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【私を救ってくれるもの】
自分の心とじっくり向き合って、想いを絞り出すように書いた、先週のnote。
読んでくださった皆さま、有難うございます。
いろいろなお話しを聞かせて頂く機会にもなり、
優しい言葉をかけて頂いたりもして、少し怖かったけれど書いて良かったと思えました。
書くことで確かに気持ちが整理され、浄化された。
でも心の根深い所に刺さった小さな棘のようなものが、時折チクチクと痛み、まだ完全には立ち直れていない模様です。
(ちなみに"棘"のことを"しばり"と書こうと思ったら出雲弁なのですって…びっくり。)
でも私は、落ち込む時はできる限りとことん落ち込むようにしています。
どん底まで落ちて全ての感情を受け止め切ってから、浮き上がってくる方がより強くて優しい人になれるのではなかろうかと。
そんな風に己の感情と向き合う毎日の中で、近頃1番脆くなっているのが『涙腺』。
歳のせいだと言われれば、ぐうの音も出ないわけですが、兎にも角にもどうにも涙脆いのです。
涙の栓も老朽化して緩くなるのかしら。
その物凄く緩くなっている私の涙腺を完全に崩壊させる要素が「音楽」「言葉」「本」の3つ。
正確に言えば、我が家のワンコ達と戯れている時は、可愛すぎていつも目が潤んでいますけれども、それはまた別物な気がするので割愛。
先日その涙腺を崩壊させる3つの要素が全て揃った日があったのです。
私は"SUPER BEAVER"という4人組のBANDが好きで、気持ちが弱った時には特によく聴いているのですが、ちょうどこのタイミングで彼らのアコースティックLIVEの配信がありました。
ひとりひとりに寄り添って、ひとりひとりに届くように音楽を、言葉を紡ぎ出す姿に触れて、熱く生きること、一生懸命生きること、そして頑張ることは決してかっこ悪いことじゃないと教えてもらった気がします。
SUPER BEAVERの曲で1番好きなのが『人として』という曲です。
"僕は迷う 僕は悩む
だけど逃げたくないし 自分を棚に上げたくはないし
疲れるなぁ 虚しいなぁ
それでも誰かのせいにしたくないんだ
カッコ悪いから"
”そうなんだよ
信じ続けるしかないじゃないか
愛し続けるしかないじゃないか
身に覚えのある失敗を どうして指差せる
受け止める以外はないじゃないか
愛し続けるしかないじゃないか
馬鹿だねって言われたって
カッコ悪い人にはなりたくないじゃないか
人として 人として
カッコよく生きていたいじゃないか”
『人として』の歌詞の好きな箇所を抜粋させて頂きました。
この曲を聞くといつも、「もがいても、苦しんでも、傷ついても、例えバカにされたとしても、人としてカッコよく生きていきたいなぁ。」と心の底から思うのです。
配信LIVEを観終わって、この『人として』の歌詞を噛み締めて聴き、そしてSUPER BEAVERのボーカルでもある渋谷龍太さんの書いた『都会のラクダ』という本を改めて読みました。この方から紡ぎ出される言葉がまたとても美しくてユーモアたっぷりで、また涙腺をこちょこちょと刺激されたわけで…
涙腺が大崩壊したその日。同時に心の中の滞りも堰を切ったように流れ、なんだか気持ちも軽くなったように思います。
時にはしっかり涙を流すことも大切なのですね。
いろいろな事が日々あるけれど、自分の好きなこととか大切なこと、譲れないものを守ることのできるカッコいい人でありたいと心に誓った先日の出来事でした。
「音楽」「言葉」「本」。
この3つはいつでも私を救ってくれる。
私の好きなアーティストの方達みたいに誰かを救う音楽は奏でられないけれど、いつか自分の言葉で誰かをほんの少しでも勇気づけられたら良いな…なんて烏滸がましいことを思った、10年に1度の寒波がやって来た大雪の夜。
最後までお読みくださり有難うございました。