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恋を知らない冒険少女と野望

21歳処女、恋愛に憧れています。

今日言いたいことは、ほんと、それだけなんです。

「恋と愛の違い」などは私には難しすぎて、分からないです。
恋愛マスターの方々には「何を言っているんだ、中学生か」と思われるかもしれませんが。

中高大、すべて共学で周りに「カップル」はたくさん存在していました。
今はInstagramで「2年記念日☆」「anniversary」という言葉と共に、マスク姿の彼氏と友達が写っている写真がよく流れてきます。
Twitterの趣味のアカウントでも恋人とのエピソードが流れてきたり。
極めつけは、母方の祖母に弟のようにかわいがっていた高校生の従兄弟についに彼女ができた!と報告されたこと。

3年前は一緒の布団で寝てたじゃないかぁ。娘を嫁に出す父の気持ちを味わいました。先越されたかぁ…そうか、おめでとう!

私は一人っ子ということもあり元来「一人の時間をいかに充実させるか」にエネルギーを費やして生きてきました。
友達とワイワイするのもいいのですが、一人の時間が無いと充電が切れます。
一人で岩盤浴や映画に行くことが大好きです。
足を運ぶと必ず楽しそうなカップルが目に入ります。

す~~~~ごく幸せそうな顔してるじゃないですか。

私は一人で行動するのが好きで、彼氏はいないけどリアルに充実してるから私もリア充ってことにしちゃえ、というむちゃくちゃな理論で生きてきたのですが。

気づきました。
「愛する喜びや愛される喜びを知る」「お互い、つらい時に受け止めてくれる居場所」「一人では味わえない幸福感を味わえる」「可能性を広げあえる」「価値観の違いを認め合って一緒に楽しめる」そんな関係。
素敵な恋愛経験って「一人でしか味わえない誰にも邪魔されない幸せ」とは形が違う「幸せ」で。
それはパートナーがいないと一生味わうことのできない幸せ。

相手の体温、広い背中、大きな手、「好き!」「いつもお疲れ様!」「ありがとう!」と存在を尊重し合える言葉、夜中にコンビニに行ってアイスを買って半分個、体を重ねたときの充足感。

パートナーがいるからこそ味わうことができる感情ってきっと山ほどあって。

その幸せを味わうときの気分はどうなのか、心から知りたいけどInstagramの彼氏持ち友達は、キラキラした笑顔の写真だけを載せます。

私は、その笑顔の裏側の心の中の幸せな感情とか惚気とか、逆にとんでもなく腹が立つこととか、許せないこととかに一番興味があるのだけれど。そこまで踏み入って聞けるほどの関係性でもないし。

高級ステーキの味が知りたいけど、メニューだけ見せられても味は分かんない、あー、もっと食べたくなってきた!おなかすいた!!!
みたいな感覚でしょうか。ちょっと違うか。

Noteではいろんな方がパートナーとの馴れ初めや日常、失恋して次に進んでいく話をあげていて、よく拝見しています。その心情描写は他のSNSでは到底伝わらないものばかりで非常に「勉強」になります。
活用する場は無いのですが。

そんななか恋愛冒険隊員の1人、同じステータスである21歳処女の大学の友達に人生初彼氏ができました。
私とも同じ大学の彼氏君ですが「友達とゼミが同じ」以外の情報は聞かずにあえて彼氏の印象を曖昧にしたままで友達の惚気を受け止めています。
写真を見せてくれるなら見るのですが。

友達は恋に鈍感なようで何回かデートに誘われたけど、断り続けていたようです。就活が落ち着いたタイミングでデートに数回行き、告白されたため「大学時代に一人は彼氏欲しいな」という好奇心でお付き合いを始めたそうな。

「愛されている実感はあるけど、私は彼を好きじゃなくて。重いんだよね。めんどくさい。」
「付き合ったら好きになれるかな、と思っていたけど、うーん。なんかよく、分からないや。」

あれ。口から出る言葉はなかなかにネガティブです。幸せそうにみえてたのは幻想?
二人の問題なので私は何とも言えませんが。
「もう別れようという話も切り出しちゃったけど彼氏が引き留めてくるの」
スーパー銭湯のお湯の中で一時間くらい彼氏の話を聞きました。
いろんな意味で、のぼせそうになりました。
私が恋愛マスターだったらなぁ、心強いアドバイスできるのになぁ。

その隊員と私の距離は広がっていきます。どんどん先に差を広げられます。

ただ私から見て彼女は変わったと思うんです。
銭湯から上がるとき、前までは彼女はいちいちビューラーなんてしてなかった。

「ビューラーするんだ」
『彼氏んち泊まるときはお風呂あがったらメイクし直さなきゃだし。癖になっちゃった。』

たまげました。「彼氏んち」「お泊り」という言葉だけで頭がおかしくなりそうです。”いつでも可愛くいられるように”という意識が明らかに強くなって、もっともっと素敵な女性になっていきます。

また、彼女が帰省してきたときに(私と彼女は地元も上京した先の大学もたまたま一緒なのです)彼氏のカメラを首からぶら下げて帰ってきたんです。

「おかえり!あれ?カメラ好きだっけ。あ、彼の?」
『ん、そうそう。帰省先の写真、撮ってきてよって頼まれたんだよね』

すごくいいな、と思いました。
小柄でかわいらしい彼女が彼氏のごっついフィルムカメラを首から下げているんです。そのギャップも君たちカップルも可愛くて仕方がありません。
勝手に声をあげて「何それ!めっちゃいい、憧れる!!!!」と騒いだら『えーなにがよ』とツンとされました。

結局、友達を見ていても恋愛自体は幸せなのか、そうではないのかはよく分かりませんでした。
ただ、彼女は本当に可愛くなってるんです!!!

ただ、「カップル」という関係=幸せと考えていましたが、そうとは限らないかもしれない、とNoteや友達を見て、考え直しました。

将来、そういう相手が現れたら、Noteに冒険談を刻みたいのですが。

遠い遠い未来になるのかもしれません。すぐ近い未来かもしれません。

過去のことでも、まえがきとして書きましょうか。なんもないですが。
まえがきとこの話で冒険談が終わるかもしれません。それは寂しいな。


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