バンズヴィジット
第三者から見れば、大したことないちょっとしたハプニングの一つにすぎないのだけれど、人と人が出会うことによって確実に当人たちには人生に機転を与えるような事件になっていて、その人の人生に深く残り続けるような出来事になっていることが尊く感じられた。
歴史や政治は大きく動くけれども、1人の人間にできることなんて高が知れているし、その行動によって歴史が大きく変わるわけじゃないけれど、一つ一つの人との出会いによって大きく衝撃を受けることもあるし、人生の機転になることもある。人は人に出会うことで、何か共鳴してお互いに何かを与え合いながら日々の生活を送っているということを再確認させられた。
それが人間の営みという感じがして、とても温かい気持ちになったし、その一人一人の生活や日々の営みが尊く感じられた。
また、言葉や文化・容姿も各国によって違っていて、言葉が通じなかったり、自分との「普通」が異なってたりすると、やっぱり私と相手とでは違う人間なんだなと感じて少し寂しくなることがある。
だけど音楽は、人間として根源に持っている何かに訴えかけて、みんなが互いに共鳴して、言葉も文化も違う人たちをつなげたり、心から溶け合うことができるということが今回のバンズヴィジットを見て感じることができた。
分かり合えるはずがないと思っていた人間同士の共通点を見つけることができて、何か希望のようなものを見つけられたようで私はとても嬉しく感じた。
ド派手な大事件が起こるとか、きらびやかな衣装が出てくるとかそういうことはあまりなかったけれど、人間の本質的なことを見て、人と人とが共鳴して自分自身にその出会いを刻みつけていくような姿を見ることができて、私は人間に生まれてよかったなと温かい気持ちになることができた。
こういった人との出会いがこれからも世界で起こって、人と人とが互いに影響を与え合いながら世界が進んでいてその一員に私がいるのだと思うと、私も頑張るぞー!という気持ちになりました。
温かく、ほっこりしながらもなんだか核心を突かれたようで、見ることができてよかったなと思いました。
もっとたくさんの「いいもの」を見て見たいなと思いました。