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見えない脅威 その2

南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけが
今日15日午後5時で終了となります。

被害想定地域ではイベントを中止したり、海水浴場を閉鎖するといった動きがみられました。
花火見物で旅行を計画していたのなら仕方ないかもしれませんが、海水浴や水遊びに行くのをやめてて臨時情報が解かれたら「もう安心」とはならないわけです。
恐いからって宿泊をキャンセルするのは個人の自由かもしれませんが、旅館やホテルからしてみたら書き入れ時のドタキャンは痛手だったに違いありません。
これだけ技術が進歩しても未だに巨大地震は予知できていません。

この一連の騒動、何年か前の緊急事態宣言に似ているような気がします。
恐いからといって1~2週間閉じこもっていれば脅威が消滅するわけじゃないんですよね。
実際には対策を一番強化して忠実な行動をしていた日本が最終的に世界一の感染者数を記録しました。
ここ数年の超過死亡数が3.11の時の数値をはるかに超えた10万単位の増加を示しても、これまでの対策が効果的だったのかを含めた科学的な検証が未だにされていません。日本だけだと思いますが…

最近、ネットでは感染者数が爆増しているというニュースをチラホラ見かけますが、結局のところ政府が統計を取っても検査数を増やしてみても、国民全体の脅威になるかならないかはテレビ放送するかどうかしだいだと思うのです。

今回の地震情報に関して、各自のスマホに通知が来たとしても、どれほど恐れるかは個人個人で対応が別れると思われます。
ところがテレビで気象庁が会見を開いたら「こりゃ大変だ」ってなる。
でも気象庁の専門分野の人でさえ目に見えるかたちで根拠を持ってるわけじゃないんですよね。
おそらく地震に関しては「この日にでかいのが来る」という予知は、この先も不可能に近いと思います。
人の心が読めないように、地球の心も読めませんよね。

人間は見えないものに恐れを抱きます。
でも見えないなら恐れてもしゃーないよね。
来るかもしれないし来ないかもしれないし。
そこに膨大な不安エネルギーを使うなら
今あることに全力のエネルギーをかけるべき。

何があってもいいように備えつつ日常は止めない。
社会活動を止めたらそれこそが脅威になってしまいます。
それほど今ある日常は尊いことと言えますね。

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