柴垣敏久のニュース速報 ナジブ前首相への有罪判決
こんにちは、柴垣敏久です。
マレーシアの政府系ファンド「1MDB」をめぐる巨額資金流用事件の首謀者の一人とされるナジブ元首相(67)の公判が28日、クアラルンプールの裁判所で開かれ、裁判官は権力乱用罪で禁錮12年と罰金2億1000万リンギ(約52億円)の有罪判決を言い渡した。
マレーシアの政府系ファンド「1MDB」をめぐる巨額資金流用事件の公判が開かれ、首謀者の一人とされるナジブ元首相に対して有罪判決が下りたとの事。
国の元トップに対してどのような判決が下されるのか、大変注目された判決だったのですが、有罪判決が下りて個人的には安心しました。
ナジブ政権時代に横領と汚職が続々と発覚して、マハティール前首相に政権交代する事態となりました。
その後、政局の混乱の中でムヒディン首相となり、ナジブ氏よりの発言が目立っていたことから、またお金と政治に関して逆戻りなのかと心配していたのです。
汚職撲滅を目指して協力に働きかけていたマハティール前首相の貢献も大きいとはいえ、
ムヒディン首相になってから、米金融大手ゴールドマン・サックスと和解金39億ドル(約4100億円)で合意したり、ナジブ氏への有罪判決など、汚職に対してノーという姿勢をはっきり表したことは好印象です。
あとはナジブ氏の所属する統一マレー国民組織(UMNO)に依存した与党体制を構築しているムヒディン氏が求心力を失わずに安定した政治運営をしてくれれば。
マハティール氏は95歳と高齢だし、コロナウィルスに対しても強力なロックダウンで感染拡大を制御したり、汚職に対しても正しい道を示したムヒディン首相に今後の更なる活躍を期待したいですね。
個人的にマレーシアは親日だし、暖かくてごはんもおいしいので、好きな国の一つです。