カタチから入る恋、アリかナシか。
恋愛経験がほぼゼロに等しい私が「恋愛って何!カップルで育む幸せってどういう感情なのか知りたい!」と欲望を吐き出している記事があるのですが。
今回は記事に出てきた「同じステータスであったが初彼氏ができた親友」の話です。
感染対策に気を配りつつ、みっちり恋愛について語り合う深い夜を過ごしたため議事録として残しておきます。
事の発端は一昨日の夜。一日中バイト戦士で寝落ち寸前の私のもとに電話が。梅雨あたりから初めての彼氏とお付き合いを始めた親友でした。
21時から電話をし、覚えていないようなレベルの話をのろのろ続け24時が回ったころ。
「彼氏とバイバイした」と告げられました。一気に目が覚めました。
その翌日に開催予定だったお泊りは前々から計画していたもので名目上は「オタク会&就活お疲れ様会」の予定でした。
急遽「恋愛お疲れ様会・恋愛討論会」に変更です。
概要を残しておくと。
「好き」「恋愛」「付き合うとは」を知るために、それと大学生にもなって彼氏がいたことはないのはまずいのでは、という焦りから
友達は彼氏のことが好きではない状態で流されて付き合っていました。
「私、〇〇君のこと好きじゃないよ」「それでもいいよ」というやり取りがありつつ付き合っていたみたいです。
付き合っているうちに「好き」がわかるだろう、という期待も込めつつ。
ただ、相手は彼女が「好き」で彼女は相手が「好きではない」状態で「カップル」になることは二人の感情に大きなギャップがあるため恋愛初心者にはハードルが高すぎたのでしょうか。
頭が良くて論理的な彼女は、体を重ねたり愛をささやく行為自体に対して「え?何の意味があるの?」と戸惑う部分が多かったようです。
そこから「相手の気持ちが理解できない」→「相手の嫌なところが目につきやすい」→「とはいえ、エネルギーを消費したくないため指摘せず我慢」→「爆発」になり別れた、と。
お互い一人暮らし、かつ彼氏が比較的寂しがり屋だったこともあり、一緒に過ごす時間が長かったようですから、尚更すれ違いやすかったのかな。
また、彼氏も似たような性格で頭が良くて論理的。
それに加えて攻撃的な性格だったようで。
彼女のした行為や決断を論破したり、映画やテレビの感想を「それは論理的におかしい!」と否定される日々が続いたことがストレスになっていたようです。
彼女は自称ですが「自己肯定感が低め」だったこともあって彼氏から求められることは嬉しかった、と言っていました。
確かにうまくいっていた時期は本当に幸せそうに見えました。
二人の寝相の話とかイチャイチャの仕方を聞かされて、こちらのほうが赤面したほどです。
ただ、初彼氏と別れてしまったことで「正直恋自体に酔ってただけで彼氏に向き合えなかった自分に反省」「一人の人間とも深い関係を築けないほど自分が浅い人間なのではないか」「彼氏に申し訳なかったかも」と落ち込んでいたようです。
彼女は恋愛中、たくさん私に電話をしてきました。
喧嘩中は苦しかったり、感情の行き場を失ったりして情緒も不安定になりやすかったようで大変そうでした。人によるのでしょうけど。
結論「こんなに一人の人と向き合うってエネルギーつかうんだ…世の中のカップル、すごすぎる」と。確かに。尊敬。
では彼女に恋愛がもたらしたこととは。
「追われてる・愛されている女の子は可愛い」とよく言うと思うのですが。
彼女、本当にとてもおモテになられるようになったのです。
私自身、4年ほど仲良くさせていただいていますが、最近の彼女はすごいです。フェロモンが出ているのでしょうか。
彼女と一緒に温泉に行き男性からすれ違いざまに「可愛い」と言われ「?!」と思い目を見つめたら男性は友達をロックオン。おやおや。
ラーメン屋さんに行ってテーブル席に座り近くの男子大学生ペアが「あの子可愛い」とひそひそ話。目線の先には私の友達。ほぇ~。
一年前、いや半年前まで「恋愛?わかんない、どうしたら彼氏できるんだろうね」で会話は止まっていたし、彼女のほうから恋愛の話なんて一切してこなかったのに。
今やモテ女ですよ。口を開けば「深夜に彼氏んちに泊りに行く途中で駅の近くでナンパされた」って言ってるんです。え、同一人物??
親友としてそばにいて驚きが止まらないわけですよ。
彼女の心は「カタチから入る恋」を通じて大きく成長し、変わったのかもしれません。
美意識、服装、恋愛に対する心構え、「見られてる意識」にこだわったり向き合うようになったんです。
モテモテな彼女ですからきっとまた素敵な人が現れるはずだし、私は彼女を見習って、たくさん学んで吸収します!!
尊敬できるところがたくさんある大切な親友なので、一人でも多くの人が彼女の良さに気付くのは私まですごく嬉しいです。
カタチから入る恋、どうなんでしょうね。
人間としては大きく成長できるのかもしれませんね。