クルーザーのベッドルームのシーツ。別世界のお話しでした。お金持ちっているんですね。

最近、強く印象に残った仕事がありました。
当社のホームページを見て、電話をくださり仕事の依頼を受けました。
とある大きな会社（テレビCMにも出てきます）の車両係の方。
お客さんの接待の為、会社がクルーザーを購入。色々な備品を整えているとのこと。クルーザーにはベッドルームがあり、寝具を取り揃えてほしいというご依頼で、クルーザーのある神奈川県のとあるマリーナに行ってくる機会がありました。

ご依頼のクルーザーは、幅も長さも大型バス2台分くらい。かなりでかい…
【メインベッドルーム】
特殊な大きさ（一般にキングサイズと呼ばれるサイズより大きい）ベッドの
ベッド用ボックスシーツ×4
そのベッドに合う羽毛布団×２
羽毛布団用のカバー×4
枕×8
【乗員用のベッドルーム】
シングルサイズより小さい幅の狭いベッド用のシーツ×６
そのベッド用の羽毛布団×3
この布団用のカバー×6
枕×3
全商品とも、どこのお店でも売ってはいないサイズです。
停泊しているマリーナに、クルーザーの備品を納品している出入り業者があり、マリーナを通じて寝具の見積もりを依頼したそうです。

見積金額　3,500,000円（さんびゃくごじゅうまんえん）

「びっくりした！ななななんて額」
その方は、一般的な会社員。金銭感覚は我々とほぼ同じ。
その方「いくら全部特注でも高すぎませんか？」
私「一桁違いますね。いくら何でも高すぎかな…」
お見積もりを承りました。

いつも、どうやって安くいいものを仕上げようか悩む事が多いのですが、ある程度自由に良いものを作る作業というのは、とても楽しい作業です。
でも、不必要に高い素材を使うのではなく、洗濯性や耐久性、使用感やマン速度などを考慮してお見積もりをいたしました。

でも…　ちょっと色気を出してしまいまして…
すごく高いバージョンの松クラス。も潜り込ませつつ
安物ではなく、しっかりとした一般よりちょっとお高めの商品で、私のおすすめ竹クラス。一般的な梅クラス。
の3種類を提出。無事竹クラスに落ち着きました。お見積金額約800,000円。
非常に喜んでいただけました。

それにしてもマリーナという所は別世界です。ディズニーとまでは言いませんが、非日常感はかなり高め。高級な船やヨットが所狭しと並んでいます。
ロビーっていうのかな？ホテルのフロントみたいだし…　レストランばか高いし…　駐車場は高級車が多くて、ちょっと気後れします。
色々教えていただきました。陸係留（陸にあげて船を保管）と海係留？海に浮かべたまま保管とがあって、陸係留の方が高いそうです。更に、陸係留の場合、クレーンで海におろしたり上げたりするのですが、その際に10万円って言ってたかな…　その都度かかるそうです（違ってたらすいません）。
一括で船を管理というか、定期的に掃除をしたり食品や酒や水を補充したりするサービスがあるそうです。クルーザーを利用する人は手ぶらでマリーナに行き、戻って来たら「あとはお願いね」的な感じで帰路に就くそうです。
専属船長を雇っている方も。

いくらかかるんだろ…桁違いなのは間違いない。ってか船っていくらするの？　ましてや、どこで売ってるの？お金持ちは確かにいるのですね。私の周りには多分いません。小金持ちはいるのかな…　　あっ　近所のお医者さんは、バカでかいポルシェのＳＵＶに乗ってるか…　ちょっとはいそうですが、でもクルーザーは持ってないよね…　

非日常な空間と異次元のお金の話、初めてでちょっと楽しかった仕事。本当に良い経験をさせて頂けました。また注文来ないかな…