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快児

快児さんの喋りのテンポとそのボケ方はたどたどしさも含めて面白さに繋がってる思考回路の分裂加減の水準が高いと感じます。


こういったエピソードトークをした時にひっかかりが少しあるのも込みで聞き心地が癖になってくる話し方をしています。わざと上手になりすぎないようにしているの半分、年齢や本来持ってる性質やおそらく普段お酒をけっこう飲むらしいのでその体調とかも半分、いろいろ要素として混ざってのこの独特な色気のある仕上がりなのだと思います。


この飲みの場でやってる即興大喜利の数珠繋ぎみたいなトークの仕方は中山功太さんとかがやってる例えボケの提示と似たようなものですがこれを早口で捲し立てたりせずむしろコミュニケーションのペースとしては速度を落として発想の分裂の精度に重きを置いて勢いで誤魔化さず行ってます。談志師匠がやってた話し方を日常会話の中でする大喜利としてストックをあまりしない状態でしているのでかなり難しいことをクオリティ高くやってのけてると思います。


快児さんのやってる芸はかなりストイックな分裂思考です。松本人志以降のトークの中でのボケ方を土台にそれを精度をあげつつネタのパッケージングよりもリアリティを追求している形なのでその点で評価されてほしいと個人的には思います。

ちなみにこのスタイルはラファエルさんやカニササレアヤコさんなどとは真逆を行く会話の尺や雰囲気をむしろはみ出してゆく行為なので時代的なものと逆行しているのも含めてより希少価値が高いと感じます。

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