マカロンチャレンジ ~乾燥と夜更かしはシワの原因~
深夜22時。警備員に追い出されるように研究室を後にする。思うようにデータが取れなかった。重圧に押しつぶされながら、背中を丸めて家に帰る。
帰る部屋は暗い。溜息で電気を付ける。これから夕飯を作るのもな…。そう思うけど、今日を満たしたいのは確か。なにか甘いものが食べたい…。
深夜23時。一昨日干したのに乾かない洗濯物。カビが出始める風呂場。最近の淀んだ天気は気分をより陰鬱にさせる。
深夜0時
「マカロン作りたい。」
こんばんは。小鳥遊です。
マカロンを作ります。
マカロンなんですが、実は以前に2度ほど挑戦したことがあります。
結果は、2回とも上手く作れませんでした。今思えば、しっかりしたメレンゲが作れていなかったんだと思います。まあ、そもそもその頃はマカロンを食べたことがなかったんですけど。
さて、そんな過去の失敗を顧みることができるほどに経験を積んだ今、もう一度作ってみようと。そう思ったわけです。
それと、もうひとつの理由として、最近YouTubeでお菓子作り系の動画を見るようになったからというのもあります。その動画については材料とレシピの章で触れます。どちらかと言うと、こっちの理由の方が大きいです。人が料理しているのを見ると、自分も作りたくなりますよね!
材料とレシピ
今回は、NekonoME Cafe【ネコノメカフェ】さんの動画を参考に作ってみます。引用元が明確なのにテキストで材料とレシピを書くのもアレなので、リンクを貼ります。
こちらの動画で紹介されている、ショコラの方を作ってみます。
それと、マカロンの作り方について解説されている動画もあるので、こちらも参考にしました。
敢えてここで動画の内容に細かく触れるのも少々気が引けるのですが、特に膨らみ方や見た目に影響が出るため、レシピのキメラは推奨しないとのことです。僕は、よくレシピのキメラをするのですが、今回は素直に従ってみることにします。
それでは、実践です。
実践
実は今回は、初心者にはあまりにも厳しいコンディションでした。それは、かなり湿度が高いこと。冒頭でも触れたように、一昨日干した洗濯物が乾いていないのです。これは困った…。
しかし、作りたくなったからには仕方ない。作ります。
ちなみに、レシピについてなのですが、今回は次のような変更?があります。
グラニュー糖が足りなかったため、半分ほど粉糖に置き換えた。
ガナッシュは、マカロンコック(上下のやつ)が成功したら作る。
粉糖には少量のコーンスターチが入っているので不安ですが、ハンドミキサーを信じてやってみます。
まず、粉類を合わせて2回ふるいます。
卵白のコシを切ります。
で、泡立てます。グラニュー糖を入れたタイミングの写真は、念のためここに残しておきましょう。
で、今回はこちらのメレンゲで勝負することに。
で、粉を入れて、
マカロナージュしました。
絞りだしたものがこちらです!
これを、乾燥させてから焼くのですが…。
乾燥…。
…。
なんかサーキュレータ回しながら30分以上置いても乾く気配がないので、焼いちゃいましょう!w
オーブンを160度に余熱して、余熱が完了したら入れます。焼き方は、動画の通りです。
そしてその結果がこちらです…。
ガナッシュはまた今度にします。
実食
あ、味はおいしかったです。
反省と振り返り
乾燥が必要なのは分かっていたんですが、埒が明かないと思って焼いちゃいました。これは失敗して当然ですね。日を改めましょう。
さて、それで済ませてもいいのですが、もう少し考えてみます。断面を見てみましょう。
この断面とマカロンの表面を見て言えることが3つ。
表面にシワができた。
ピエがない。
平べったいが、中が詰まっている。
どれも膨らむ力が弱いことが原因のように見えますね。つまり、メレンゲが弱かったか…。でも、メレンゲを立てた感触としては、結構しっかりしたメレンゲを立てたと思うし、マカロナージュも慎重になりすぎて、もしかしたら足らないくらいのはずです。
ところで、このマカロンは表面に気泡が多いですね。絞り出したときには気にならなかったのですが。それに、絞り出したときよりも、生地がかなり広がっている気がします。
これ、乾燥のために放置しているうちに、気泡同士がくっついてメレンゲが弱ったってことじゃないですかね?しかも乾かないから表面の形も決まらない。だから、シワにもなるし、ピエも出ない。メレンゲが弱っているから、オーブンの熱が入ったらダレる。ただ、表面は乾いていないから外に広がるようにダレて、その結果として平べったくて中が詰まった形のものができた。なるほど。全部繋がりましたね。
おわりに
今回は、このコンディションの中、無謀にもマカロン作りに挑戦してみました。もっと湿度が低い日に再挑戦しようと思います。動画を引用させていただいている手前、何度やってもできませんでした!では済まないですからね。
ただ、実際にやってみて分かったこともあります。段取りとか、作れる量とか、工程の難易度とか。僕でも十分作れるものだという手応えがあったので、次かその次くらいには、もっとテクニカルな問題も考えられる段階になっていたいものです。
さて、気付けばもうこんな時間。マカロンと違って乾燥は大敵ですからね。夜更かしはほどほどにしておきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?