており、年に1~2度、多くの取引先さんと温泉で宴会をします バブルです笑 自席であぐらをかいて飲み食いしていると、 「お前が座って飲み食いしていて、銭稼げんのか(怒)」 先輩からのお叱りの言葉 「ハイっ!」 それ以来こういう席ではビール瓶を片手に、多く席を回ることにしています だいぶおじさんになり、コロナも明けて、今でもたまに浴衣で大広間、固形燃料なべの温泉

        • 休み休み生きていきましょう

          めりはりをつけて休みながら生きていきましょう 仕事も悩みも勉強も、いろいろなことが波のようにやってくる 例えば、悩み 人間大小の悩みはいつだってついてまわるもの その一つが解決したら、終わったら、「あっ、次は✖✖の悩みもあったんだ」って思う前に、一度休もう 一つ目の悩みが終わったことにほっとしよう、整理しよう そうでないと常に肩の荷が重すぎるよ 国語の勉強が終わってちょっとスマホ見てる子供に「国語終わったら次は算数じゃないの」って言ってしまう親みたいなことを、

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        • 15本
        • 不動産
          22本

        記事

          ホームドアか、駅ナカか、

          都内やその周辺でも駅のホームドアの設置がだいぶ進んでいるようです ただ残念ながら安全にかける費用は効果、つまり収益が見えにくいため後回しにされがちになっている気がします 収益に直結する駅ナカ商業施設やホテルへの投資の足の速さを感じてしまいます ホームドアの設置、莫大な費用と手間がかかることはわかります 安全に掛ける費用も、駅ナカ等の新事業への投資も、どちらも金がかかること   生命は金で買えないものですが安全は金でカバーできる部分があります 事が起きてしまって信用が

          ホームドアか、駅ナカか、

          フリーランスあるあるー

          フリーランスって気楽に見えて実は意外と寂しいんです 例えば俺の判断は本当に正しいのか悩むとき、師匠や先輩にアドバイスを頂きたいのですが守秘義務があって細かいことは話せない 不動産は条件によって大きく変わるので細かく話さないと状況が伝わらない でも話せない  う~苦しい、、、 大きな仕事終えたら「よく頑張ったな」って誰か俺を褒めてー 人目につかないところでこんな苦労してるんだぜ、うー、誰にも伝わらない涙 こうして寂しいフリーランスは缶ビールをプシュってしながら

          フリーランスあるあるー

          蝉と墓地と私

          不動産鑑定士は墓地の評価もします 歴史を感じさせる由緒正しい寺院墓地や、山あいに近年開発された公園墓地等、様々な墓地をめぐります そんな中ふと感じるのです 平日の昼、30度を優に超える暑さの中、そこにいるは蝉と墓地と私 何故か心が落ち着くような、そんな特別な感覚に捉われます 霊感とか、恐らくそのようなたぐいの話ではなく、何故か懐かしい、初めて訪れた地にも関わらず 普段ならやかましい蝉の鳴き声が心地いい不思議な気持ちになるのです 寺院墓地では歴史の古さを認識するため

          首都圏の地価は鉄道会社が左右していると言っても過言ではない説

          あくまで個人的見解です、ただ常々思っておりました この説、今年3月JRのダイヤ改正でゴタゴタがあったことをきっかけとしています 東京のど真ん中、又は短時間で通勤できる地域にお住まいの方はさておきまして、都心通勤限界域のあたりは恐らくこの説が当てはまるのではないかと思います 東京と千葉を結ぶ「JR京葉線」のダイヤについて、朝と夕方の通勤快速と快速を廃止、全て各駅停車にするという改正を発表、沿線住民が怒り出し、千葉市長がJR東日本に異例の抗議という事態になりました 「ち

          首都圏の地価は鉄道会社が左右していると言っても過言ではない説

          ぼくはごみをひろう

          僕はごみを拾う そこにごみがあるから 街は綺麗な方がいいから 他人からよく思われたいから そこに山があるから  イギリスの登山家の名言である ただ山とごみは違う 山は我々がこの世界で生き始めるずっと前からそこに雄々しく聳えていた先住者 ごみは市民の無責任さと汚れた心が街中に滲み出した無残な個体 比較するのは申し訳ない 街は綺麗な方がいい それはそうに決まってる 他人からよく思われたいから 結局ここに行き着くのか 打算、計算高い、ええかっこしい、嫌な言葉ばか

          不動産鑑定の肝となるはなし

          不動産の価格は3つの要因により構成されます。 ①その不動産の個別的価値 ②その不動産の地域への定着度・必要性等 ③景況感や社会的環境、業界事情 ①は正にそのものズバリ 土地の価格や、建物のモノとしての価値 駅近で、前面道路が広くて、構造は何で、建築年はいつで、のような個別的な要因により成立する価格です ②は地域との関係 人里離れた山の中に築後間もない立派なコンビニが有っても、それを「借りたい」や「買いたい」って人はなかなか現れない いくらモノとしての価値があっても

          不動産鑑定の肝となるはなし

          大人の敬語、大人のタメ口

          仕事をしているといろいろな立ち位置の方と御一緒することが有ります 「今度の発注者、高校の部活の2コ下の後輩でさ、」 「親戚のおじさんが定年後の仕事で入社してきて部下になったのよ」のような、特に世間の狭い地方都市では、こんなちょっと複雑な“あいだがら”になることが有ります まぁ、大人同士それなりに理解しつつ、気を遣いつつフレンドリー風にやり取りしているのが実態かなと思います 次女が大学生の頃「年下だけどバイト歴の長い人や、逆に年上なんだけど私より後からバイトし始めた人と、ど

          大人の敬語、大人のタメ口

          「企業城下町」発展とリスク

          「企業城下町」 「○×株式会社」や「※※工場」の誘致・進出に伴い関連する中小工場・事業所等を中心に形成された町であり、更に商業施設、学校、公共インフラ等についても事実上当該企業・工場が中心に回っている町のことです 近年の人口減少、高齢化、雇用確保、税収確保等の対策として企業誘致は特効薬的な施策の一つと目されております 一方で当然にリスクも孕んでおりまして、当該企業の業績悪化やコンプラ違反等が起きてしまいますと税収減、雇用減、消費減、地域活性の停滞等諸々の影響を受けることに

          「企業城下町」発展とリスク

          そりゃないぜ、医療従事者さん

          デスクワークが続いたせいか、腰に痛みを感じ近所のクリニックへ 朝ドラ見て、自転車で、 診療開始時刻より20分前に着いた、駐輪場に停めて、入り口はまだ開いてない、早過ぎた、 この日は朝から太陽ギラギラ、30度に届きそうな勢い、まじか、暑い、日かげがない、 あった 隣の医療施設の敷地内、よくあるコンビニの駐車場のような塀やフェンスの無い、道路と地続きのスペース おじさん一人、隅っこに立って日差しを避けているだけなので許してって、スマホをいじってた と、その医療施設関

          そりゃないぜ、医療従事者さん

          まだまだ年寄りには負けてらんない

           最近の御年輩の方々はとても元気である  所属しているランナーズチームに、病を克服し、70歳過ぎで未だに普通にフルマラソン走ってしまう、更には100kmウルトラマラソンにも出走する自慢のじいさん、、、いえ、師匠がおられます   今は2の職、3の職かな?現役で建設現場に木材を運搬する仕事をされています  「俺の担当じゃないんだけどさぁ、時間あるからおろせる木材を使う順番に並べといてあげるんだよ。大工さんすごい喜んでね。」  走った後の酒の席でそんな話になる  こうした

          まだまだ年寄りには負けてらんない

          どう感じればいい?

           前回の書き込みにつきまして「焼鳥屋さんの匂いが流れ込んでくるかなんて昼間だったらわからない」「環境なんて見ただけじゃ確認できない」等のお声がありました。  張り込み、聞き込みです。  例えば休日の午後、購入しようと思っているマンションのエントランスが見える場所で居住者の出入りを待つ。  ファミリーとかシルバーカップルが出てきてくれたらラッキー!  「あのー、実はこのマンションを買おうかと思ってるのですが、生活されてていかがですか?」  問題ない場合は「いやー、別に

          不動産は五感で感じましょう

           友人がマンションを買うとのこと。私になにかアドバイスして欲しいと、  マンションを買うとなると内装や設備等、どうしても部屋の中に目が行きがちになってしまうものですが、これから先何十年も住むことになる「地域」や「環境」も同時に買うんだということを意識して下さい。  気にする点、例えば「隣地」。  バルコニー側の隣地が更地である場合、今はお日様が心地よく照らしてくれるけど、ここに建物建ったら日当たりないじゃん、にならないように。老朽化した空き家がある場合なども気を付けまし

          不動産は五感で感じましょう