この国の #少子化対策 は「ノーチャンス」(2)
みなさま,こんにちは。
いつも私の記事をご清読くださり,ありがとうございます。
先日,上記の記事『この国の #少子化対策 は「ノーチャンス」(1)』を投稿しましたが,もう少し話をすすめる機会を賜ればさいわいです。
3. 労働政策の失敗
#第2次ベビーブーム世代 から生まれた世代の人々が「 #就職氷河期世代 」に至り,それに伴って #第3次ベビーブーム世代 に至らなかったことを申し上げました。
#就職氷河期世代 の発生により,1990年代以降この国は行き詰まりを極めました。そのようななかで, #労働者派遣 が原則自由化され,それがあらゆるところに広がりました。また,いわゆる #正社員 を いわゆる #非正規労働者 ( #パートタイマー や #派遣労働者 )に置き換える動きも多々窺われました。これらのことは,#企業 #日本的組織 の収益アップに寄与したと言えますが,同時に #人材空洞化 を招きました。
他方,いわゆる #労働の非正規化 が推し進められましたが, #セーフティーネット ( #社会保障 )の本質的な改革は図られず,放置されました。 #労働の非正規化 を図るのであれば,本来 #セーフティーネット を広く,厚く,そしてより頑丈なものにつくりかえる必要がありました。しかし,そのようなことを全くせずに #労働の非正規化 を図ったので,その網から漏れ出た人が多数生じました。そのような人が多数生じる状況下で #少子化 が止まるはずがありません。経済的な困難を有する人々にとって,明日の暮らしのほうがはるかに大切だと思うことは,自然かつ合理的だからです。
4. 企業淘汰の不発生
さて,これは私見ですが, #企業淘汰 が起こらなかったことも, #少子化 の一因だとみています。
#企業淘汰 と #少子化 と何が関係あるんだ,と思う方もいらっしゃると思います。
「 #企業淘汰 が進まない」ということは, #非正規労働者 を低賃金で使おうとする #企業 #日本的組織 が存在する土壌が維持されるということを意味します。そのような企業・日本的組織の労働者は,#結婚 を縁遠いものととらえ,日々の暮らしを最優先にするでしょう。
しばしば #中小企業対策 #中小企業保護 が言われますが, #非正規労働者 を低賃金でコキ使う #中小企業 もその対象とされ,結果として保護されてしまうのです。そして,この国は,それを続けてきてしまったのです。 #新型コロナウイルス #COVID19 の #パンデミック の時も,「 #中小企業保護 」「 #雇用 を守る」という大義名分のもと #雇用調整助成金 を支給していましたが,この時が #企業淘汰 の絶好機だったという意見はあまり聴かれません。かくのごとく, #中小企業 が守られ続けてきたのです。その意味で, #中小企業対策 #中小企業保護 は,効率の悪化を招き,#少子化 を促進してしまったと言えるでしょう。
#企業淘汰 が起これば,確かに弱い企業は市場から去ることを余儀なくされ,その従業員も失業するでしょう。しかし,それは悪いことばかりではないはずです。 #企業淘汰 によって,大化けする可能性もあるからです。しかし,守られてばかりいる #中小企業 が何も努力しなくなること・自助努力を放棄することは,明らかです。
このように考えますと,実は30年以上前に「 #少子化 」が確定していたと言うこともできると思います。その意味で,この国の #少子化対策 は「ノーチャンス」なのです。
ご清読ありがとうございます。