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#11 コーチング研修で得られたこと

年始で緩んだ私を引き締めるかように社内研修に指名され、コーチング研修なるものに参加してきました。

この研修は管理職を対象としたもので、2日間のインタラクティブな研修でした。

ただ、昔からこの手のソフトスキル系の研修が好きではないので、正直全く気が進みませんでした。。。

何となく、この手の研修の受講後に成果を感じられた経験が乏しいんですよね。色々要因はあると思うのですが、例えば以下の内容かなと分析しています。

  • 研修で得たことを現場に活かそうにも、日常業務で忙殺されてしまい発揮するための時間がない

  • コミュニケーション相手が必ずしも研修どおりの反応をしてくれず、研修内容が素直に活かせない

そもそもコーチングって?

ここで、皆さまに質問してみたいのですが、コーチングにどういうイメージをもたれていますでしょうか?

Chat GPTに聞いてみたところ「コーチングとは、指導者が生徒の目標達成や自己成長をサポートするために、相手の内面にある答えや可能性を引き出す指導方法」とのことでした。受講した研修でも同様の内容でした。

つまり、コーチングとは、相手の現状を把握するところから始まり、希望するキャリア・志向に沿うように、対話を通じて共に考え答えを導いていくものであると理解しています。

正直、私が新入社員だった頃、”まずは自分で考えろ”と言われたにも関わらず、しばらく考えていると、先輩からは「考えるより手を動かして調書を作れ」という指導を受けていました。。。

まぁ私がどんくさかったのだと思いますが、少なくともコーチングは受けてきた記憶はなく、当時はティーチングが主たる指導方針だったと思います。

ティーチングは、後輩・部下への指導において「どうすれば良いか答えを教えてしまう」ことですね。指導する側は、当然そちらの方が遥かに時間はかからないわけですし、短期的な結果は出やすいですよね。

さて、そんな私が今回の研修で得られたものが何かと申しますと「後輩・部下と接する時に、こんな事まで気にしないといけないの?」というマイナスの感情が80%と、残り20%は「せっかく時間を割いて受講したのだから、少し実践してみたら何か変わるかな~」というややポジティブな感情でした。


研修の内容

・ティーチングとコーチングのプロコン

ティーチングは👆でも触れたように指導する側の工数が比較的少なくて済みますし、短い時間で作業が完了する等というメリットがあります。

一方で、デメリットは指導される側に考える能力が養われず、教えられたこと以外に応用力が聞きづらいこと等が挙げられると思います。
コーチングのプロコンは、ティーチングのそれと逆の関係になります。

・これまでのキャリアと”自律的キャリア”

過去は、新卒で入社した会社の中で転勤・社内研修・昇格などを経て、定年退職を迎えるキャリアが一般的でした。

現在は、終身雇用や年功序列というこれまでの常識が崩れるなか「転職・リスキリング・副業/兼業・起業」といった自律的なキャリア形成が求められています。

企業でも人的資本経営に関する開示が要請され、今取り組んでいる仕事が個人の価値観と合致しているかも重要視されています。

・コーチングの前提

コーチングを実施するに際して、日頃のコミュニケーションの中から信頼関係を得ていることが前提となります。

加えて、視覚・聴覚情報等の非言語コミュニケーションも重要です。具体的には、視覚情報はアイコンタクト、ジェスチャー、身だしなみ、姿勢、表情、聴覚情報は口調、抑揚、テンポが挙げられます。

・基本スキル

①傾聴
”聞く”ことは受動的なものではなく、相手が頭を整理するのをサポートしたり一緒にアイデアを探索することです。

”聞く”ためには「判断をしないこと」、「共感と客観的観察力」、「問題解決をしようとしないこと」、「聞き手のバイアスを介在させないこと」が重要になります。

②質問
個人的には質問力がとても難しいなと感じましたが、コツとしてオープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンの使い分けを学びました。

オープン・クエスチョンはイメージを膨らませるために使うと有用で、クローズド・クエスチョンは事実の確認をするために使うと有用になります。

さらに、「具体化と抽象化」と「視点を変える」ことを学びました。

前者は、相手の話を深堀し、物事を具体的にしていく、あるいは、物事を抽象化し、俯瞰してみるということです。相手の発言に対して「どういう時にそう感じたか?」、「具体的な例示を挙げて説明してください」といった具体化と「色々と話してくれたことを総括するとどういう事が言えそう?」といった抽象化です。

後者は、他の選択肢、アイデアを広げていく、違う視点から物事を見てみることで相手の視点を変えるということです。

③フィードバック
フィードバックとは、現在地(自分の現状)の明確化と目標(理想)に向けての軌道修正になります。

また、フィードバックする際には「相手の目標達成に向けた今後に向けてのアドバイスであること、フィードバックするタイミングを考える、変容できる可能性のあることに焦点をあてる、フィードバックを活かすか否かは相手次第」という点を原則として実施するようにとのことでした。

研修の成果はいかに・・・

2日間にわたる研修が終わり、さっそく研修の成果を発揮するタイミングが到来しました。

ちょうど同時期に終了したプロジェクトのメンバーに対するフィードバック面談があったので教わったことを試してみました!

・・・・・・

始めは、いつもと違って傾聴することに重きを置き、相手により喋らせようとする私に戸惑っている様子でしたが、皆さん好意的に対応してくださり、面談相手からは「普段の面談とは違って、自分のキャリアや志望について言語化することを意識することができた」等とポジティブなフィードバックをいただきました。

私もこれまで以上に同僚の志向・思考をもっと知ろうという意欲が湧きましたし、皆さんの成長にコミットしていきたいという意識が生まれてきたことは思わぬ副産物でした!



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