大学の友達と音MAD合作を作った話

はじめに

通ってる大学を隠す気はないですが、直接書き込むと大学側から何か言われるかもしれないので「某大学」や「弊学」などと表現しています。適当に大学名を入れて読んでください。

大学には様々な人間が集まってくると言います。
このNoteは大学で知り合った音MADを作りたいという友人と合作を開くまでの流れとその合作の編集後記を書いていこうと思います。


入学からMAD投稿まで

その友人はニコニコやネットミーム系の動画が好きで、Mr.インクレディブルや淫夢劇場の動画を作っていました。

そうして投稿すること三回目、デビルマンの動画がバズりました。

周りから面白いと評価されたと同時に、こんなのも作ってほしいと期待されました。
その一つが「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ×某大学」です。

「テイキョウ・ヘイセイ・ダイガク」が当時流行っていたこと、帝京平成大学と弊学の名前の語感が似ていること、またトウキョウ・シャンディ・ランデヴとも語感が似ていたことから、このMADの製作を期待する人がいました。

このツイートを見た私は何を思ったのか彼にDMを送りました

全ての始まり

そして「初めてだからまず自分で一つ作品を作ってみて、そのあとトウキョウ・シャンディ・ランデヴ製作に取り掛かる」という方向性にまとまりました。

そして彼が練習がてら作った音MAD処女作がこの「ルマ」です。

一部AIを使って音声を作るというのは当時はまだそこまで一般的ではなかったので衝撃だったことを覚えています。
またこの動画は大学のお偉いさんを素材にしており、この素材選びがこのあと作る動画すべてに影響します。

そして一つ目の合作、音声は彼が、動画は僕が作るというスタイルで作りました。またもお偉いさんも素材になってます。

この動画は弊学で大バズりし、弊学内ではこの動画を作った人として認知されることが増えました。
流行りに乗っかっただけで特筆することはないのでこれの編集後記は書きません
ここまで入学してから2か月も経ってないです。波乱の大学生活ですね…。

新歓に向けて合作

そしてお互い制作活動や学園祭や忙しく大学生活を全うする中で時は流れていきました。学園祭も終わり、まとまった時間が確保できるようになったことで、またMADを作りたいと思うようになりました。
「流行りのボカロ曲か…せっかく作るならおとめっどとかメドレーで一人合作作るのもよくね?」などと考えていたそんなある日、やはり一つの作品を作り上げたもの同士、忘れられないものがあったのか、はたまた思考回路が同じになったのかわかりませんが、こんなツイートが

合作はすぐに決定。新歓の4月に向けて制作を始めました。

そして生まれたのがこちら

このとき弊学は、他大との合併や入試制度についての話、それに関するお偉いさんのツイートでネタには尽きませんでした。またコロナによるオンラインでの配信など素材も豊富だったので綺麗に人力で歌わせたりもできました。
2人で7分近くの音MADを作る超大作になりました。

そしてこの合作の製作期間中なぜか素材にされているお偉いさんが認知。うそだろ。

うそだろ

深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗いているのだ。
こちらが素材を探すとき、素材もまたこちらを探しているのだ。
この記事において頑なに「弊学」「お偉いさん」などという表記をしているのもこれが理由です。
我々はお偉いさん本人の目には届かぬようブロックしておりましたが、まぁなんか貫通して言及されてました。
お偉いさんや当局が見てるとなると話は変わります。下手な表現をして怒らせたら今後の学生生活にも関わります。
とりあえず当局から動画も学籍も消されないように無難な内容を作ることを心掛けました。

二度ある合作は三度ある。

そして弊学の一大イベント、大学統合が近づきます。
大学統合に向けてお互い大作を作ろうという話になります。
今回は合作という形ではなくそれぞれ別作品を作り、統合前夜祭という形にしようと考えておりました。

唐突なお偉いさんの引退

読売新聞より引用

統合後は今までのお偉いさんは引退して新しいお偉いさんになるそうです。
我々はお偉いさんでもう一度合作を開くことにしました。
合作を見て音MAD製作に興味を持った新入生も複数人おり、今度はその子たちも合作に参加してもらって少し長めのメドレーに挑戦することにしました。
しかし、人数は増やしても時間的に猶予が少なかったので、最終的な話し合いの結果、統合前夜ではなく生誕祭として製作をはじめました。

そうして出来たのがこちら

そして案の定

本人も認知してるらしい。

とまあこんな感じで某大学のお偉いを素材にして合作を作ってました。

最初はあんまり編集後記とか書く気はなかったのですが、今回の合作は友人と作ったが故の、私が今まで参加した合作との違いもあり、非常にいい体験になったと思ったので書き連ねていこうと思います。
編集的な面についてというより裏話だとか元ネタ解説とか没案だとかをつらつら書いてく感じです。

今まで参加してきた合作との違い

まず何と言っても参加人数の違いでしょう。
今まで参加した合作といえば基本的に(パート数)≒(参加人数)でした。
どんなに人数が少なくても(パート数)/(参加人数)≦2になるような配分でした。
よって1つのパートを数か月ほどかけて製作するという形になります。
しかし今回のOTOMAD CAPRICCIOSOでの合作(以下:二人合作)ではパート数22に対し参加人数は私と友人の2人、Nico Funnyでの合作(以下:五人合作)もパート数44に対して参加人数5人。
一人当たり10パート近くを数か月で作るということになります。つまり「数か月で如何に動画を凝れるか」よりは「如何に手早くそれなりのものを仕上げられるか」が重要な気がします。

作ったパートは速やかに参加者に共有することになりました。
やっぱ反応ほしいもんね。編集ミスも防げたしこういう風にした方がいいんじゃない?みたいな共有もできたので結構アリだったかもと思ってます。
しかしながら気軽に作品に口を出すというのは友人同士であっても少し憚られるものがあり、我々だからこそできる手法だったようにも思います。

またパート決めも違いました。
今まで参加した合作では第一志望から第三志望のパートまで主催に送って振り分け、または早い者勝ちでスプレッドシートに書き込みという形でした。いずれにせよ製作開始の時点で全パート担当者が決定していました。
しかしこの合作ではお互い現段階で作りたいものを擦り合わせて作る、それが作り終わったら空いてるパートから一つ選んで作る、終わったらまた選んで…の繰り返しという感じでした。
かなり良かったなと思う点は、製作スピードに明確に差が出来たときでも安定して合作の全パートが提出出来る点、また製作途中に別のアイデアが浮かんでも昇華させられる点。
改善点としては、スプレッドシートによってリアルタイムで進捗状況を共有するので、遅い方は割とプレッシャーになる点、また(長い、曲を知らない、アイデアが思いつかないなどの理由により)誰もやりたがらないパートは直前まで担当者が決まらないという事態も起こってしまった点です。

二人合作の振り返り

2ヵ月強で40秒近くの動画を何作品も連続でつくるという体験を今までしてこなかったので備忘録も兼ねて書こうと思います。

担当パート

  • 【3】不革命前夜

  • 【7】アルティメットセンパイ

  • 【10】マーシャルマキシマイザー

  • 【13】Panic! Pop'n! Picnic!

  • 【14】ダブルラリアット

  • 【15】Big Daddy

  • 【16】メンタルチェンソー

  • 【17】フォニイ

ただし作った順番は14→13→3→7→10→15→16→17です。
番号順に振り返って書こうと思いますが、時系列がごちゃごちゃになるので読みづらいかもしれません。

【3】不革命前夜

そもそもこの合作は新入生が入るタイミングで新入生歓迎として出そうという前提で話が進んでました。
入学式で新入生たちはお偉いさんの長いお話を聞かされるのでお偉いさん素材はうってつけなわけですが、もう一つやってみたかったこととして入試問題を絡めたネタを入れたいという思いがありました。入試なら全員経験してるので、新入生みんなに伝わります。
そこで出来たのがこのパートです。

2024年 物理大問1のオマージュ

この3つの正方形は某大学で2024年に実際に出題された三体問題を表しました。2024年は物理がかなり難化しており、中でもこの三体問題はかなり印象的でしたので取り入れようと思いました。実際はこれに重りをつけて振り子にさせたりこのまま動かしたりさせていたそうですが入試のトラウマ想起の起爆剤にはこれで十分ですし、ちゃんと伝わるだろうと判断しました。


簡単すぎる愛の歌に→難解過ぎる問の前に
始まりの景色を見惚れては→運動方程式も立たなけりゃ
月の下の僕らは→次の年の僕らは

『始まりの景色』と『運動方程式』は若干無理があったかなと思います。
『次の年の僕らは』で落ちて浪人することも想起させつつYONA YONA DANCEの『医科歯科と統合』に繋がるようにしました。

音声制作期間は2月28日から3月4日ごろまで、動画は同月10日までの合わせて10日前後だったと思われます。
このパートの動画と同時並行でアルティメットセンパイの音声を作ってたので製作期間が少し長くなってます。

【7】アルティメットセンパイ

このメドレーの中で一二を争うほどに好きな曲です。
本家PVに出来る限り寄せようとしました。
他のMADでは手書きのちびキャラが登場しがちなのですが、キャラを書く時間はないなと思ったので画像編集で適当にポーズを取らせて頭を大きくさせただけです。

通称:アイマイナ○○(←お偉いさんの役職名)

このアイマイナ○○の動きが絶妙に面白く、また編集画面も今まで編集してきた中でも一番カオスで作ってる途中に10分くらいツボに入って笑いが止まらなくなってしまいました。

またこのパートの歌詞改変はかなり頑張りました。
本家の歌詞が

アルティメットセン”パイ” 不安定な将”来”
狂っているのは一体どっち”だい?”
(中略)
今日も大失”敗”
アルティメットセン”パイ” でもやってやんよ絶”対”

と「ai」で韻を踏んでいるところは変えたくないと思い、少し語呂は悪いですが、「アルティメット」の後に無理やり弊学の略称「○○大」をつなげる形としました。
続けて弊学あるあるを考えました。
「知名度がない」「東京工科大学と間違えられる」「国際卓越研究大学の一次審査に落ちた」などなど
後は連想ゲームで「~aい」で終わる熟語を考えて歌詞にしていきました。
「知名度がない」「工科大学と間違えられる」→大問題→「工科大学と間違えられてる知名度が問題」
行き詰ったらWebにある辞書の逆引き機能を使って単語から考えていくという手も使いました。
「~だい」で終わる単語を検索し、「頂戴」がヒットする→頂戴…ほしい→お金ほしいなぁ…→10兆円ファンドといった具合です。
「10兆円を頂戴」のほうがリズムが合うのですが、10兆円ファンドは単純に10兆円を貰えるわけではないらしいので、意味が変わってはまずいと思いこのままにしました。(詳しくは内閣府が発表してる10兆円規模の大学ファンドについてのページをご覧ください。→https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/wg7/20210420/shiryou2_2.pdf)
10兆円ファンドとくれば国際卓越研究大学についての話。
狂っているのは一体どっちだい?→卓越するのは一体どっち大?


ここから本家の歌詞では『センパイ』がしたであろう失敗の数々が語られます。じゃあのうちの大学の失敗を書こうということで「光るメダカ流出の件」と「個人情報漏洩の件」にしました。
この失敗の数々は入試当日に新聞部が駅前で配っていた入試の予想問題(ネタ)にあったの一つ、『弊学に関連する出来事を時系列順に並べよ』という問題があり、これをかなり参考にしました。メダカも個人情報もどちらもニュースになるほどの大事件であり、特にメダカの件は自然界への影響を鑑みるとネタにしていいか悩みましたが、「まあ新聞部がネタにしてるし大丈夫か」という慢心と『過ちを語り継ぐ意味としてもアリじゃないかな』という友人の助言と、本家の当該箇所の歌詞の自分なりの解釈は「こんなことをしちゃった、失敗しちゃった、でも挫けずに挑戦」だったこともあって、この歌詞のまま行くことにしました。


IFの歌詞として、いっそこの流れのまま大学批判に持ち込んでやろうかと考えており、「メダカが漏れちゃった名簿も漏れちゃったまた間違えちゃった案の定玉砕(現行)」→「知名度は横ばい、語る夢だけは壮大」がその歌詞です。
本家の歌詞の流れを考えて批判だけで終わらせるのは違うと思いこの歌詞は没となりましたがなりましたが、「語る夢は壮大」はその名残です。ですのでこの「壮大」は冷笑的に批判したものです。「でも叶えてやんよ絶対」と一蹴していくという流れにしました。

音声は3月7日から3月9日、動画は3月9日から3月12日までの合わせて6日間で作りました。

【10】マーシャルマキシマイザー

最初はお偉いさんが千代田線の女性専用車から出てくるところから始まります。

ドアが開き現れる

サビから先は好きなマーシャルマキシマイザーMADをリスペクトしまくりました。

アーサャヒ・セリザワイザーより
膳より
ヤンデレの音madに死ぬほど愛されて眠れない合作 あははははは より

歌詞はアーサャヒセリザワイザーをかなり参考にしつつ弊学らしいネタをふんだんに取り入れました。

国際卓越(ryの審査に落ちる
信州大コピペ

伯父「そうか、工業大か!高校時代遊びすぎたんだろ!でも浪人しなくてよかったな!」
「お前と同じ年の息子の××覚えているだろ!深志から信大工学部だぞ!(勝利者宣言)」
親父「無言・・・(瞳が潤んでいた)」
伯父「おい、信大生こっちこい(息子の××を呼ぶ)」
「○○も大学生だ。○○と昔よく遊んだだろ!」
向こうでも大学の話をしていたらしい××が鼻高々でやってきた。

信州大コピペより引用

音声は3月9日から3月16日、動画は3月16日から3月28日の合わせて17日間で作りました。

【13】Panic! Pop'n! Picnic!

このパートはピクニック日野茜のリスペクトです。

このパートの編集、オブジェクトの数をAviutlの上限ギリギリまで使ったため異常に重く、最終的にはプロジェクトファイルがぶっ壊れました。

音声2月12日~2月17日、動画2月17日~2月27日の合わせて13日間です。

【14】ダブルラリアット

「半径250cmが~」という歌詞が何か数学の問題に使えそうと思いました。
数学の問題とグルグル回る本家MVのキャラから、回転体の問題へと思い至りました。
2024年の入試で回転体は出てきませんでしたが、入試前に「回転体は頻出問題だし、実際出題されたら入試オマージュパートを作ったことにもなるしいいね!」ってノリで作りました。

音声1月21日~1月22日、動画1月22日~23日、合わせて2日間

【15~17】Big Daddy, メンタルチェンソー, フォニイ

この3パートは連続してたことと、メンタルチェンソーとフォニイは掛け合いのパートだったので3つのパートをまとめて作りました。

Big Daddyの部分は同じフレーズを何度も繰り返すという音MADにありがちなスタイルにしました。

左から19代目のお偉いさん、20代目のお偉いさん、18代目のお偉いさん

20代目も19代目も弊学内ではかなりネタにされている人物です。
19代目のお偉いさんは弊学ではかなりコラ画像が作られていたそうな。
リベラルアーツを推し進めたり学部再編をしたりなどでヘイトを集めていたらしい。
19代目の素材は2014年頃のニコ生でのオープンキャンパスから取りました。昔はニコニコと連携して学園祭をやったり生放送でオープンキャンパスをやってたらしいです。如何にも弊学らしいですね。

メンタルチェンソーとフォニイの掛け合い

19代目「(弊学)は日本一の理工系総合大学。そして今、世界を目指しています。世界のトップレベルの大学になるようにみんなで頑張っていますので、ぜひ、(弊学)に挑戦してほしい」

2014年オープンキャンパスより

20代目「現在は世界最高峰の理工系総合大学、これになるべく、学生のみなさん、教職員一丸となって、(中略)取り組んでいます。この取り組みに皆さんもぜひ一員となって加わってほしい」

2023年オープンキャンパスより

19代目と20代目で似たような趣旨の発言があったので掛け合いに使わせてもらいました。
ところで9年たっても世界最高峰にはなれてないんですね。

フォニイのパートはヤンデレ合作をリスペクトしました。

余談ですがこの合作、友人は翔ゲイ合作をかなりリスペクトしてたらしいです。翔ゲイ×ヤンデレCDとかいうかなりカオスな合作ですね。

音声3月17日~4月1日、動画4月1日から4月19日合わせて33日
製作期間中に大学が始まったりPCが死んだりでかなり時間がかかってしまった。

総括

動画の出力中に別の音声を同時並行で作るという手法は割と効率的に製作することが出来たように思える。
それでも製作に1作品あたり2週間ほど時間がかかっているのはあまりいいとは言えない。人力に使う五十音をそれぞれ1から探す作業がかなりの手間になっていたように思う。
1パート作り終えたとき。そのパートに使った人力のトラックを流用して、既に使った五十音を探す手間を省いたりもしましたがそれでもかなり時間はかかってしまいました。

友人が作ったパートの編集後記はこちらから

五人合作の振り返り

 上記の手法がかなり活かせた合作であろう。二人合作ではせいぜい8曲分の人力の五十音素材しか貯められなかったが、五人合作では、統合前に投稿しようと思っていた動画から5曲分の五十音素材が加わったこと、またこの合作で17曲分作ることもあり、五十音を探す手間は大幅に短縮できた。なお言わずもがなであるがその分プロジェクトファイルはかなり重くなった。

また主催なので進捗の管理もしなきゃなぁと思い、何度も参加者さんに進捗報告をお願いしました。
実際自分の進捗が遅れてることが自覚できたり、作りかけの動画を共有して承認欲求を得たり、他の人の状況を把握して残りのパートはここをやった方が速く進みそうだなと判断したり、個人的には良いこと尽くしでした。
とは言っても割と高頻度で聞いてしまっていたのでプレッシャーになってたかなと少し反省しています。
特に私は夏休み中に他のプロジェクトがなかったので「時間があれば動画製作」と出来ましたが全員が全員そういうわけじゃなもんなと。そこはもうちょっと考えるべきでした。

担当パート

  • 【4】やっぱりみゃー姉なんばーわん

  • 【7】Snow halation

  • 【9】吸tie Ladies

  • 【10】おちゃめ機能

  • 【13】シル・ヴ・プレジデント

  • 【15】ようこそジャパリパークへ

  • 【20】酔月

  • 【23】恋愛レボリューション21

  • 【24】はやくそれになりたい!

  • 【25】えんどろ~る!

  • 【26,27】がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ、太陽曰く燃えよカオス

  • 【28】Constant Moderato

  • 【37】東京テディベア

  • 【38】Glorious Moment!

  • 【39】ユメヲカケル

  • 【40】Sparkling Daydream

作った順番は
28→40→9→20→25→13→10→7→24→15→23→4→26,27→38→39→37
と、かなりぐちゃぐちゃしている。前述の通りやりたいパートから作るというスタンスで作ったのでこんなことになってます。
16パートも作りましたが二人合作とは違い1パート当たりの時間がかなり短い(二人合作では7分半で22曲に対し、五人合作では11分で44曲である)のでサクサク作れた。
この記事では番号順に振り返る。

【4】やっぱりみゃー姉なんばーわん

ひなた「もういいかーい?(料理)」
お偉いさん「まーだだよ!」
×3
ひなた「用意が長くて腹ペコだー!!!」

このパートの次のPanic! Pop'n! Picnic!のパートは後輩君がお偉いさんの料理についてのパートにすることは聞いていました。
本家の歌詞も聞いてみたところ、二番で料理について触れてるではないかと気付きこのネタで作ることに決めました。
ちなみに一番の当該部分の歌詞はじゃんけんでしたので、本田圭佑とじゃんけんさせたりしようかとか迷っていましたがすぐに現在の方針に決まりました。
音声も人力だとまともに音程も取れないし不自然になるだろうということで適当に並べただけ、動画も、料理をする画像はフリーの画像サイトから引っ張って顔だけお偉いさんをはめ込むというやっつけクソコラパートになりました。

【7】Snow halation

認知しているお偉いさん

お偉いさんは音MADを認知しているようです。
こういうツイートとかもネタに出来るよなぁ~と思って出来たのがこのパートです。

「本家歌詞『微熱の中─』、ツイートの最初『また新手の─』って文字数同じだなぁ…」

「本家歌詞『まもなくStart』、ツイートの最後『ま良しとしよう』って文字数同じだなぁ…」

替え歌行けそうだなぁって流れです。

お偉いさんが歌っている裏でバックコーラスとしてμ'sが同じ歌詞を歌ってます。
μ's全員が歌ってるパートだけで必要な五十音が集まることに気づいてしまったので歌わせることにしました。

「またあらてのおとまっどもだめだね でてきたゆうきにさんせい まあよしとしよう」

とど せつなさには なえをつけようかSnow halation おもいがかさなるま てずにくやいけど すってじゅんじょう びねつなか ってもだめだね とびこむゆうきにさんせい まもなくStart」
「いそいで いつのにか (中略) やさしいめが とまどってるいやだよ このまま いっきにあいじょう ずけてplease」

余談ですが
「そういえばラブライブって知り合いのオタクが見てたなぁ…流石にネタパートに使っちゃったし懺悔の意味も込めてちゃんと本編見るか~」と思ってこのパートを作ったあとラブライブを見始めました。ドハマりしました。

2期11話見てギャン泣きとか言ってたオタク、8年以上前はよく見かけた気がする

今は劇場版サンシャインまで見終わってニジガク一期を見始めてます。
μ'sの曲だと「それは僕たちの奇跡」「どんなときもずっと」「Dancing starts on me」「ススメ→トゥモロウ」
Aqoursだと「ユメ語るよりユメ歌おう」「WONDERFUL STORIES」が圧倒的に好き

【9】†吸tie Ladies†

となりの吸血鬼さんはいいゾ
本家OPっぽい雰囲気を意識しました。
このパートのためにGBを何個か作りました。結果的に他の人のパートでもいい演出が出来るようになったので結構重要なパートだったなと思います。

【10】おちゃめ機能

いちばん力を入れたパートだと思う。
この曲といえばやはり首振り。
そして大体手書きになるところですが、私には絵の才能がなかったので(次のパート13参照)写真でいい感じに吹っ切れさせることにしました。

この曲のMVでは体を左右に振り、肩を上下させ、首を左右に傾ける、口を動かすという運動をさせていました。
この動きを再現させるべく、
首から下と顔の写真、「あ」「い」「う」「え」「お」「ん」の形の口の写真をそれぞれ集めました。
首から下の写真は左右移動と剪断変形で肩と体の動きを再現。
顔は体に合わせて首を左右に動かしつつ傾ける事で首の動きを再現。
首の動きをトレースして「あ」の口を動かし、顔の上に重ねることで、「あ」の口のまま左右に首振りさせる動きを再現。
同様の方法で「い」「う」「え」「お」「ん」の口のまま左右に首振りをさせる動きを作りました。
それを歌詞に合わせて適当な箇所で切り替えることで歌わせながら首を振る映像を再現しました。
まあ言ってしまえば割と脳筋な方法です

後ろでドラムを叩いているお偉いさんは手を上下に動かすお偉いさん素材を見てたらピンときました。

【13】シル・ヴ・プレジデント

前々からやりたいと思っていた曲です。お偉いさんの役職は英訳するとプレジデントになること、日本語訳も大統領と響きが少し似てることから素材にピッタリな曲だなと。

だだだ大〇〇になったらね

そして気づいてしまいました。P丸さんがMVでしてるそのポーズは……!

似てる…似てない?

そして、サムネに使われている画像をトレースして自分で素材を生成することに挑戦しました。

途中まで書いたラフ

トレースして気づいたんですけど意外と線をなぞるのって難しいですね…。
線もまっすぐ書くのも難しかったです…。初心者は線をまっすぐ書く、丸や楕円を書くなどの訓練から始めた方が良いらしいのですがそんな時間はないと判断し、没になりました。
改めて絵を描ける人はすごいと認識しました。

【15】ようこそジャパリパークへ

はっきり言って特筆することはないです…。
動画内で統合前の弊学に関するものだけ砕け散るエフェクトがかかってるくらいですかね。

弊学ロゴ、弊学の看板、テックちゃん、大岡山さくら、弊学を作った人の像

【20】酔月

これもはっきり言って特筆することはないです…。
英語パートです。このメドレーを聞いたとき、04:08~の部分、このパートのこの部分は弊学の英語名を音合わせしたいと思ってました。

【23】恋愛レボリューション21

前半はこちらのリスペクトです。

『泣いちゃった~腹減った~』の部分は『学費上がった』と『卓越落ちた』にしました。
『上がる』と『落ちる』で対比出来たので割とお気に入りの部分です。

学費上がった↑
卓越落ちた↓

以下は弊学の学生にだけ伝わればいいネタです。

他意はありませんがここの字幕はやや左に偏った薄い赤です。

『All Together Now』→『大岡山Day』
『All』と「大」の語感だけで替えました。
大岡山Dayとは2025年から医歯学系の一年生の学生が工学系の学生との交流()と文系教養()の授業のために大岡山に来させられる制度です。
All Liberal Arts 皆で文系教養。

【24】はやくそれになりたい!

この曲で作るのは、小田急合作以来4年ぶりです。
『描く夢の色なんてそんなの誰にも決めらんない!』という歌詞から研究を連想して大学院のことを歌わせました。
本家MVでは音街ウナが絵を描いている映像です。そこから連想して筆でSの字、弊学の統合後のロゴを描くような演出を入れてます。

【25】えんどろ~る!

えんどろ~、見てました。なつかしいですね。このメドレーの中で1,2を争うレベルで好きな曲です。

ここのシーンチェンジの色はユーシャ、セイラ、ファイ、メイの色です

えんどろ~るじゃあ おわらないんだよ
続くファンタジーのプロローグ
笑い合って 支え合って
まだ知らない ストーリーを描いてこ~!

えんどろ~る!歌詞より

希望に満ち溢れた良い歌詞で僕はすごく好きなんですこの曲。
物語は終わらない、新しい展開への希望、決意みたいなものを感じるんです。
この歌詞の雰囲気を大事にしたいと思いました。

弊学については「統合で名前がFランっぽくなってオワタ」みたいな旨の意見がありますが、その意見に対してお偉いさんは
「例えば東京藝術大学は藝術においては日本最高峰であり、この名前に対して異を唱える人はいない。弊学も今後、理工系総合大学としての地位を確立すればこの名をバカにする人はいなくなる」
「(統合前の弊学の名)が世界に通用するブランドとして確立出来たと自負するなら、今後また世界に通用するブランドに出来る」
ということをよく言ってます。
まあ統合前にそれなりの知名度があったら信州大コピペは生まれ(ry

いずれにせよこの考え方とえんどろ~るの希望に満ち溢れた歌詞と親和性は高い思い、合わせた結果生まれたのが

Integrateじゃあ 終わらないんだよ
続く○○大のプロローグ

そして「新しい歴史を作る」ということもよく言っているとので

まだ知らない Historyを描いてこ~!

裏では2023年でのオープンキャンパスでの彼の発言、「新しい歴史を作ってくれる皆さんが今日ここにきてるんだなと僕は思っています」という音声も流れています。

まあ「こういうエモいパート入れときゃ女性専用車とか擦りまくってる免罪符になりませんかね」みたいな考えもありました。

【26,27】がんばれ蜘蛛子さんのテーマ,太陽曰く燃えよカオス

2012年10月23日、当時、応用物理学会の理事を務めていたお偉いさんのツイート

まあ、弊学では結構ネタにされてるツイートです。
入試の女子枠制度を推し進めたのになんじゃこのツイートという批判や、自分のミスから生じたものにやり場のない怒りをぶつけてる感じや、純粋な構文としての面白さもあるのがこのツイートを擦られてる原因です。

気付いたら(転生して)蜘蛛だったという歌詞を、気付いたら(千代田線で)女性専用車だったという流れにしてます。

ここのシーンは合作とは無関係の友人から千代田線の画像を貰いました。
まあ探せば千代田線の画像くらいあると思うんですけど探すの面倒だったので貰いました。

一番左の画像以外は友人から拝借

【28】Constant Moderato

お偉いさんがブルアカを実況するというものです。

ゲーム実況をさせるという案はこちらの動画の09:08~の部分から着想を得ました。

元は統合前夜にあげるために作っていた一人合作の中にコロブチカのパートがあり、そこでお偉いさんにテトリスの実況をさせる予定でした。
しかし五人合作のときにメドレーを変えたので実況パートは没に…
はならず代わりにブルアカを実況させることで復活させました。

以下没案です

「(統合する相手の大学のお偉いさん)にも来ていただいて」という素材を使ってお偉いさん二人でブルアカの実況をしてもらう。
→お相手の大学のお偉いさんの素材の中で実況向きの素材がなかった。また二人の掛け合いをできるほど長い時間もなかった。
・「ガチャの方まわしていこうと思います」と言わせる
→「女性限定公募をしていこうと思います」に変更
・「多様性の一つであるジェンダー」という素材を使う
→ブルアカのキャラについて知らなかったので「男の娘キャラがガチャで出てきたら使おう」と思ってた。調べたらブルアカに男の娘キャラは今のところいないと知ったので、「じゃあ女子枠やん」となり「女性限定公募」となった。

YouTubeの画面は2023年のオープンキャンパスの動画のHTMLを書き換えて作ってます

↑タイトルとチャンネル名を書き換え
動画と広告、ショート動画を上から貼り付け弊学要素のみに

余談ですが、ブルアカ実況の素材のために実際にお偉いさんの名前でブルアカを始めました。

始めたんですけど…。

出会い。
割とシリアスなシーンで名前呼ぶの笑うからやめてほしい。
女子枠入試の話にしか見えません
9月30日になればいなくなるよ←もういなくなったよ

シリアスシーンなのにギャグにしか見えない

【37】東京テディベア

パートの中でリタルダンドがあり製作が難しいということで担当者が決まらず後回しにしてました。

「全智全能」→「前人未踏」
「脳みそ以外もう」→「国立大の」
「I don’t know」→「大統合」
「縫い目」→「独自性」
歌詞改変には苦労しましたが「韻ノート」というサイトが結構役に立ちました。
映像は本家MVを再現しました

【38】Glorious Moment!

このパートの動画は背景にある絵の具がブワァーって広がっていく感じのをやりたかっただけです。

このシーンの背景

音合わせは、修造MADにありがちな、原曲の歌詞を意識した音合わせとだんだんヒートアップしていく感じの音合わせをしてみました。

↓わかりづらいですがこういうことです

『憧れはもう”挑戦”になったんだ』
→「失敗を恐れずに”挑戦”してみようそういう環境を」
『舞台に立つんだって強い感情』
→「世界最高峰の理工系総合大学になるべく(世界の舞台に立つ)」
『”応えたい”気持ちを抱きしめ』
→「世界の期待に”応えるため”に私たちは皆さんと共に」
『いま”未来”へ』
→「自由な発想と協調で”未来”社会をリードする」
『ゲートが”ひらいてく”』
→「未来社会を切り”ひらく”為に革新的創造を生み出す」
『レースが始まってく』
→「新しい歴史を作る大学へと躍進して(歴史が始まってく)」

【39】ユメヲカケル!

前パートでヒートアップしたままこのパートに突入、しばらく本家の歌詞をそのまま歌わせることにしました。

動画はお偉いさんが超高速で駆け抜けて追い越していく映像にしました。
シュールな絵面で笑いを誘いつつ、お偉いさんを弊学の象徴として捉えると前パートからの躍進して他を追い越すという流れに出来て綺麗だろうという魂胆です。

東急の5050系

このパート用に東急と新幹線の素材はAviutlで自作しました。
どこに力入れとんねんって思われるかもしれませんが、まあいつか途中下車に流用できるかもってことで作ることにしました。

【40】Sparkling Daydream

前半は任意の4文字の単語を『統合』に置き換えて歌わせてます

ここのハートも結構悩んだ
歩く姿(前)と歩く姿(後)
統合締結の画像を見たとき
いい感じに二人が左右に分かれてたので
本家MVのここを思い出したので再現に使いました。

『理想も妄想も現実も全て君を軸に回る』
→『授業も研究も雰囲気も全て統合を軸に変わる』
このパートではこの部分をやりたかったので、ここは強調できるようにボーカルのハモリの音を大きくしています。

総括

結構頑張って作りましたがやはり友人の製作スピードは速いですね…。
友人は220小節分17パート
ぼくは192小節分17パート
力ない主催でごめんよ

ふたつの合作を終えて

音声にはこだわれるようになりました。
特に今までVSTなんてゆわしょとリバーブしか使わなかったのですがコーラスとかリミッターとか結構使うようになりました。
動画についても、色んな作風、編集ソフトに挑戦しましたが、やはり時間がかかりますね。今回の合作では時間をかけてその能力を習得できたのは一部だけでした。

そしてこの2つの合作において、歌わせるときは人力でやることに決めてました。
友人はAIを使って歌わせていますが、人力とAIが同じ合作内で同じ程度の長さあるのは恐らくこの合作くらいでしょう。
ということで少し調査してました。AIパートと人力パートでみんな違いが分かるのか、分かったとしてもどう捉えるのか、どのような評価になるか。結構評価を気にしてました。

感触としては、MADを作った経験のある人はAIと人力のパートの違いが分かり、一部の視聴者も気づく。そのうち何人かはAIの音に不安を感じる人もいる(いわゆる不気味の谷現象?)が、意外とAIを気にしない人が多かった印象。
そして、そもそも多くの視聴者はAIと人力の違いは分かっていない、または気にしていない。気にしていないので、AIだから評価するわけでも人力だから評価するというわけでもない。なんとなくAIの方がいい、なんとなく人力の方がいいなどということはどうやら起きないみたいです。
現に知人に印象的だったパートや気に入ったパートを聞いてみたところAIと人力が五分五分だったように思う。

私としてはAIは効率的に作成できますしそこまで悪くないんじゃないかと思ってます。AI技術自体は音声のノイズ除去やボーカル抽出、画像の高画質化とかで使ってますし、MADに使うのであれば人力もAIも同じ著作権侵害という土俵なわけだから変わらないだろとも思っていますが、自分が使うことについては一歩踏み出せない感じになっています。RVCが賛否両論ある技術であるからというのも大きいと思います。
1年前にRVCを触ったときはGoogle Colaboで動かせたんですけど、今動かそうとしたらGoogle Colaboの規約変更で使えなくなってたのでそもそも使えませんが
今後MADを作るときも人力でやるとは思いますがRVCの技術も馬鹿に出来ないのでもう一度触ってみたいですね。

最後に

僕としては好きな曲で音MADが作れて大満足でした。
最終的には本人も感謝するレベルの作品を友人たちと作れたのは光栄です。

「11分を超える音MADに感謝」じゃあないんだよ
音MAD見て自分の食生活を省みるな

ただ、本人巡回済みって結構こわいんです。
例えるなら友達と先生のモノマネで盛り上がっていたら友達の後ろから本人がいたみたいな…首元にナイフを突きつけられているみたいな、そんな恐怖です。
そもそも音MADは著作権や肖像権の侵害をする行為で、名誉を毀損する可能性すらあります。それでもこのようにお偉いさんのMADを作れたのは偏にお偉いさんの善意であり、MADを容認してくださった彼の凄まじく寛容な心に他なりません。その善意を利用し続けることに罪悪感もあります。
私としてはMADを楽しく自由に作りたいと思っているのと、本人に申し訳なくなってきたこと、またそろそろ下車を作りたい、いろんな動画を作ってみたいってことで弊学の重役ではもう余程のことがない限り作らないんじゃないかなと思います。
加えて大学生の本業である勉学がおろそかになりかけているのが本当に良くない状況でして…。少なくとも今年いっぱいは勉学の方に集中したいなと。
ただやっぱりMADは好きなのでいっぱい色んなの作りたいしMADアイデアだけたまってて全然昇華出来てないので、今後もMADはやめずに作っていきたいなぁと思ってます。

そろそろ書くこともなくなったので終わりにしたいと思います。
最後まで駄文にお付き合いいただきありがとうございましたm_(.)_m

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