手紙にまとめた
明日、夫が帰ってくる予定だ。
臨月の私を置いて実家に逃げた夫。チヤホヤされて、機嫌を直しているに違いない。酒も飲んでることだろう。
そんな夫に暴言を吐きそうだけど、言いたい事を手紙にまとめておいて、冷静さを保つことにした。話を聞くだけ聞いて、あとは手紙を渡せば良い。申し訳ないが夫は読解力が乏しいから、思ったようには伝わらないだろう。
でも、いざと言うときに言い合いにならないための、御守りと思って書きためた。
私はメモしたり、項目ごとに文章を整理して推敲するのが嫌いじゃない。
でも、さすがに今回は自分と向き合いながら何を伝えるべきか整理するのに時間がかかった。私も感情が錯綜している。
長いと読めない夫になるべく伝わるとように、削りに削った。責めるだけにならないように、でも私自身も納得できるように、分量を調節した。
よくあるパターンは、夫は目の前の「コレ」と指差すようなことに不満を持っているが、私は壮大なスケールで物事を例えたり捉えたりして噛み合わない。基本、例え話は夫には通じない。今回もその可能性は高い。けれど、私の思考と感情の整理のためにはいい時間だった。
あとは、夜中に書いたものは信用できないので、日の高いうちに読み直して最後の推敲をする。自分語りが入った文章なので危険だが、飛ばせない部分なので、なるべく意図を明解に書いておきたい。構ってちゃんになりたいわけではない。私の『怒りの元』について分析し尽くしたので伝えたいのだ。8割は私の生い立ちやパーソナリティにまつわるもので、夫が悪いわけではない、という部分が重要だ。そして残りの夫にまつわる2割が届けばいいが…ここは、私にとっては本題だけれど、期待はしないでおく。
手紙として渡すか渡さないかは、明日の様子次第だろう。
結婚式もせずハネムーンでセレモニー的なこともしなかった私は、家族や夫に手紙なんて書いたことはない。夫は字が読めるのか?というレベルの心配もあるが、とにかく自分の御守りだ。